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2006年2月16日。
【2006年2月15日に届いた“迷惑メール”内訳】
ウィルスメール 無し。(3日振り)
英語圏スパムメール 270通、1271.20KB。
(▽106,▽ 331.76)
日本語スパムメール 28通、 254.37KB。
(▽ 1,▲ 28.00)
2GBのMEMORY STICK PRO DUOを買って来ました。…が、何故かPC(Windows98SE)ではうまく認識出来ません。
具体的に説明すると、ファイル処理を行おうとすると、ほぼ確実にクローズしてしまうのです。このファイル処理とは、ファイルの読み書きや削除、ファイル名の変更等です。ディレクトリ自体は開けるのでインデックスは読めている事になります。
多くの場合、1つ目のファイルは書き込めるようです。複数のファイルをまとめて読み書き出来る場合もありました。…で、これらの再現性のある条件から、ある事が見えてきました。どうやら、LFNを必要とする状況になると、そのファイル、及びインデックス上に於いて、それ以降に続くファイルを操作するとクローズしてしまうようです。ここで言うLFNとは8.3式ファイル名であっても半角大文字英数以外の文字を使用したファイル名の事も含みます。即ち、FATのインデックス上に於いて、1つのファイル、若しくはディレクトリに対して2つのファイル名が定義されると、クローズされる条件を満たす、という事です。
Windows環境からメモリースティックを覗くと、ファイルシステムはFATと表示されます。バイナリダンプでの確認はしていないので判りませんが、表示上ではすっぴんのFATと書かれています。つまり、元祖、フロッピー等で使われていたファイルシステムという事になります。元来、元祖FATではLFNという概念は存在しませんでした。Windows95でLFNが実装され、FATは拡張されました。この時、旧FATフォーマットのディスクにも互換性を持たせるように、旧環境からは8.3式として従来通りに見えて開けるよう、インデックスの拡張用予約領域にLFN情報や諸タイムスタンプ情報等を書き込む仕様が採用されました。この結果、個々のファイルやディレクトリのインデックス情報はそれぞれ、最低16バイト以上増加し、その分、そのファイル以降に続くインデックス情報は、ずれながら記録される事になりました。
LFNは後に更なる拡張が行われ、Unicodeに対応し、多言語ファイル名を可能にしました。結果、LFN情報には各国語文字コードとUnicodeが混在するものになりました。これらの理由によるものなのかどうかは判りませんが、Linux環境からFAT系ファイルシステムを開こうとすると、LFNには対応しているものの、ファイル名の半角英数以外の文字は正常に評価されません。
で、プレイステーションがLinux環境で開発されているのはよく知られている処ですが、PSPもこれに同じです。それ故か、PSPでメモリースティック内のファイルを参照する時には、ファイル名の大文字と小文字が別の文字として処理されます。PSPでユーザーが自由にファイルを作る事は(少なくとも現在は)出来ないのでPSP側で大文字・小文字の違いのある同一ファイル名を作ったらどうなるのかは判りませんが、Windows環境からファイル操作を行う時にはこれらは全くの同一ファイルとして処理され、オーバーライトされます。ただし、これだけでは真にFATファイルシステムなのかどうかは判りません。
ただ、気になるのは、1GBのMEMORY STICK PRO DUOはPCでも正常に認識でき、ファイル操作も行えたのです。かつてFATのディスクサイズの限界が1.2GBであった時代がありました。ひょっとすると、MEMORY STICK PRO DUOは元祖FATである故に、これらの仕様が影響を及ぼしている可能性があるのではないかと思われます。
まだ研究中なので、これから他の事実も見付かるかもしれませんが、とりあえずメモとして書いておこうと思いました。…何にしても、2万円近くするメモリースティックがマイPC側から扱えないというのは痛い……。(泣) 仕事目的で購入したPSPとは言え、折角買ったのだから(使えないマシンなりに)色々な用途で使おうと大容量メディアを用意したつもりだったのにぃ〜……。(ToT;;
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2006年2月17日。
【2006年2月16日に届いた“迷惑メール”内訳】
英語圏スパムメール 267通、1189.49KB。
(▽ 3,▽ 81.71)
日本語スパムメール 34通、 259.45KB。
(▲ 6,▲ 5.08)
2ちゃんねるはイスラム情勢板(通称:タリ板)
→「日本人ムスリムがこたえます。」スレッド >>894-
「イスラム的には「萌え」の概念ってどうなの?」という質問から、「萌え」についての話題が出てきましたが、奇遇にもالجزيرة(アルジャジーラ)が秋葉原のメイド喫茶を紹介していました(54分辺り〜)。━━
→(الجزيرة(アルジャジーラ))الجزيرة منتصف اليوم 2006/2/16ـ /直接ダウンロード(約10170KB)
━━「アルジャジーラニュースセンター2006年2月16日」
番組タイトルは加藤が勝手に訳したものなので、これが一般的な日本語名なのかどうかは判りません、念の為。
残念ながら加藤の亜語力は内容が聴き取れる程では無く、何のニュースや話題について触れているのかが判る程度なのですが、意味を理解するのでは無く耳や脳を慣れさせる為にالجزيرةのストリーミングを聴いています。で、今日は東京工業大学大岡山キャンパスに「オープン・レクチャー 〜多言語・多文化とともに生きる(3)〜 通訳者の目から見た中東と日本 −文化と言語からイラク問題を考える−」の聴講をしに出掛けたのですが、その電車の車中で聴いていて、思わず「ぉぃぉぃ…」と思ってしまいました。こういう“文化”を見聞きして、あちらの方はどう受け取るんでしょうね。(^^;;;;
さて、オープン・レクチャーですが、講師のالمؤمن محمد فخر الدين عبد الله氏、テレビの講座で観ているままの感じでした。日本語のジョークが放てるって凄いですね。色々と興味深い話を聴く事が出来ました。で、講義タイトルのように文化の考察がテーマなのですが、氏自身、日本に留学しに来た頃は色々と大変だったようです。文化の差異がある訳ですが、「日本はこういうモノなのだ、こうしていかないと日本では生活が出来ない」といった事に直面し、受け入れていった経緯等が紹介されていました。
氏の仕事の中で思った事等を絡めているために話はالجزيرةについてのものも多くなる訳ですが、そうした文化の差異やالجزيرةにちなんで、先のニューストピック等はあちらではどのように受け止められているのかを質問してみました。「日本の文化に直面した時の事に関連しての質問です。もしかすると聞き間違いかもしれませんが、例えば昨日のアルジャジーラのニュースでは秋葉原のメイド喫茶が紹介されている等しました。こうした記事はアラビア地域ではどのように受け止められているのでしょうか?」
氏は視線を天井に向けて笑い「ふ〜ん、そういうニュースがあったんですねぇ〜」と直接的な点はぐらかしながら(笑…という事は氏は一応、このようなニュース記事が報じられていた事を知っていた?)、━━日本でアラビア地域の情報が、欧米のそれらに比べて少ない事に同じく、アラビア地域でも日本に関して多くの情報が出ている訳では無い。しかし、経済大国であるという日本や、現実にはどうであったかはともかくとして大国アメリカと戦ったという歴史に対して大いに興味を抱いている。ヨーロッパ社会,欧米との対立の歴史が長く、徐々に欧米化し呑み込まれている感覚に襲われ、アラビアの民であるというアイデンティティーの崩壊から派生する必ずしも欧米に対して好ましいとは思わない感情は、そうした日本への強い関心を呼ぶ事となっている。そしてそれは単なる“ジャパニーズ・ドリーム”に留まらず、日本の諸文化への関心にも及んでいる。一方でアルジャジーラの日本支局は開局してまだ日が浅く、実質、機能していると迄は言い難い。その上で日本支局は、日本の姿の一部分々々々ではあっても一生懸命それらを紹介しようとしており、そしてそれはアラビア地域の市民に対して先の興味を満たし、更に関心を強めるものになっているのは間違い無い。基本的にアラビア人は、日本も含めた他の地域の情報を強く欲している。━━
日本も、あちらの情報が欧米諸国のものと比べて少ないのは事実ですし、むしろそれがきっかけとなり、互いの情報交換の強いパイプへとなっていくのであれば、それは面白い事であるし、有益にもなろう。そういう気がしました。
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参加者が150を軽く超えている現状, 1人加わったくらいで結果に偏りが出たりはしないですよ。逆に, 1人加わっただけで偏るような統計は, 信用に問題があるかと(視聴者が極端に少ない作品とか)。
他の方のコメントと並んで加藤さんの評が見られれば, 面白いだろうと思ってます。
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2006年2月19日。
【2006年2月18日に届いた“迷惑メール”内訳】
英語圏スパムメール 321通、1577.81KB。
(▲109,▲ 603.54)
日本語スパムメール 33通、 284.77KB。
(▲ 7,▲ 47.34)
『落語天女 おゆい』(桂 歌若,小学館,TNK,落語天女製作委員会,東芝エンタテインメント,スリーファットサムライ,ソルブレイド,アミューズソフトエンタテインメント,マウスプロモーション,社団法人 落語芸術協会)
「第七席 涼、覚醒! 決闘! 高田 馬場」(※以下、テレビ埼玉放映分を元に感想記事を書いています)
「「誰なの? 中にいる人…?」「新撰組の土方 歳三サマ♥」「土方 歳三ですってぇ〜!? かっこいい〜!!」━━「軍艦なんて乗るもんじゃねぇ…。まして、こちとら大阪から逃げ帰って来たんだ…。気分が悪いぜ…」「新撰組も、船酔いには勝てねぇようだな」「京都大阪は滅茶苦茶だ。もともと薩長の奴らが斬り合いをしていた処だったからな」「争いや混乱は、邪の力を強くする。これ以上の混乱を避ける為に、慶喜公が行った大政奉還は大英断だったがな」…「時既に遅し。京都大阪は完全に妖魔の支配する町になっちまった。鳥羽伏見じゃ、俺達は薩長と協力して妖魔と戦ったんだぜ?」「…で、こっちにも来るのか」「ああ。敵の総帥は小塚原 左京。今や数万の妖魔を統率する魔王だ…」」…時代公証目茶々々だと突っ込むのは最早野暮でしょうな。つまり、江戸末期の混乱の原因は妖魔にあった、という設定ですか。いやしかし、色々と実在の人物が登場するアニメです。
「「待ちな」「…!?」「船酔いで気分が悪いんだ。騒ぎを起こさないでくれる?」「ぉぉ…、土方!」「久し振りだな、たがや。それに…」「…ひぇーっ!?」「退くぞ…!」「……。傷口、見せな? …こりゃ酷ぇな、手当てしておくぜ?」」…土方にこういう役はハマりますね。涼とのカプもいい感じです。が、それはさておき、当時、西洋被れと称された土方のこの格好は学生に見えなくも無いです。
「「寿限無寿限無五劫の擦切れ、海砂利水魚の水行末雲来末風来末、喰ぅ寝る処に棲む処、藪柑子之ぶら柑子、パイポパイポ、パイポのシューリンガー、シューリンガーのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命之長助さん…」「よし、唯、雅。少し休もう」「はい!」「…師匠?」「ん?」「あたし達、毎日、寿限無ばかりなんですけど…、こんなので強くなれるんですか?」」…うむ、他のものも聞いてみたいですよね。それにしても、他に御目出度い言葉がテーマとなっている有名な古典落語って何があるだろう…? 古典とは言い難いかもしれませんが、幕末ならば『長者番付』は可能かな。しかし女流落語家に下ネタはキツい気もしますが…。(^^;;;; 「「物事には基本ってもんがある。基本を地道に繰り返す事が、お前ぇ等の力になるんだ」「でも…」「扇子の使い方や、体術を教えて貰った方が、戦いに役立つんじゃありませんの?」「そうそう!」「へぇ! お前らの意見が合うなんて、珍しいじゃねぇか」「だって!」「ねぇ!」」…でも雅には和弓があるではないですか。
「「塚原 卜伝の話を知ってるか? 卜伝は自分の後継者を選ぶ為に、人が入って来ると木枕が落ちてくる仕掛けを作った。後継者候補は三人。最初に入って来た者は木枕が落ちてくると、目にも止まらぬ早業で木枕を真っ二つにした。二人目は木枕が落ちて来ると体をかわし、刀に手を掛けて入って来た。三人目は辺りを見回し仕掛けを見破ると、木枕を手に取って入って来た。要するに、戦い方には色々あるって事さ。…卜伝は、最後に入って来た者を後継者にしたそうだがね」」…剣士にちなむ話題としては、圓朝と土方との直接的な繋がりは加藤の手元にある資料では確認出来ませんでしたが、山岡 鉄舟との交流は深かったとか。また、故5代目柳家 小さん氏が剣道7段であったのは有名。
「「存分に血を吸わせてやれ。…天女に恐怖と恥辱をたっぷり味わせてなぁ…」」…サド少年、右京。
「「場所の心当たりは、無ぇのか!?」「いえ…」「たぶん、高田馬場です」「高田馬場?」「昨日、涼さんから訊かれました。高田馬場はどう行けばいいのかって」」…山手線か東西線が便利です。(ねぇよッ!)
「「何!?」「…!?」「涼ちゃん!」「無事だったんですわね!?」「強い光を感じます!」「それが和泉守兼定だ! 涼! 兼定を手に取れ! 兼定はお前の刀だ!」「…ぁ、ぁぁ…」「兼定は…渡す訳にはいかん! …小賢しいッ!!」」…個々のキャラクターがそれぞれの徳性を持ち出して面白くなってきました。主人公の活躍が目立ち過ぎていない辺りも戦隊モノ(?)らしく調整してあって好感が持てますね。でも土方、それ、渡しちゃって良いんですか?
「「…しまった!!」「…兼定と涼さんが、激しく共振しています!」「……某の加護を受け、光の翼、身に纏う…、更に乞う、龍をも滅するその力、汝依り賜らん! ……邪見一条、千石 涼! 見参!!」」…第十席まではこのペースで1人ずつ変身していくようですな。事実上、変身シーンが使い回せない、効率の悪いアニメ。
それより、どうでもいい話ですが、そろそろ私ゃ、タイトルのネタに詰まって来たんですけど…。(^^;;;; いつを真打にすべきか……。
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2006年2月20日。
【2006年2月19日に届いた“迷惑メール”内訳】
英語圏スパムメール 271通、1169.30KB。
(▽ 50,▽ 408.51)
日本語スパムメール 22通、 230.67KB。
(▽ 11,▽ 54.1)
水野 夢絵 様
了解、まぁ、前向きに検討しておきます(官僚・政界用語(何))。
それより、『ネギま!』妄想第2段の構想があるのですが、いかがですか? 『魔法先生ネギま! アニメ版アナザー最終話』(CCSF,水野 夢絵,加藤 義啓)を読んでいて浮上した思いが構想のきっかけなのですが━━
強い魔力を有して自ら闇の福音となり、後にサウザンド・マスター、ナギと出会うも邪険にされるエヴァ。拙いながらも魔法を見様見真似で習得する一方で呪われた運命を背負い、ナギと同行していたアスナ。この2人には対照的なものを感じます。何故にナギは、一少女であるアスナの解呪に奔走していたのだろう…? そもそも何故にアスナはそのような運命を背負う所以にあったのだろう…? それにエヴァはどうして幼くして吸血鬼になったのだろうか…? そして殺しも辞さない吸血鬼であるにも関わらず女,子どもへの手出しをしないという主義の理由はどこにあるのだろうか…?
こんな事を考えていたら、エヴァの100年前の姿を書いてみたくなりました。吸血鬼となるに到る過程、茶々ゼロとの出会いと製造。そしてエヴァ自身も知らない、『ネギま!』へと続く隠された真実。
一応プロットは出来ているのですが、今回の場合、『アナザー最終話』とは異なり、原作でも殆ど触れられていない部分であるので殆どがオリキャラになってしまうという点があります。前回のようにTVアニメを意識した構成にするならば1時間特集番組枠を前提としたフォーマットになるでしょうかね。主人公は勿論エヴァです。ネギ達は完全な脇役。
エヴァの物語なので、エヴァニストの水野さんの協力が欲しいかなぁ…と、思っています。身辺の具体的な設定や登場人物名の案があるといいなぁ。ちなみに現時点で決まっている漠然とした設定は……「エヴァは百数十年前の、領主マクダウェル家の長女。家族構成は両親と、そして当時は1人の弟がいた。他、使用人が数人。父は実業家であったが人は宜しく無く、しばしば賤しい仲間を家に呼んでは会合を行っていた。エヴァは彼が何をしているのかは知らなかったが、快くは思っていなかった」……とこんな感じです。話の流れはほぼ出来つつありますが、具体的な時代や地域、人物名等は全く決まっていません。それと1時間アニメのタイムテーブルが判らないので、お知恵を拝借致したく。
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エヴァちゃんがまだ人間の頃なのであれば, 約600年前だと言われてますね。
アニメ版だとはっきり推定できる材料はなかった筈ですが, 原作の回想と矛盾する点は無かったかと。
家族の名前……「エヴァンジェリン」というのが非常にキリスト教的なものを思わせる名前ですから, 同じ親なら弟にもそれらしい名前を付けるかなあ。
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水野 夢絵 様
ああ、600年前に遡るんですか。それはかえって好都合です。より講談社らしいネタが思い浮かんでいたので、そっちが使えます。
キリスト教的な名前、というか男性の名前と言えばヨハンとかマルクとかポピュラーなものが結構ありますよね。男の子の名前ならばマルセリーノも捨て難いなぁ(役処も薄幸なので…)。
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2006年2月21日。
【2006年2月20日に届いた“迷惑メール”内訳】
ウィルスメール 1通、 24.58KB。(6日振り)
英語圏スパムメール 254通、1101.21KB。
(▽ 17,▽ 68.09)
日本語スパムメール 27通、 186.76KB。
(▲ 5,▽ 43.91)
本日のネタスパム。サブジェクト名「私にフェラチオ占いさせて下さい。」、本文抜粋「書き込み見てビックリしましたです。/いろいろな方がいるもんですね!!/写真も結構可愛かったんですが、/正直俺は少しひいてしまいました。/http://??????????.com/SL///以下書き込み紹介/***********************************/私にフェラチオ占いさせて下さい。/加藤美里 27歳 東京都//只今 占い師の勉強中です。/占いの世界でも/ありきたりの占い方じゃ、食べていけませんので/”フェラチオ占い”を独学で習得中です。/モニターになってくださる方募集中です。/清潔な方なら、ルックスは気にしません。/http://??????????.com/SL//***********************************//だってさ。/最後まで逝かせてくれるのかな?とか/生尺なのかな?とか/飲んでくれるのかな?とか/とっても興味はあるんですけどね。。。/アイデアは斬新だから/来年当たり有名になってたりしてね(全角空白3文字分)/http://??????????.com/SL/」…突込み処が満載。
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『ブラック・ジャック』(手塚 治虫,秋田書店,よみうりテレビ,日本テレビ)
「「偽り親子の愛と哀しみ」「俺は手に入れた。…子ども頃から欲しいと思っていた、理想の家族を…!」「偽の息子を演じる男がほんとの家族に負けない愛情を手に入えゆ!」「…整形して欲しい…。この顔に…」「望むならどんな人物にでも」「やめて! ああっ!」「…あの母親とうまくいってたのか?」「あなたに聞いて欲しい事があるの。あたし…」「『ブラック・ジャック』、Today's Karte、「偽りの親子の幸運不運」」」
「Karte:54 偽りの親子の幸運不運 手塚治虫 原作「幸運な男」」…人物が入れ替わる事で人生が切り替わる。そしてそれは皮肉な運命を経て、結末、当人達にとっての奇妙な幸福を手に入れる。手塚氏の作後、このモティーフは色々なヒューマニズムSFや人情味を兼ね備えたサイコホラーに転用されてきました。そういう意味では手塚氏の原作タイトルは実に意味深長。加藤的に印象に残っているオマージュ作品は『死神くん』(えんど コイチ,集英社)第26話「ふたりの甲子園」。
「「しかし、旦那も物好きですねェ、今時、駱駝で砂漠を横断だなんて」「砂漠と言えば駱駝だろう。クルマで移動なんて味気ないしね。だからこそ君には法外なガイド料を払う契約をしたんだからなぁ?」「そりゃあ、そうですけどねぇ。(……パイプライン敷設の下見か…。確か、日本の大会社の御曹司とか言ってたなぁ…)」」…原作では2人の間に直接的な面識はありませんが、この演出は面白いです。
「「なぁ、君は、何故、ガイドをやっているんだ?」「えへへぇ…、人にはよく、面倒見がいいって言われてましたんで。(…生きる為に決まってるだろう…!)」「そうか、向いているならそれが一番だよ。嫌いな仕事なんてするもんじゃない」「(ふん、金持ちが! 俺は仕事を選べる身分じゃないんだよっ!)」」…ちなみにアラビアでは外国人向けガイドはステータスシンボルであり憧れの職業の一つで高給取の部類に入る。非公認のガイドは多いそうですが、ぼったくられるので注意と観光案内には必記されています。
「「先生は、カネさえ払えばどんな手術でもしてくれるんですよねぇ? 訳は訊かないで…」「ああ、カネさえ貰えればな」「そうですか。安心しました。あなたは、噂に違わぬ、医者らしい」「用件を訊こうか」「単刀直入に言います。顔を整形して欲しい。日本人です。この顔に…」「……!」「…私が、日本人に変わる事は出来るんですかねぇ、手術で…」「出来ない事は無い。望むならどんな人物にでも変えてみせる」「手術代、これで足りるかい?」「……、いいだろう。━━ほんとにやるのか?」「訳は訊かないって約束だろう? 先生」「…どうなっても知らんぞ?」「(日本語が喋れないっていう事かあ? なはに、いざとなったらショックでモノが言えなくなったって事で、押し通してやるさ…)」「……、手術を開始する…!」━━「…これは…!」「どうかね、満足か?」「ああ満足だ、言う事無いよ。言う迄も無い事だろうけど、この事は忘れてくれ。絶対に他言無用だぞ?」「判ってる。私もゴタゴタに巻き込まれたく無いからな。…じゃあな」」…アニメBJでは珍しく、ダークサイドの医者に徹しています。ところで彼は日本語が喋れない(或いは、ネイティブのように流暢では無いの意?)と言っていますが、そうすると死んだ天堂とは日本語以外で話していた事になりそうですね。日本語ガイドならばもう少し稼げたかもしれません。
「「何らかのトラブルに巻き込まれたと思われ、その安否を心配されていた邦人技師、天堂 一郎さんは、半年を経て、無事に戻って参りました。本人によると、事故のショックで記憶を失い、あちこち彷徨っていたそうです━━」「━━(この半年俺は天堂に成済ます為の努力をしてきた…。奴の筆跡を必死に会得し、日本の文化、そして日本語を必死に学んだ。これで俺は奴の全てを手に入れてやるんだ…!)」」…部屋の背後には五十音表や日本地図が見られますね。
「「はーい、いらっちゃい。どちらしゃま?」「ブラック・ジャック先生、いるかい? …やぁ、先生! その節は。勿論、俺を忘れちゃいないよな!?」「だぁれ、この人?」「あぁ悪いが俺はこの顔はもう必要ないんだ。なまじこんな顔で日本へ来たんで、酷い事になっちまった。頼むよ、元の顔に戻りたいんだ。俺を元の顔に…!」「……あんたなんか知らんな」「えっ!?」「仮に、何か私と関係があったとしても、私はいちいち過去の事は憶えていないよ」「何らぁ、やっぱり知(ち)らないんらね」「冷たい事言うなよ先生、この顔の手術の事を忘れたのか!?」「そんな事はどうでもいい。整形手術をして欲しければ、カネを持って来い」「…ぁぁっ…」「手術代さえ払えば手術はやってやる。…勿論、訳など訊かずにな…!」「〜〜〜〜ッッ!!」」…非情の皮肉屋BJ。こういうキャラクターは好きですよ。
「「━━(ふん…、俺の母親はまるで鬼だった。俺は小さい時から扱使われ、引っ叩かれて育った…! まるで道具みたいに扱われたんだ。世間で“母親の愛”とか何とか云うのが丸っきり信じられなかった。冷たくて強欲で、俺が稼いだものは片っ端から取り上げて、何も与えてくれなかった…! …ぅぅぅ…っ…! 俺はお袋なんてものは信用しない。まして赤の他人の面倒なんか誰が見るもんか)」」…よくよく考えてみると児童権利搾取も『BJ』によく見られるテーマ。色々な意味で『BJ』は先駆けのコミックだった。「「(俺は俺だ、自分の食扶持だけ心配すればいい。なぁに、ここは俺の国よりカネがいい。それだけでも俺はツいてる…)」」…さて、一体どこの国の出身だったのだろう。
「「あらお帰り。ごめんなさいね、すぐ仕度するから…」━━「(………俺は…ッ!)」」…次第に積もる罪悪感は彼を苦しめてゆく…。
「「…これは?」「プレゼントだよ。…母さん」「一郎!? …お前、喋ったのっ!? ものが言えるようになったのね!?」「開けてみてよ…」「一郎! もう一度、“母さん”と言ってくれないかい?」「…かあさん……」「……、」「母さん、母さん…」「あぁぁ…良かった、良かったねぇ…」「もう大丈夫だよ…。会社は潰れちまったけど、母さんと2人で食べていくくらい、俺が何とかするから……もう何も心配しなくていい…」「…一郎…!」」…硬い日本語。この微妙な口調を演出出来る、いい声優。
「「おい天堂、今日辺り一杯どうだ?」「当分酒は呑めないよ」「…ほう…」」…つまり彼はمسلمでは無いらしい。
「「(俺は手に入れた! 子どもの頃から欲しいと思っていた理想の家族を! 本当の家族を!)」」…過去の自分から、息子の顔を被った鬼畜者を経て、更に新たなる人生へ。
「「(……こんないい人を……息子だと言って俺は騙しているんだなぁ……)」」…改めての罪悪感。スレているようで、根は純粋な人間。
「「母さんはどうなんですか!?」「入院が遅れましたな…。重症の肺炎ですよ…」「治してくれるんでしょうね!?」「出来る限りやってみますが、手遅れかもしれません。相当無理をしていたのでしょう…、年齢も年齢ですし…」「━━先生!! 母さんを助けてくれ! 急性肺炎で危ない状態らしいんだっ!!」「入院させたのか…、肺血栓を併発…? …そいつはまずい」」…BJの、二重の意味を持つセリフ。
「「先生しか助けられる人はいないっ! だから…!!」「あんた、うまくいってたか?」「…ぇ?」「つまり“あの母親”とうまくいってたのか?」「ぁぁ、勿論だ。あの人は俺の掛替えの無い母親だ。たった1人の家族なんだ! カネなら一生掛けても何とかする! 頼む!! 救ってくれ!!」「…判った、今からそっちに向う」」…“男”と“母親”が奇妙な家族関係であるならば、BJとも奇妙な繋がりがあり、そしてまた再び…。
「「母さん…」「…一郎や…、私はもう駄目だよ…」「何言ってるんだ。頑張って! 母さんはきっと助かるよ!」「意識がある内に、是非聞いて欲しい事があるの…」「僕もあるんだ。実は━━」「一郎、私、あなたの本当の母親じゃないの…」「ええっ!?」「…元のお母さんは1年前に亡くなったの。私は赤の他人なのよ…」「…え、…いや…、でも…」「私、悪い女でした…。私は天堂家の財産が欲しくて、奥様に成済ましてたんです…。私は天堂家で、住込の家政婦をやっていました…。突然亡くなった奥様と成り代わって、私は何食わぬ顔で、お屋敷と財産を手に入れたのです…。ところが…、会社は潰れ、屋敷も財産も、取られてしまった…。…今更、天堂夫人では無いとは言えません。私は、あなたに縋るしか無かった…」「ぁぁ…、だけど…、だけど、あなたの顔は…」「奥様そっくりの顔に、整形してもらったの…。ブラック・ジャック先生に…」「ブラック・ジャック!? …そ、それじゃ、あいつ…!」」…BJが、アジジから「天堂 一郎」の写真を受け取った時、表情を変えたのは、それが行方不明になっている天堂氏だったからではなく、BJ自身が執刀した相手の息子の写真であり、余りの偶然たる組合せに驚愕したからだった。
「「僕は、国に帰って、人生を遣り直す。もう先生には迷惑掛けないよ」「そうか。まぁ、俺には関係無いがな…」「…訳は訊かない約束だったな。世話んなったな、先生…」「……ねぇ、ちぇんちぇい? 結局あの人って何らったの?」「さあな、“訳は訊かない約束”だったからな」」…完全にダークサイドの医者役に徹した作品にも関わらず、本作は余りにもヒューマニズムに富む感動話。『BJ』らしい一編。これが描けるならばTVアニメシリーズにもキリコは出せる気がします。
次回予告、「Karte:55 命のプラットホーム」「「美しい女の数奇な運命」「天使が与える幸せのダンスは駅のホームから始まるのよさ!」「『ブラック・ジャック』、ネクストカルテ、「命のプラットホーム」」「綺麗なだけじゃ幸(ちあわ)せになれないんらょ」」…原作第212話「ある女の場合」(1978年5月作品)。“一杯のラーメン”というモティーフが、かくも感動的な物語へと編み上げられる手塚 治虫氏の魔術。よくよく考えてみると、変身を遂げ、そしてまた元へと戻る結末という処で微妙に今回の話ともリンクしています。
「Karte:NG プラック・ジャック」…原作連載当時のギャグマンガと言えばこういうノリ。そういえば原作でもこの話のラストのコマはBJの放つジョークでしたっけ。
http://www3.to/katoocom/
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2006年2月22日。
【2006年2月21日に届いた“迷惑メール”内訳】
ウィルスメール 無し。(6日振り)
英語圏スパムメール 237通、 929.77KB。
(▽ 17,▽ 171.44)
日本語スパムメール 28通、 207.91KB。
(▲ 1,▲ 21.15)
→「イラク派遣が嫌」と万引 陸自第1空挺団の2曹(共同通信)(22日2時1分)
「陸上自衛隊第1空挺団(千葉県船橋市)の2等陸曹(38)が同県印西市のホームセンターで万引し、部隊内の事情聴取に「イラクに行きたくなかったからやった」と話していることが21日、関係者の話で分かった。/陸自東部方面隊を主力とする第9次イラク復興支援群が1月末以降、現地に向けて順次出発しており、同空挺団からは約170人が参加。この2曹は、派遣部隊に欠員が出た場合の予備隊員だった。/陸自は2曹を21日付で、停職40日の懲戒処分とした。/同空挺団などの説明によると、2曹は2月1日昼ごろ、印西市のホームセンターでバッグなど(約1万円相当)を万引、警備員に取り押さえられた。印西署は逮捕せずに微罪処分し、空挺団に引き渡した。」
そんなヌルい奴が入隊なんかするなと言いたい。
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→「カーリング娘」映画デビュー(スポーツ報知)(22日8時3分)
「“氷上のカー娘。”ことカーリング日本女子代表が、銀幕デビューする可能性があることが21日、スポーツ報知の取材で分かった。女子の日本は20日、前回銀メダルのスイスに5―11で敗れ、4勝5敗の7位で1次リーグ敗退。しかし国内映画会社が、2007年3月の世界選手権の開催地・青森を舞台にした映画の撮影協力を日本カーリング協会に依頼。トリノで大活躍した「カー娘。」本人が出演する可能性も浮上した。/五輪開幕前に撮影協力依頼/「カー娘。」は、スキップ(主将)のアユこと小野寺歩(27)と、その右腕“ユーミン”林弓枝(27)に、ご存知マリリンこと本橋麻里(19)。そして“モエ”目黒萌絵(21)に、寺田桜子(21)で構成される「チーム青森」の5人だ。1次リーグ敗退となったが、お茶の間に夢と感動と競技の醍醐味(だいごみ)を伝えた。/その5人が、スクリーンデビューする可能性が出てきた。国内のある映画会社が、公開中の「シムソンズ」とは別の映画を企画中。日本協会関係者は「トリノ五輪開幕前に撮影協力の依頼がありました」と話した。/現在公開中の「シムソンズ」は女優・加藤ローサ主演で、北海道常呂町が舞台。02年ソルトレークシティー五輪を目指す常呂町出身のスキップ(主将)小野寺と林がモデルだった。/今度の映画の舞台は、07年3月の世界選手権の開催地・青森。同大会に合わせて封切られる予定だが、今五輪で予想を覆す大活躍。脚本に選手の出演が組み込まれそうなムードだという。/都内の日本協会事務局には「カーリングはどこでできるのか」、「用具はどこで買えるのか」などの問い合わせが殺到。浦川ヒサ子事務局長は「おかげ様で日ごろの業務ができなくなりました」と、うれしい悲鳴を上げている。メダルのない「カー娘。」たちだが、人気はさらに高まりそうだ。」
一瞬、第20回冬季オリンピック・トリノ大会カーリングの映画化と思ってしまいましたが、そうでは無いんですな。まぁ、それはさておき、Yahoo!ニュースにカーリングなんていうカテゴリがあるなんて、今迄知らなんだ。
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2006年2月24日。
【2006年2月23日に届いた“迷惑メール”内訳】
英語圏スパムメール 192通、 858.59KB。
(▽123,▽ 418.56)
韓国語スパムメール 1通、 2.08KB。(6日振り)
日本語スパムメール 23通、 220.03KB。
(▽ 6,▲ 0.47)
『ブラック・ジャック』(手塚 治虫,秋田書店,よみうりテレビ,日本テレビ)
「「美しい女の数奇な運命」「天使が与える幸せのダンスは駅のホームから始まるのよさ!」「…この机借りるぜ」「救急車が5分で来るって言ってるじゃないですか」「その5分でこの患者は死ぬ!」「あの時はお金がありませんでしたけど、今ならお望みの額で」「今のあなたからは、ラーメン1杯でもご辞退しますよ」「あのお姉ちゃん、幸せそうに見えなかったよ…?」「『ブラック・ジャック』、Today's Karte、「命のプラットホーム」」」
「Karte:55 命のプラットホーム 手塚治虫 原作「ある女の場合」」
「♪プルルル…「ちぇんちぇい、ほら、早くー! ……早くなのよさーっ!」「……」「アッチョンブリケーッ!!」」…扉の前まで客が走って来ているんだから、数秒くらい待ってやったらどうなのよ、車掌さん…。
「「こちら、銀国駅です! 大至急、救急車を!」」…原作では「こっちゃ駅です」しか言わない役立たずの駅長でしたが、本アニメ版ではそこはしっかり。ところでここはどこなのだろう。遠景では向うにタワーを臨んでいるのですが…、初冬の札幌…?
「「どんな容態ですか!?」━━「…容態を詳しく教えろって…」「……全体に高度の黄疸。腹部は酷く膨満、カエル腹だ。吐血の量からして、恐らく消化器出血と思われる。肝硬変の末期だろう。今現在は、肝性昏睡。緊急内視鏡検査が必要だがここにそんな物は無い。従って…開腹する…!」」…今回の専門語、「肝硬変(かんこうへん)」(Liver Cirrhosis)。容態から肝不全を起こしている事が判ります。主な治療法は肝臓移植か血漿交換法(簡単に言ってしまうと全身の血液を入換える大規模輸血)。しかしこの時のBJの状況からして、どちらも不可能です。一体、どのような術式を行ったのでしょうか。
「「えっ!?」━━「開腹!? おいまさか、駅でオペを始めるつもりか!? あんた何者だ!? 5分でそちらに着く! 何もするな!!」「5分も待てるか! …緊急オペだ!! ピノコ! この駅員の血液型を調べろ!」「やめてください、救急車が5分で来るって言ってるじゃないですか」「その5分でこの患者は死ぬ! いいのか!?」「それはダメです!」」…BJにとっては常に戦場。彼の辞書にはERなどという文字は無い。何故ならば、BJにとって患者ある処は、これ、常にERだから。
「「おい、もっと急げ!」「…工事中!?」「…動けないのかっ!」「くそうっ!」」…工事の場所くらい事前に調べておけ、と、言いたい処ですが、意外とこういう事はあるようです。
「「━━(私は…死ぬのね…)━━……私が育ったあの街。暮したあのアパート。母さんと一緒に夢を育んだあの場所に帰りたかった。…でも…、もう帰れないのね…。…子どもの頃の私。写真の中の綺麗な人達に、自分の姿を重ねていた…。…お姫様みたいだと憧れていた…。幼い頃の夢は、いつしか現実になっていた。私はとても幸せで、不幸も悲しみも、私には近付く事さえ出来ないんだって、…そう信じていた。…私は、夢の世界に溺れていた…。この夢が終わってしまう事がとても怖かった。だから、1日でも長く夢の世界を続けさせてくれる、そんな人なら、誰でも良かった。馬鹿だわ…。あの頃の私は何も判っていなかった…。…この夢が永遠に続くものだと思っていた。そう…、終わらない夢。本当に馬鹿ね…。…終わらないものなんて、ありはしないのに…。」━━「奥様を外に出すなとの命令で…」「馬鹿を言わないで! 仕事のオファーが幾つも来てるのよ!? エージェントに会ってミラノコレクションの話を詰めなきゃ…!」「一歩も外に出すな、それが旦那様の命令です。申し訳ありません」━━「私は、彼が収集した美術品の一つだったのね…。どんなに気に入った美術品でも、毎日見てたら飽きてくる。色褪せてくる…。私は誰にも公開されない、彼のコレクションの一つ。ただそれだけの存在。…耐えられなかった…。…家を飛び出し、私は日本へと逃げ帰って来た。婚姻を解消するという通知が、あの男から届いたけど、どうでも良かった。私はまたスポットライトの中に戻れたのだから。私が一番輝いていられる場所に…!」━━「肝臓が酷い状態ですよ。入院しましょう」「嫌です! 閉じ込められるのはもう嫌よ!」「すぐに治療しないと、命に関わりますよ!」」…長い回想モノローグですが、今回の主人公の人物背景をざっと語っている個所なので前文引用。それはさておき、自己責任とはこういうものに対して使う言葉のような気がします。まぁ、彼女が無知で、夢の世界を求めた結果、囚われの鳥になったのはともかく、その後、モデルとして復帰し、入院を拒否したのは完全な自己責任。五体満足な身体よりもスポットライトを選んだのであるし、これを因果応報と呼ぶ。治療を求めたくとも求められない者もいる中で、受けるか否かの選択権は彼女にあった訳で、正直、こういう人生に対しては白けた目で見てしまいます。それが俗人たる故であると言われればそれまででしょうが。
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「「…あら?」「…ん…? …ん…?」「やっぱり先生でしたわね。見覚えの有る女の子だなぁと思ったんです」「あ! いつかの綺麗なお姉ちゃん!」」…ブラック・ジャック(黒男)が本当にブラック・ジャック(黒い男)に。w
「「是非いらして! 先生は私は手術で救って下さったのに、その後の経過を知りたくありませんの?」「…ぅむ……」…パチッ…パチッ…ドカーンッ!!」…Karte:NG(違)
「「失礼、よろしいですか?」「お怪我、どうなさいました?」「交通事故です。流石に200キロでぶつけられると、頑丈なようでも、骨ぐらい折ります」「200キロ…」「サーキットで、レース中に」「まぁ、レーサーですの?」「ただの趣味です。危険な事はやめろと、また株主達に叱られる」「人生は大切になさらないと…!」「…何か、気に障るような事を?」「“僕はお金持ちだから、何でも出来る”って」「僕がいつ、そんな事を…」「…お顔にそう書いてありました!」━━「あの、入院費用、ありがとうございました。必ずお返しします」「僕と付き合って下さい。それで、貸借無しって事で」「お金で私の人生を買うおつもり!? 残念ね、売り物じゃないの」「ええ。知っています。カネで人生を売るのは二度と御免でしょう。 けど、僕はあのヨーロッパ成金とは違いますよ。それを証明させて下さい!」「……ぅん…!」━━「お待ちになって! あの時の手術代、払わせて下さい。今の私は、5千万でも、1億でもお支払い出来ますわ。幾らでも仰って下さい! 彼は、私の命の恩人への謝礼なら出し惜しみしませんから…!」「…しかし、それはご主人のお金でしょう。私への謝礼なら、あなたが自分のお金でラーメンを奢ってくれる方が、よっぽど嬉しいんですがね」「ご冗談はおよしになって!? じゃあ1億お支払いしましょう。今、ここで小切手を切らせて戴くわ!」「…今のあなたからは、ラーメン1杯でもご辞退しますよ」「先生っ!! …私、感謝の気持ちをお伝えしただけですわっ!?」」…彼女自信が気付いていない、彼女の中にある矛盾。
「「ピノコも幸せだよぅ? ちぇんちぇいが傍にいてくれたらそれだけで幸(ちあわ)ちぇ〜」「コドモには判らないのよ…」「子どもじゃないもん! ピノコだって悲ちい時もあるし辛い事らっていっぱいあゆけど、でも、ピノコは幸せだもん! 自分で幸せ〜って思うかや、いちゅだって(ちあわ)せなんだもん!」」…ピノコは不幸のどん底も知っているし、幸せも知っている。そして、自覚はしていないものの、彼女が彼女の欲している幸せを手に入れるのは虚無でしかないと、どこかで気付いている。それは、「足るを知る」等という論語めいたものでは無く、もっと俗世に足の付いたものであり、BJやラルゴといった家族や、写楽などの友達との喜怒哀楽を通じて、ピノコの日常の中にピノコ自身が感じている“温もり”を、彼女は求めていないどころか、気付いていない事を見抜いてしまっているから。
「「…ぉ…? …あの、最近、毎日のようにここで座って…ああぁ、やっぱりあの時の方だ! 似てらっしゃるなと思って、お声を掛けようかどうしようか、迷ったんですが、良かった、お元気そうですね。ずっと気になっていたんです。どうなさっているだろうって」「………」」…物語は振出に戻る。「「…だって、この駅であんなふうに奇跡みたいにして救われた命でしょ。大事にして貰いたいなぁって…」「あの…」「はい」「…あの先生は、この駅をよく利用されるんですか?」━━「…先生! 待って下さい!!」「……。…何か、用ですか」「私は…、私はまた無一文で追われる形になりました。彼が死んで多額の負債があると判って、財産は没収、会社も倒産です。夢を手に摑もうとしただけなのに、どうしてこんな目にばかり遭うんだろう。そう思ってこの運命を恨みました。いっそあの時、ここで死んでいた方が良かったとさえ…」」…それこそBJに対しては最大の禁句。普段のBJならば怒り出す処ですが、セリフが続きます。「「あの時、私、先生の事を天使だと言いましたよね? もう一度チャンスを与えてくれたんだって…。それは、もう一度、夢に溺れるチャンスじゃない。その事に漸く気が付きました。先生は私に、もう一度生きるチャンスを与えてくれたんですよね? 一から遣り直せるチャンスを」「…あの時言った筈です、終電に乗り損ねただけだと」「私、馬鹿でした。幸せはショーウィンドウに飾られた飾られた既製服じゃ無いんですよね? それは、オーダーメイド、自分で望んで、自分で作るものなんだって…」」…ここで自分の思いは彼女に通じている。そうピノコは感じた筈。BJもそれが判るので黙っている。「「………」「……?」「私、洋裁のお店で働いているんです。まだ、余裕なんて無いんですけど、私、どうしても先生にラーメンを食べて頂きたくて! 今の私に出来る、精一杯のお礼のつもりです」「…☆」「戴きましょう!」「うん! お姉ちゃんも一緒に食べよう?」「うまい店、この辺りにありますかね?」「ええ! 安くて美味しい、飛び切りのお店が!」「ピノコ、カレーライス!」」…原作ではややアダルトなラストでしたが、そこにピノコが加わる事でホームドラマ的に。このリアレンジは良いですよ。
次回予告、「Karte:56 縫い目皮膚の提供者」「「ブラック・ジャック誕生の秘密」「ちぇんちぇいの顔のきじゅには明かせられる情物語が隠されていた!━━あれぇ!?」「はっ…!!」「…余り近付かない方が…いい…。…クロちゃんみたいな、余所者はね…」「クロオ君の為に、皮膚を下さる方はいませんか!?」「僕のを使っていいよ。━━クロちゃん…僕、医者になるんだ…!」「自然や環境が、人間のエゴで破壊されている! 今こそ、地球を蘇らせる医者が必要なんだッ!」「『ブラック・ジャック』、ネクストカルテ、「縫い目皮膚の提供者」」」…原作第99話「友よいずこ」(1975年11月作品)。ある意味、元祖ショタBL。(笑)
「Karte:NG ブラッタ・ジャック」…爆発とどちらが危険だろう?(^^;;
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『ブラック・ジャック』(手塚 治虫,秋田書店,よみうりテレビ,日本テレビ)
「「ブラック・ジャック誕生の秘密」「ちぇんちぇいの顔のきじゅには明かせられる情物語が隠されていた!━━あれぇ!?」「はっ…!!」「…余り近付かない方が…いい…。…クロちゃんみたいな、余所者はね…」「クロオ君の為に、皮膚を下さる方はいませんか!?」「僕のを使っていいよ。━━クロちゃん…僕、医者になるんだ…!」「自然や環境が、人間のエゴで破壊されている! 今こそ、地球を蘇らせる医者が必要なんだッ!」「『ブラック・ジャック』、Today's Karte、「縫い目皮膚の提供者」」」
「Karte:56 縫い目皮膚の提供者 手塚治虫 原作「友よいずこ」」…原題こそ、ラストの感動に相応しい。
「「ぅわぁ〜! 綺麗!!」「へぇ〜、日本からですか。そりゃあまぁ随分と遠くから。日本は季節の変化があって、とても綺麗だそうですね」「この国だって、海もちょらもすっごく綺麗じゃない?」「ぇ…、ぇぇ、まぁ…」」…早くも環境問題の伏線。
「「う〜んッ! ハフハフ…綺麗な景色を見ながら食べるごはんは格別なのよさ! このおちゃかな料理なんかサイコーッ!」」…まったく魚料理に見えない件、リンゴにしか見えない件について。
「「この海で獲れたんでしょう? 新鮮ですっごく美味しいのよさ!」「…いえ、実は、魚はよそから仕入れたもので…」「えっ!? 何で!? 目の前にこんなに綺麗な海があるのに?」「この海では、もう、魚は、獲れません…」「え…?」「………」」…先進国の偽りの森の如くか。
「「おじいさん…、ここ、お魚いないって」「…ああ、…この海は、もう死んでしまった」「どうちて? 何でこの海死んじゃったの…? ん…?」「…あれじゃよ! …2年前、あの化学工場が建てられた。住民達は皆、反対したんじゃが、工場の落とすカネに目が眩んだ町の役員達が、強引に許可してしまったのじゃ! その工場が出来て半年も経たない内に、住民達の心配は現実になった! 案の定、町の自慢だった山は荒れ、海は、死に絶えた。…今では毎日のように、工場閉鎖を求めるデモが起こっておる。じゃが…、全てを元に戻すのは、不可能に近いじゃろ。自然を壊してしまったツケは、大きいでな…!」」…何となく『ファイナルファンタジー』(スクウェア・エニックス)の神羅カンパニーを彷彿。
「「あ…、あれ…!」「…はっ!!」「……発砲したぞ!」━━「大人しくしろ!」「即刻デモを中止するんだっ!!」」…否、今や対岸の火事に非ず。
「「うるさい、工場の犬め!」「黙れ!」「おい! 乱暴はよせ!」「何だ、貴様も仲間かぁ!?」「…ぁ!?」「何だ!? 離せ!!」」…国境無き医師と、公務執行妨害と。
「「早く逃げるんだっ! この辺りには、余り近付かない方が…いい。特に、クロちゃんみたいな、余所者はね…」」…原作では最後までタカシとの再会は果たせない。一瞬の再会となった本作とどちらが良い演出となっているでしょうか。いずれにせよ、国境無き“戦士”であるのはBJに同じ。
「「不発弾の爆発ですって。お母様は植物状態だそうよ」「お気の毒ねぇ…」「クロオ君は、どうなのかしら…」「助かるといいけど…」「お集まりの皆さん! お願いがあります。どなたか、お子さんで、クロオ君の為に皮膚を下さる方はいませんか!?」「何ですって!?」「皮膚、皮膚って…肌の?」「そうです! 新しい子どもの皮膚が無いと、クロオ君は手術が出来ません!」「うちの子の皮膚をあげるなんて…、そんな…」「患者は、皆さんの友達のクロオ君なんですよ!?」「子どもの皮膚の方が組織の再生力が強く、うまくいくのですっ! もう時間が無い! 是非、誰かクロオ君に皮膚を!!」「あ、あの、うちの子はちょっと用事が…」「うちも…」」…所詮は他人事。心配顔なぞ綺麗事。その薄情サヨク的な世間を描くのみならず、『BJ』は暗に、世間と大人社会に振り回される子どもを描いている。
「「…僕のを使っていいよ…」「……き、君、今、何と言った…?」「僕の皮膚をあげて」「ぉぉっ! 君は皮膚をくれると言うのかね!?」「うん。…それでクロちゃん助かるんでしょ? 僕、クロちゃんによくノート貸してもらったりしたんだ」「君、ありがとう! ありがとう!」」…原作でもクロオの家族構成に付いては描かれていませんが、本来、保護者の了承は必要。
「「白血球型、一致しました。特異体質もありません」「よし! 胸部から貰おう! 術式開始!」「はいっ!」「皮下組織も一緒に剥離する!」「はい!」」…原作では臀部より移植。この変更は何故なのかは判りかねますが、この演出の為に本アニメは他国では扱えない可能性が出てきました(韓国では男性キャラであっても乳首の描写は原則禁止。故にMMO-RPG等では韓国等のシェアの為に上半身を脱いだキャラであっても乳首は描かない)。
「「ようし…、いいぞ! そのまま収まれ!」」…現在では縫い痕を目立たなくする為に、皮膚の内側に糸を通す縫合が使われる事もあります。
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「「タカシって子は親友かい?」「ぅん…、いつも学校から一緒に帰って、川で、オタマジャクシ獲ったり、森で、虫獲ったりしてた」「そうか! あの子の好意を無駄にしてはいかんぞ! 早く身体を治すんだ!」「僕、がんばります! そして本間先生みたいなお医者になって、タカシにお礼をするんだ!」「うん!」━━「クロオ君!」「触らないで! …ぼ、僕、一人で、立つ…!」」…原作では復讐心故にリハビリに耐える黒男少年。本アニメではタカシとの友情の為に変更されているようですね。本気でショタBLっぽくてイイです。(笑)
「「数年の苦しいリハビリを経て、私は漸く学校に通えるようになった。…だが、その時既に、タカシは日本にいなかった…」」…愛すべき親友は去り、周囲の蔑視と薄情さだけが残った。黒男少年はグレた。→「Karte:45 笑い上戸の同級生 手塚治虫 原作「笑い上戸」」
「「無免許医となった私は世界を渡り歩く機会が多くなり、その都度タカシの行方を捜し続けた。しかし、その行方は全く判らなかった」」…モグリというアウトローの身分は、BJに自由を与えた。
「「もしもし…」「クロちゃんかい?」「タカシ!? タカシか!?」「ああ、君が、この国へ来ていたとは思いもしなかったよ」「君こそ、この国にいるなんて! 俺はあれから何年も、いや何十年も君の事を捜していたんだぞ!?」「…そうか…、すまなかったね…」「会いたい! 今どこにいるんだ!? すぐそっちへ行く!」「…それが…、まずいんだ…」「ぇ…?」「昼間の騒ぎで当局に目を付けられた。僕だけなら何とか振り切れるが、君達もマークされている筈だ…」「何だって!? ……あいつらか!」「奴等の目的は僕だ。君が僕の知り合いだと判り、接触するのを待っている」「タカシ、何でそんな事になっているん…」「それでも君は僕に会いたいかい?」「当たり前だ!!」」…攻撃が怖くて危険地域を奔走するアウトロー医師が務まるか!
「「タカシ、君は今、何をしてるんだ。何故、警察は君を追っている!?」「僕も、医者になったのさ。…医者にも色々あってね、…御覧よ、夜の街の姿を。綺麗だろ? だがこの美しさもオモテだけさ。あの月明りに輝く海は、既に死んでいるんだ、あの工場の為にね。ここだけじゃない! 今、世界中で、自然や環境が、人間のエゴで破壊されている! 世界的な気候の変動。オゾン層の破壊。熱帯雨林の現象等、数え上げればキリが無い! そう、僕が治そうとしているのは、この地球なんだ。地球は生きているんだ! だが、その地球を病気にして殺そうとしているバイ菌どもが、この地上には沢山いる! このまま放っておけば、病はどんどん重くなり、やがては……。…今こそ、地球を蘇らせる医者が必要なんだッ! だから僕等は、奴等の環境汚染を阻止する為に、工場の爆破を計画した! …それは間も無く、実行される…!」「何だって!?」「君だってガン患者のガンは取るだろう!? 地球に巣喰ったガンは、取り除かなくてはいけないんだ!」「それとこれとは話が別だ! 犠牲者が出る可能性もある! 他に方法は無かったのか!?」「そこまでやらないと、奴等は判らないんだ!」」…現代テロリズムの真理を描くアニメ。賛否はあるだろうが、黒男少年の前にあった偽善サヨクとの対比が描かれていると評価したい(中途半端な、なぁなぁなスタンスが嫌いな加藤。故にいい加減な意識で語るウヨサヨは大嫌いだったりします。そんな者より極左,極右の方が遥かにマシ。テロリズムの「真理を理解せず」に否定するウヨサヨは逝って宜しい)。
「「本日、工場の爆破を計画していた、自然保護グループが、プラント内に立て篭もった為、軍隊が強行突入し、これを排除しました。その結果、グループに死者が出た模様です。この内1人は、日本人らしいとの報告もありますが、事実確認は、まだ取れていません。現在、現地の日本大使館、及び領事館と外務省との間で、在留邦人の安否の確認が行われています…」「タカシ…」「ちぇんちぇい…」」…世界情勢を伝えるこのニュース番組は、BJに世界の闇と、BJに対する悲劇しか存在しない。→「Karte:39 戦争はなおも続く」
「「タカシ、こいつは、大事にとっておくぞ…」━━「地球は生きている。今こそ、その地球を治す医者が必要なんだよ! ……クロちゃん…!」」…余りにも多くのテーマを突き付けた今回。上っ面だけの欺瞞に満ちた評価だけは避けたい。
次回予告、「Karte:57 ピノコのお受験日記」「「ピノコ、大ハッスル!」「受験シーズン真っしゃかり! ちぇんちぇい見ててね! ピノコ頑張って合格するかや!━━…学校、行きたい…」「ピノコちゃんは望んじゃいけないんですか?」「何が言いたい…?」「特別な事情は判りました。で、お嬢さんは優秀なんですか?」「何事も、基礎から始めなきゃね」「指が足りないぃ…」「…だが矢張り、ピノコは普通とは違うんだよ…。━━『ブラック・ジャック』、ネクストカルテ、「ピノコのお受験日記」」」…原作第116話「ハッスルピノコ」(1976年3月作品)。勉学の自由。♪Far away Far away 遥かな So Freedom So Freedom by 『Fantastic』(y@suo ohtani,原田 憲,鈴木 亜美)
「Karte:NG プラック・ジャック」…「うるさい、工場の犬め!」(違)
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『ブラック・ジャック』(手塚 治虫,秋田書店,よみうりテレビ,日本テレビ)
「「ピノコ、大ハッスル!」「受験シーズン真っしゃかり! ちぇんちぇい見ててね! ピノコ頑張って合格するかや!━━…学校、行きたい…」「ピノコちゃんは望んじゃいけないんですか?」「何が言いたい…?」「特別な事情は判りました。で、お嬢さんは優秀なんですか?」「何事も、基礎から始めなきゃね」「指が足りないぃ…」「…だが矢張り、ピノコは普通とは違うんだよ…。━━『ブラック・ジャック』、Today's Karte、「ピノコのお受験日記」」」
「Karte:57 ピノコのお受験日記 手塚治虫 原作「ハッスルピノコ」」
「「…ふぇぇ……」コンコン…、コンコン…」…運命は、かく、扉を叩く。
「「どうしたの? 何かいい事あったの?」「……、むーん♪」「わぁ!? …な、何だよ?」「写楽くん?」「…なぁに?」「君はまだ、確か中学生でちたわね?」「うん、そうだよ? それが、何なの?」「ビノコはもう中学校なんか卒業しちゃったのよさ!」「はぁ…?」「ほら!」」…実年齢はピノコに充てるだけ無駄なので難ですが、写楽はピノコを、また、ピノコは写楽をどう見ているのかが気になりますね。
「「通信教育かぁ! ピノコちゃん凄いね! …なお、授業料の返還請求は 一切受け付けておりませんのであしからず 横島腹黒通信講座…」「授業料いっぺんに払(はや)ったら、すぐに卒業させてくれたのよー? ランラランララ〜ン♪」「…お金払ったらすぐに卒業? それってインチキ…」━━「お嬢ちゃん、冗談はいけないよ、ハッハッハ…!」「何がそんなにおもちろいの?」「こんな紙切れ持ってきて、受験させろって言われても困るんだよ、ヘッハッハ…!」「んぎゅっ! 紙切れじゃ無いもん! 卒業証書(ちょうちょ)だもんっっ!!」「あのね、まともな通信講座なら、確かに学歴として認められるけど、世の中にはお金さえ出せば、誰でも卒業させちゃうようなインチキ通信講座も沢山あるの。この卒業証書、受講料払込済みの領収書代りにもなっているじゃないかぁ、ハッハッハ…!」「んぎぎぎぎ…! 何(にゃに)言ってんのか判んないもん! おっちゃんっ!? ピノコ、中学校卒業したんらよ!? …だかや、高校生になれるでしょ? この高校に入りたいの。だかや、お受験票とか貰いたいんだ…」」…原作ではここまで細かくは描かれていませんね。まぁしかし、放送大学も無かった時代にこういうネタを描いた手塚氏はかなり時代を先取っていたのかも。「「だから、あのね、この紙っ切れが、たとえほんとの卒業証書だとしても、お嬢ちゃん、まだ、幼稚園でしょ? ご両親はこの事知ってるのかい?」「幼稚園じゃないもん! ピノコは18歳(ちゃい)なのよさっ! おっちゃんには判んないんだ! 引っ込んでなちゃいよッ!!」」…ピノコの学力云々はともかく、日本に生まれ育ったのが悲劇か? 「「ちゃちゃちゃ…っ…、…とやーっ!」」…原作にも無いピノコの驚異的なバスケ能力! その身体能力だけでも推薦状取れそうな予感。(^^;;;;
「「…卒業証書…。…何だ、これは?」「……学校、行きたい…。ピノコはもう18歳だかや、ほんとは大学生なの。…そうでちょう? ちぇんちぇい…。でも、いきなり大学なんて無理らもん…。それはピノコにだって、判ってゆもん…。だかや…、だから…」「………」」…これも原作には無い場面。しかしピノコの哀愁背負うセリフがいい味を出しています。ページ数さえ足りていれば手塚氏も描きたかった演出ではないでしょうか。
「「先生にお話したのは、ビノコちゃんの気持ちが判るからです!」「学校へ行きたいんだよ、ピノコちゃん。だって18歳なんでしょう?」「僕は、勉強とか好きじゃないし、どっちかって言ったら嫌いだけど、…でも学校は好きです。学校は友達を沢山作れる処だから。クラブとか、夢中になれるものに出会える処だから…!」「体育祭とか、文化祭とか…」「皆でわいわい一つのものを作り上げていける処だから!」「給食を食べられるし、修学旅行だって行けるし!」「……何が言いたい…」」…思えばBJにとっては余り良い思い出の無い学校。
「「でも戸籍上は1歳なんですよねぇ? でしたら、入学は認められませんよ。前例が無い」」…ところで、ここ、公立校? 私立校? 「「前例ならある! 世界には優秀な小学生が、大学への入学を認められる事だってあるでしょう!」「確かに飛び級というシステムもありますよ。…で、お嬢さんは優秀なんですか?」「それはテストの結果を見て、あなた方で判断して下さい。もし、この学校で学べるだけの基礎学力があれば、その時は、こちらへの入学を認めて欲しい。他の学生と同じように」」…ふむ、今ならば民事裁判に縺れ込みそうなテーマですね。「「……いくら本当は18歳なんだと言われてもねェ…。…私なんか、この間測定したら、内臓年齢は80歳って出ちゃったりしましたよ。…で、私は80歳なんだから、お年寄り用の乗物無料パスをよこせと言えますか!? そんな事言ったって、だぁれも相手にしちゃくれないでしょ?」」…なるほど、手足や腰の疾患ならばそういう福祉手当があっても良さそうな気がしてきましたよ。
「「誰も裏口入学の話なんかしちゃいない。私は入試を受けさせてくれと言ってるだけだ」「…え?」「入学試験を受けさせてくれるだけでいい。それがそんなに無理なお願いですかね…」「……」」…札束バーニングは無しですか。さておき、この直後に『進研ゼミ』(Benesse)のCF。前にもあった気がしますが、この番組の提供、なかなかおいしい処を持っていっています。
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「「何?」「日本中の受験のお守り! …それから、世界中の魔除に、天使札!」「………」「…あ、ありがとう…」」…写楽らしいな。(^^;;;;
「「ピノコちゃん、5分も集中力が続かないね…」「初めてなんだもん。仕方無いわ」「ブラック・ジャック先生の手術の時なら、何時間だって助手を務められるのに」「手術の時、ミスは絶対に出来ないって緊張しているのはブラック・ジャック先生でしょ? ピノコちゃんは先生の事を100%信用しているから、失敗するかも、なんて不安は感じて無い」「でも、テストは違う…か…」「絶対にミス出来ないのは、ピノコちゃん本人だもんね…」」…なるほど、そういう辻褄合わせですか。
「「ファイトット、ファイトット…」」…写楽、あんた、どこの宗教なのか小一時間…。
「「ふりぇぇ……、…ぁ……、…ぅぁぁ……」」…加藤も極度のアガリ症なので、この気持ちは判ります。匿名掲示板なんか見ていると私の事を相当ズ太いと思っている方もいるようですが、とんでもない! むしろ逆。アガリ症の出る自分が嫌だからこそ。根がマゾヒストなので、その位で丁度いいんですよ、私の場合。(自嘲)
「「ピノコ!」「…先生!」「ピノコちゃん、急にお腹が痛くなったらしくて…!」」…保険医のセリフは無し。原作では保険医の割にピノコの合成繊維を見抜いた男。2001年から配信されていたインターネットアニメでは原作踏襲していました。
「「…矢張り腹痛の原因は胆道ジスキネジーだな。内臓疾患では無く心身症だ。ピノコは矢張り、試験のような緊張には耐えられない…!」」…専門用語テロップ、「胆道(たんどう)ジスケネジー」(Biliary Dyskinesia)と「心身症(しんしんしょう)」(Psychosomatic Diseases)。年齢定義のはっきりしないピノコにあてはめて良いものかどうかは微妙ですが、起立性調節障害(子どもに見られる心身症で、自律神経失調症の一種)の可能性があります。
「「ピノコ、また今度(こんろ)、もう一度受けてみゆね?」「お前の身体は、普通の人間とは違うんだよ。だから━━」「…ぅん…、だかや、今度受けるのは幼稚園だよ…。ピノコ、幼稚園からやらなきゃダメらんやねぇ…」━━「ピノコ、幼稚園からだ。…もう来なくていいとさ」」…身体は子ども、頭脳は…? いずれにせよピノコは、『名探偵コナン』(青山 剛昌,小学館,よみうりテレビ,東京ムービー)との対比がなかなか興味深い。
「「ピーノーコーちゃん?」「…?」「ちょっと、来て欲しい処があるんだ」「…どこ行くよのよ?」」…TVアニメ版ピノコにとって、写楽と出会ったのは幸運だったのかもしれませんね。写楽とピノコの、年齢的関係なんて、2人の間には実はナンセンスな問題だった。中学生にしてコドモな写楽と、肉体的に1歳である18歳ピノコとは、良き友達であった。冒頭に沸いた疑問なぞ、野暮でしたね。
「「ふふふん♪」「…ぁ…! ……ピノ高校…!?」」…そういえば、どこかの言葉で「小さい」という意味だったような。
「「ピノコちゃん? ほら、サイズを縮めるのに徹夜しちたゃったよ」「…ぇ…? …ありがとう…! ちぇんちぇい見て? …ピノコ、女子高生なのよさ!」」…似合いますよ。(^^) これもまた原作には無い場面ですが、久々に原作を越えた傑作になった気がします。
次回予告、「Karte:58 老人と大木」「「老人と大木のファンタジー」「長い年月を生抜いた欅の木が、最後の力でお爺ちゃんの為に奇跡を起こす!」「こぉらぁーっ!」「ひぇっ!?」「この木で何しよってんでぇっ!!」「当然そこの欅も…」「やめてくれぇ、伐るのだけはぁっ…!」「座込みをするの!」「儂が、守るんじゃぁ…」「戻って来い! …爺さん!」「儂もお前も、長く生過ぎたのかもしれんなぁ…」「『ブラック・ジャック』、ネクストカルテ、「老人と大木」」」…原作第125話「老人と木」(1976年5月作品)。絵本にリアレンジしたいとも思った事のあるお話。
「Karte:NG プラック・ジャック」…ピノコフォローゲーム。
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『ブラック・ジャック』(手塚 治虫,秋田書店,よみうりテレビ,日本テレビ)
「「老人と大木のファンタジー」「長い年月を生抜いた欅の木が、最後の力でお爺ちゃんの為に奇跡を起こす!」「こぉらぁーっ!」「ひぇっ!?」「この木で何しよってんでぇっ!!」「当然そこの欅も…」「やめてくれぇ、伐るのだけはぁっ…!」「座込みをするの!」「儂が、守るんじゃぁ…」「戻って来い! …爺さん!」「儂もお前も、長く生過ぎたのかもしれんなぁ…」「『ブラック・ジャック』、Today's Karte、「老人と大木」」」
「Karte:58 老人と大木 手塚治虫 原作「老人と木」」…文字的には4文字が気持ち良いのですが、語呂的には「大木」の方がハマっているかもです。“音”となるアニメでの変更でしょうか。
「「なぁマスター、今日は一人かい?」「ああ、クミちゃんだったら、先生のとこのピノコちゃん達と、出掛けて行ったよ」「ぅぅん、いつも世話になってるねぇ」「隣町の森林公園に行ったって言ってたけどなぁ…」「…隣町? あの、大欅のある公園かい?」「知ってるのかい?」「ああ、昔ちょっとね…。…あの爺さんがまだいるのかなぁ…。…あの大欅の前に…」」…既に面識があったという設定のようですね。
「「こぉらーっ! この犬っコロ、この木で何しよってんでぇっ!!」」…妙に人間臭い犬、ラルゴ。
「「あのぉー、お爺さんはこの木の持ち主なんですかぁ?」「持ち主なんかじゃねぇ! だがなぁ、儂ぁもぅかれこれ40年もこの木の面倒を見続けてるもんよ!」「好きなんですね、この木が!」「おおぅ、そうさ! 何たってこいつぁ儂の命の恩人じゃからな!」「命の恩人…?」「聞きてぇか?」「うん…」「よぉしっ! ちょっとぇてててててててと…」」…爺さん元気だな。「「そうかぇ、じゃ、特別に話してやるよ」」…爺さん偉そうだな。
「「あれは、戦争の時だった。……まだ、子どもだった儂は、すっかり家族と離れてしまい、一人、途方に暮れていたんだ。そこら中、火の海だ。散々逃げ回ったが、燃えてない場所なんて、無い。どこへ逃げてももう、駄目だって諦めようとしていたその時━━「ぁぁぁ…」━━儂の視界に、この欅の木が飛び込んできたんだ。…儂は、何とか欅の前まで辿り着き、長い一夜を明かした…。……不思議な光景だった…。辺り一面何も残って無かったのに、どういう訳か、この欅には、焼け焦げ一つ付いていなかった。…この太い幹と、しっかりとした根っこが、あの炎から、儂を守ってくれたんじゃ。そういう訳で、こいつは儂の、命の恩人なんじゃよ」」…思えば戦争や紛争に絡んだ話の多い『BJ』。そういうBJ自身も地雷被害児。
「「へぇ…」「不思議(ふちぎ)な話よねぇ…」」…そこでオカルト好きな写楽の出番ですよ。
「「これは、決定事項ですから…」━━「もう決まったことだから…」━━「これは、決定事項ですので…」」…お役所々々々しているなぁ…。
「「お爺ちゃん、元気出ちて…?」「…無理無いよ、子どものように可愛がってきた木を伐られちゃうんだから…」「あっさりしてるわね。もう諦めるの!?」「…え?」「あれだけの木よ? 採らせないで済む方法は、あると思うけど!?」「でも、どうすれば…」「まずは、役所で直談判ね!」「………」」…社会派アニメになってきたなぁ…。
「「ねぇ、どうしたのよさ?」「木を伐らないで済む方法が見付かったわ!」「え…?」「どういう事?」「あの木を銘木に認定して貰うのよ」「めいぼく…?」「ぉぉ…」「銘木って言うと、屋久島の縄文杉とか、根尾村(現・本巣市)の薄墨桜なんかが有名ね。天然記念物や世界遺産に指定されない迄も、銘木の評価がされれば、その木は伐らないで済む筈だと思うの!」」…実在名所が出てきてますます『名探偵コナン』(青山 剛昌,小学館,よみうりテレビ,東京ムービー)を意識している臭くなってきたなぁ…。
「「…ぅん……」「木のお医者ちゃん?」「世の中には、色んな職業があるもんだね」」…いなかった訳ではないですが、手塚氏の時代にはまだ一般的では無い概念。「「皆さん、残念ですが、この木では銘木の認定は受けられないでしょう」「な、何故じゃあ! こんな長い事、この町を見詰め続けた欅なんじゃぞお!?」「半分枯れてます。このまま放っておいても、あと数年もつかどうか…」「…そんなぁ…!」「だったら治してよ! それだったら!」「治せと言われても、人間でいう老衰みたいなものですから…」「せめて植替えは出来ないの? 他の場所に移す事が出来れば…」「さっきも言いましたが、枯れ掛けています。植樹をしても、木が根付く可能性は低いですねぇ…。もう手の施し様は無いと思います」「…んんんんん……」」…流石にBJでさえ管轄外。
「「いい!? 皆! まだ一週間あるんだから、諦めたらダメよ!?」「うん!」「お爺さんも元気出して」「ぁぁ、皆、ありがとよ。そうじゃなぁ、最後の最後まで戦わんとなァ」「そうなのよさ! 絶対にこの木を守るのよさ!」「うん」「がんばろーっ!」「オーッ!」」…戦争に留まらず、政治活動も多いアニメ。面白く思わない連中も多いだろうなぁ。
「「じゃああの爺さん、今頃落ち込んでるんじゃないか?」「お爺ちゃんの事、知ってゆの?」「ああ、昔あの欅の前を通り掛った時に説教された。クルマの排気ガスで木が傷むってな…」」…戦争と自然破壊。「Karte:56 縫い目皮膚の提供者」(原作第99話「友よいずこ」(1975年11月作品))とは見えない糸で繋がっている。
「「何だって!?」「ね!? 酷いでしょ!?」「ぅむ……」「……?」「…はっ! 爺さん、もしかして、木と運命を共にするつもりじゃ…!」「ええっ!?」「急げ! 欅の木だ!」━━「…酒も尽きたか…。…そろそろ行くか…。欅よぉ…、先に行っとるからな……」━━「っ! お爺ちゃん!」「遅かったか! …爺さん! しっかりしろ!」「お爺ちゃーん!」「まだ生きてる! 急いで家に運ぶぞ!」「アラマンチュ!」「……!」」…原作ではBJは木の前で待機、老人の首吊り自殺を直後に介抱する。ですが、ドラマチック性は高くなっている気がします。
「「…不思議なお話(はなち)。ほんとに欅がそう言ったのかなぁ…」「そんな話に興味は無いな。木から落ちた時も枝がクッションになり助けられ、夢の中でも欅に励まされてた。…どちらにしても、爺さんは欅に救われたんだ」「え? ちぇんちぇいは信(ちん)じないの?」「ふ…、爺さんが生き甲斐を見付けた。それでいいじゃないか…」」…医者は所詮、生者を生かすのが仕事。BJが死後の世界に関心を持たないのは、死んだ者に対しては自分が無力である事を直視したくない。そんな気持ちが無意識にあるのかもしれません。だからこそ、キリコの哲学を真っ向から否定する。「それでも私は人をなおすんだっ/自分が生きるために!!」という名セリフ(原作第56話「ふたりの黒い医者」(1975年1月作品))の真意は、人を治し続けなければ自らを存在証明出来ないBJを語っているように思えます。
次回予告、「Karte:59 ブラッククイーン」「「女ブラック・ジャック、現る」「美人で冷酷でメスの女王。人呼んでブラック・クイーンなのよさ!」「重傷患者です!」「判ったわ。切断の用意」「あの子はサッカー留学する筈だったんです…」「決断は早いに越した事はありません」「お母さん、悲しんでいたな」「結婚してくれ…」「あやちい…!」「ぅぐっ…!」「あなたか仕事かどちらかを取れと仰るの!?」「恋人が死んでもいいのか!?━━『ブラック・ジャック』、ネクストカルテ、「ブラッククイーン」」」…原作第57話「ブラック・クイーン」(1975年1月作品)。BQは既に「Karte:15 偽りのウエディング 手塚治虫 原作「かりそめの愛を」」にて脇役で登場していますね。実はこの「ブラック・クイーン」は加藤が余り好きでは無い話だったりします。冷徹な医者とヒューマニズムに富む医者とどちらが良いかはクランケ次第。良し悪しは論ずるには及びません。だが、冷徹な者が身内に対してヌルくなるのは甘えでしか無い(ダブルスタンダード大嫌い人間の加藤)。そういう意味でBQはヌルいし、そんなBQをBJは甘やかしてしまったと思えてならないのです。
「Karte:NG フラック・シャック」…『チャップリンの独裁者(原題:THE GREAT DICTATOR)』(Sir Charles "Charlie" Spencer Chaplin(サー=チャールズ=“チャーリー”=スペンサー=チャップリン))冒頭。
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『ブラック・ジャック』(手塚 治虫,秋田書店,よみうりテレビ,日本テレビ)
「「女ブラック・ジャック、現る」「美人で冷酷でメスの女王。人呼んでブラック・クイーンなのよさ!」「重傷患者です!」「判ったわ。切断の用意」「あの子はサッカー留学する筈だったんです…」「決断は早いに越した事はありません」「お母さん、悲しんでいたな」「結婚してくれ…」「あやちい…!」「ぅぐっ…!」「あなたか仕事かどちらかを取れと仰るの!?」「恋人が死んでもいいのか!?━━『ブラック・ジャック』、Today's Karte、「ブラッククイーン」」」
「Karte:59 ブラッククイーン 手塚治虫 原作「ブラッククィーン」」
「「生命維持を優先する為、切断しました」「ええ! …足を!? …うわぁ…、あの子はサッカー留学する筈だったんです…、小さい頃からの夢だったのに…」「お気を落とさずに。命が助かったんです。リハビリすれば社会生活する事も出来ますわ」」…もうちょっと言い方は無いものか、と、今ならば確実に物議を醸すであろう発言。まぁ、ここは本作の演出と割り切って観るのが正解。
「「まだ若い患者だったな、可哀想に…」「でもまず、命を助ける事が先決ですから」「…お母さん、悲しんでいたな…」「幾ら悩んでも、結論がおんなじなら、決断は早いに越した事はありません。…そうでしょう?」」…必ずしもこのBQの言い分は否定しない。医者は心理的治療も必要ではあろうが、術中に於いて余計な感情は妨げになることもあるでしょう。気になるのは彼女の力量。オペは早いらしいですが、それだけでは技術力は計れない。
「「先生がブラック・ジャック? 初めまして、あたしねぇ、桑田 このみ、あなたの名前をあだ名に付けられたのよ。どう思う? 名誉でしょ?」「………」「あなたって冷酷で、メスの鬼で、吸血鬼で、フランケンシュタインで、ロボットで氷人間。そうなの?」「…ああ…、…そうかもな…」」…BJにとって、「BJ」とは過去のクロオを捨てると共に自嘲でもある訳で、自らの仕事と哲学にプライドはあっても、同時にアウトローである事も理解している。本アニメ版では、元々は医師免許を持っていたが剥奪されたという設定でしたが、いずれにしてもBJは、「免許」という固定された枠に収まる人間では無かった。本アニメ版での設定ではどうなのかは判りませんが、自らの師である本間が手術を以って人体実験と称されて医師会から除名された過去を持つ故に、いずれの時期にBJもそうなるに到る宿命にはあった。
「「ちぇんちぇーい、おかえんなちゃーい! …ん? くんくん! ん! 匂う! 匂うぞぉ!? 何だ何だぁっ!? むっ!!」」…ラルゴ、役立たず。逆にピノコの嗅覚が優れているという事は、BJがピノコを人に作り上げたその腕の高さの証明でも?
「「ね、ちょっと! ブラック・クイーン先生、恋人がいるんですってよ!」「えぇ!? ホントにぃ!? チョー意外」「うん、いたとしてもさぁ、うまくいかないと思うなぁ…」「そうねぇ…」━━「いずれ、あの冷酷さに我慢出来ず、男の方が逃げちまうんじゃないかぁ?」」…BQも患者に対して必ずしも良いとは言えないですが、あんたらも随分失礼な奴だな。おまけにBQだけで無く、それは相手に対しても言っているのと同じだぞ。
「「………」「骨が砕けている上に、神経も血管も滅茶苦茶…。その上、空気塞栓の虞も…」「ああ…! 神様!」「整復出来ませんよ、これじゃあ…、…切断する他、無いですね」「……そうね…」「先生、一刻も早く処置しないと危険ですよ」「駄目よ…」「え…?」「駄目ッ! 駄目よ、そんな事駄目! 切るのは駄目よ!」「先生、患者の命に関わりますよ!?」」…で、加藤的にはこういうのは非常にヌルいと思っている訳なのですが、ただ、多くの人は彼女を否定は出来まい。人間、その殆どは身内には甘い。遠慮無く言わせて貰えば、限り無く甘い。例えば、事件や事故のニュースなぞ、毎日のように報じられている訳ですが、何だかんだ言っても所詮は他人事。身近の話であっても身内でなければ本音は「うちでは無くてああ良かった」という処。それが私には歪に映る。そんな加藤の思考を非難する者もいるとは思います。その意見に対してどうこう言うつもりはありません。およそ、殆どの人間はそうした、身内に対する特別な感情があるのはほぼ普遍的なものであるだろうし、ならばそれが本来正しい姿なのかもしれません。だが、これだけは言いたい。…そんな輩に、命の平等などという言葉を吐く資格は無い(これとそれとは違う? それこそが「ダブルスタンダード」だと言うのだ)。
「「…ん? 何だぁ?」「ピノコには判ってるんやからぁっ!!」」…そんなカギ、どこから持ってきたのだ、ピノコ。(^^;;; やっぱり仕入先は写楽?(^^;;
「「…ん? やけに静かなのよさ? …ん…? あっ! ラルゴしかいないっ!」「ヮォン…?」「あああっ! …やられたっ! ……ぎゅっ、ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ…! 役立たじゅぅっ!!」」…激しく同意ですが、今に判った事じゃ無いでしょ。(^^;;
「「…ぁ!」「二日酔いは大丈夫かい?」「あなたは…」「忘れ物を届けに来ましたぜ」」…BJの本意では無いとは言え、BQにしてみれば、この場でその指輪は余りにも皮肉。ちなみに原作では指輪はBJ自身がBQに用意したもので、結果として三角関係を描いています。本アニメ版のBJにはBQとのカプは不似合いとの判断からか、その設定は却下。でも、これはこれでスマートな演出に思えます。
「「先生、教えて下さいませんか?」「…ん?」「…失礼ですけど、あなたにもし恋人がおありでしたら、その恋人の命に関わる時、…あなたは遠慮無く、手でも足でもお切りになりますか?」「切りますね」「…ご自分の命より大事な、恋人の身体でも…?」「私は医者ですよ? 医者の診断に、恋人もイカのアタマもありませんな」「そうね…。…やっぱり冷酷な方ね…」」…これがBJのプライド。BJは自分の診断に絶対の自信があり、自分のオペに誇りを持っている。出来る限りの治療法を見付け出し、それを行おうとするし、切断・切除せずとも済む方法を心得ている。そして、もしその方法が自分の辞書に無いとなれば、当然、切断・切除が最良の手段であるという揺らぎ無い自信を持っている。
「「…桑田先生…」「…そろそろ…」「判ってるわ! …でも…」「あんた! このままここでグズグスしてる内に、恋人が死んでもいいのか!?」「ぃぃぇ! ぃぃぇっ! …そんな事…」「とにかくオペの準備だ!」「…ぇ!?」「…私が手伝ってやる! だからやるんだ!」」…原作を大きくリアレンジしてきましたね。さぁ、どう展開する!?
「「…どうした!?」「やっぱり出来ない! 私には無理よっ!!」「……、仕方無い…」「……」「代わって私が手術する。…幹部を切開! 砕けた骨を整復した後、切れた神経を繋ぎ、切れた腱,筋肉も縫合して繋ぐ」「…ぇ? 切断、しないの…!?」「通常なら切断する判断が正しい。普通の医者ならオペ中に空気塞栓を起こすからな」」…これこそが前述の、BJのプライド、その所以。
「「切らずに残されたんですか!?」「…信じられません…!」「奇跡です!」「あたしじゃあ無いの、先生が…」「あんたがやったんだろう? 私は手伝っただけだ」「今日は、患者の誕生日なんですよね」「素晴らしい贈り物になりましたねぇ」」…だがどうしてもここで、私は先の問題に直面してしまう。彼と、これまでの彼女の患者との差を、どう埋めるべきか。これについては手塚氏も答えていません。
次回予告、「Karte:60 過去ある二人めぐり逢い」「「愛のめぐり逢いと擦違い」「無くしてしまった記憶が失われた二人の絆を結ぶ!」「私…、自分の名前も…、何も思い出せないの…」「記憶喪失か…」「俺、あんたの記憶が戻るまで、面倒を全部見るよ」「うゎっ!? …ここは、どこなの…?」「帰って来てくれっ!!」「あんた、まだ幸さんを?」「5年も経てば、人も変わるさ━━幸せと書いて、サチ…」「『ブラック・ジャック』、ネクストカルテ、「過去ある二人めぐり逢い」」」…「めぐりあい」と言えば原作第50話「めぐり会い」(1974年11月作品)(医局員時代の同僚、如月 めぐみの話)がありますが、勿論これではありませんね。残念ながら加藤はこの話を知りませんが、原作第234話「再会」(1980年2月作品)のようです。
「Karte:NG ブラッタ・ジャック」…BJ、完。
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2006年2月25日。
【2006年2月24日に届いた“迷惑メール”内訳】
英語圏スパムメール 309通、1370.12KB。
(▲117,▲ 511.53)
日本語スパムメール 38通、 310.50KB。
(▲ 15,▲ 90.47)
『落語天女 おゆい』(桂 歌若,小学館,TNK,落語天女製作委員会,東芝エンタテインメント,スリーファットサムライ,ソルブレイド,アミューズソフトエンタテインメント,マウスプロモーション,社団法人 落語芸術協会)
「第八席 恋の行方 ふたたび 江户湾 大決戦!」(※以下、テレビ埼玉放映分を元に感想記事を書いています)
「「………」「お待たせしました。…吉原一の花魁、千早で御座います」「…千早で、御座りんす…」「Oh! Beautiful...!」「お気に召しましたでしょうか、艦長。見る者は涎を流し、茶を呑む者はその味が判らなくなると云う、絶世の美女で御座います…」「…さあ、主ももっと呑まんし?」「No, チハヤ、ソレヨリモ…」「…嬉しい……」」…今回はもしかしてMatthew Calbraith Perry(マシュー=カルブレース=ペリー)の登場ですか?(スタッフロールでの役名は「軍艦艦長」とあるので必ずしも人物は特定されていないっぽい) ちなみにPerryを花魁で惑わし云々という計画は実際にあったとか。他にももののけの絵を描いた仕掛けで驚かして追い返すとか、本気で考えていたようですね。事実公証は目茶々々な本作ですが、それなりに落語のイロハや時代背景が判ると面白さが増えます。
「「寿限無!」「寿限無!」「五劫の擦切れ!」「さあ、次は連携プレイ用のトレーニングよ!」「うん!」「海砂利水魚の━━」「水行末!」「でやっ!」「海砂利水魚の━━」「水行末!」「はあっ!」」…「あえいうえおあお」や「あめんぼあかいな」とかは、やらないのですか。
「「まったく、あの2人ってどうなってるんだろうねぇ」「男らしくビシッとキメない源内先生がいけないんですわ」「ほんと。何でもぶつかってみなきゃ判らないじゃないねぇ」「あ〜ら、唯サン。そんな経験御座いますの!?」「…な、無いケド…」「それとも男性に熱心に迫られた事ががおありとか?」「ぃゃぁ、それもぉ…」「唯サンの好きな人って誰でしたっけぇ?」「お父さん!(☆▽☆)」「……ふふん、ガキ………いーたたたた、ですわーっ!!」━━「からくり造ってる時は、凄く素敵なんだけどね」」…♪昼間のパパはちょっと違う、昼間のパパはいい汗かいてる by 『パパの歌』(忌野 清志郎,糸井 重里,トーサンズ,清水建設)
「「「…で、お前の病ってのは何なんだい? 笑わないから言って御覧」「実は…、…恋煩いなんです…」「…む……、…ぁ〜…っはっはっは…!」「ほぉら、笑ったじゃありませんか…」」「歌丸師匠もイイけど、圓朝師匠もイイよねぇ!」「何というお話ですの?」「『幾代餅』です。漬米屋の清三という奉公人が、吉原で人気ナンバーワンの花魁、幾代太夫を好きになってしまうんです」」…『寿限無』等に比べると若干知名度は下がる故か、解説が入りました。
「「「━━その途端、世の中にはこんな綺麗な人がいるのか、一度でいいから口をきいてみてェなと思って…」━━それからと云うもの、この清三は一年間、一生懸命働いて、十五両という金を貯めます。そして、藪医 竹庵という女郎買いが滅法上手い医者と吉原へ参ります」━━「清さん、何しろ大店での戯びですからね、漬米屋の清三じゃ誰も相手にしませんよ。だからお前さんを、野良の醤油問屋の若旦那って事にするからね」「わ! わかりましたっ!」「…女将、今日は上客を連れて来たから宜しく頼みますよ」「あらあら、なかなか男前じゃありませんか、オホホホホホッ!」「幾代太夫の錦絵を見て気に入ったそうでねェ、何れは馴染にになる客。一つ…」「あら、そう云う事でしたら、太夫に訊いてみますわ」」…源内の妄想ですが、スターシステムがなかなかいい味を出しています。既に以前、源内達の恋仲を築こうと戯曲を演じようとした展開がここで繋がりを持ちますね。
「「とにかく、砲撃をやめさせるんだ!」「はい!」━━「人、人に非ず。知るを以って人とする。華も又、しすれば華に成ろうとも、しせねば華に成らんとす。之、家伝ノ条也。…一子相伝、月島 唯、行きます!」「我、汝が苦戦されている由━━」「色は匂えど散りぬるを━━」「某の加護を受け━━」」…合体ロボに搭乗した戦隊みたいな感じになってきましたよ。声の倍音成分、或いは収録時のイコライジングによるものなのか、涼の声がやや通り過ぎているのは演出でしょうか?
「「身体の負担になるようだったら、ほんとにやめるんだぞ!」「判りました。源内のからくり・改(仮)、発進準備に入ります! 宝珠力、解放!」「宝珠力、稼働率、…八割七分だ、…いい感じだ!」「加速器、出動!」」…面白い。(^^) どーでもいーけど「改(仮)」を「かいかっこかり」と音読している処は突っ込むべきですか?(^^;;; 「「…ってゆーか、早く名前考えようぜ?」「そうですね」」…突っ込み入りました。
「「俺はあんたが、好きだーっ! 好きだーっ! 好きだーっ!!」」…ベタですが、面白いです。
「「宝珠が私に呼び掛けているみたい…。そろそろ、私も目覚めなさいって…。━━天理天願天爵天縦を以って吉とし 天失天兆天塵天破を以って凶とす 財,病,離,義,官,劫,害,吉 万の者と人は我が甲高い 万物万死、内藤 晶、お待たせしました」」…ねぇねぇ、一つ訊いていい? それ、やっぱり「スカウター」?
「「「あきらさん、しぬなーっ!」」「え?」「「おれはあんたが…、すきだーっ! すきだーっ! すきだーっ!!」」「…な、な、な……」「最近流行ってるみたいだぞ? “源内と晶ごっこ”、唯達が流行らせてるそうだ」「くぅーっ! 余計な事言いやがって! あいつら絶対、許さねぇーっっ!!!!」」…ねぇねぇ、この子達、男の子同士なんじゃ…。www
うむ、やっぱり面白いですね、このアニメ。内容は馬鹿々々しいですが、観ている者を楽しませようという意図が感じられます。まぁ、芸協が全面的にバックアップしているならばそれもそうでしょうか。
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お得情報?
投稿者:逆¥助交際
投稿日: 2月26日(日)12時20分35秒
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逆援専門のセフレ検索サイト登場!
女性ユーザーの8割は現役風俗嬢&キャバ嬢だょー★
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2006年2月27日。
【2006年2月26日に届いた“迷惑メール”内訳】
英語圏スパムメール 234通、 943.07KB。
(▲ 97,▲ 246.64)
日本語スパムメール 23通、 252.40KB。
(▲ 4,▲ 63.94)
2006年(平成18年)2月27日付、朝日新聞、夕刊、「窓 論説委員室から」というコラムに「人工衛星「ユカワ」はいかが?」という記事が載っていました。以下、引用。「新しく誕生した赤外線天文衛星は「あかり」と命名された。イメージがふくらむいい名前だと思う。赤外線の連想から「こたつ」なども候補に挙がったそうだ。/欧米の科学衛星や惑星探査機はどうか。天文学者の名前が少なくない。木星探査機「ガリレオ」、土星探査機「カッシーニ」、に「ホイヘンス」、天体の位置を測る衛星「ヒッパルコス」。/先人の功績をしのび、科学の歴史に思いをはせるきっかけにもなる。ことに欧州は候補に事欠かないこともあり、人名をつけるのに熱心に見える。/科学者にちなんだ命名で一番身近なのは、さまざまな単位だろう。たとえば、ボルトにアンペア。その研究に貢献した人物の名前がもとになっている。/残念ながら単位には日本人の名前が登場しないので、私たちは、単位がもともと人の名前であることを忘れがちだ。考えてみれば、これは「サトウ」や「タカハシ」でもよかったのだと、物理学者の佐藤文隆・甲南大教授が「物理定数とSI単位」(岩波書店)に書いている。/単位に名を残すのは、衛星と同じく欧州勢が圧倒的に多く、さすがの米国も影が薄い。歴史の深さを考えれば無理からぬところだろう。日本も無縁だった。しかし、今や日本の科学技術は「単位にも責任を持つレベル」に達したと佐藤さんはいう。/一足飛びに単位は無理でも、まずは人工衛星で「ユカワ」や「ゲンナイ」はどうだろう。<辻篤子>」
否々々々! 日本人名の単位もある処か、その「ユカワ(記号:Y)」が単位としてありますぜ、論説委員の姐御!
ちなみにこれが一般には唯一の日本人名単位と言われていますが、教えて!gooによると、この他に「フジタスケール(記号:F)」という単位があるそうですね。フジタの方は知りませんでした。
加藤の記憶が正しければ、くだんの記事掲載の朝日新聞自体、「ミリバール(記号:mb,mbar)」が「ヘクトパスカル(記号:hPa)」に改められた時に、いしい ひさいち氏がマンガに「山田」なる単位を描いていたと思います。尤も、これは勿論ギャグですが、授業テストの基準単位というネタで、主人公・山田 のぼるよりもバカか頭が良いかというモノサシなのだそうな。(笑)━━
2ちゃんねるは天文・気象板
→「【気圧】ミリバール(mb)を懐かしむスレ【単位】」スレッド >>6
━━違う違う違うッッ!! ヘクトパスカルなんて人はいないッッ!!(^^;;;; >>31 が、いしい氏のネタにニアミスしているのが興味深いです。(笑)
…ところでMS-IMEなんですがね、記事を書き写している際の変換なのですが、「木製探査機」,「土製探査機」,「怒声探査機」って何よ。(^^;;;;;
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amazon.co.jpより『テルミン コレクターズBOX』(アスミック)購入。本当は2月11日(土)03時07分55秒で触れている『みんのうた。』(片霧 烈火,CLOSED/UNDERGROUND,KNSエンターテインメント,avax distribution),『オレ様には敵わない!』,『オレ様には敵わない! お兄様にはダマされない!』(ともに 沢城 利穂,つたえ ゆず,角川書店)と同時に注文しておいたもので、その時はamazonは同時に配送出来る予定だとしていたのですが、『テルミン コレクターズBOX』の手配が出来ずに遅れるという事で、伸び伸びになっていました。いや、しかし、凄い組み合わせですな。(^^;;;
映画ファンや電子音楽ファンにはご存知の方もおられるでしょう、当時、ちょっとした話題を呼んだ映画『テルミン(原題:Theremin An Electronis Odyssey)』(Steven M. Martin,KAGA BAY Production,CHANNEL 4)。これ、観に行きたかったのですが、残念ながら近辺に公開している映画館が無かったのです。で、今年の1月、amazonを物色していたら、このDVDが目に入りまして、買った次第です。
テルミンという楽器の存在自体は前々から知っていましたが、その音色に本格的に出会ったのは専門学校時代。始めに画面を消した状態でビデオを“聴かせられ”、そこで使われている楽器名をあてよ、という出題がされました。多くの生徒はヴァイオリン等の弦楽器を挙げましたが不正解。ちなみに私は、その独特ミ゙ヨミ゙ヨした音(笑)からソーヴァイオリン(所謂、ノコギリヴァイオリン。あれは大道芸の出し物では無くて、そういう楽器なんです!)かと思ったのですが、これまた不正解。電子音楽専攻の生徒達は概ね判ったようでしたが、その音こそテルミンのそれでした。
テルミンとは何か。一言で言ってしまえば、現在の電子楽器の始祖的存在です。ただし、これは電子楽器では無く電気楽器。電子楽器がデジタルな楽器なのに対してテルミンはアナログな楽器です。ちなみにアナログな電気楽器の仲間にはモーグシンセやオンド・マルトノなんかが含まれます。エレキギターの類も元来はアナログですね。現在ではいずれもMIDI対応化しているものがあるので、これらは加藤的には電子楽器、デジタルな楽器であると考えています。楽器と呼んで良いかどうかは微妙ですが(一般にはエフェクターに含まれる)、ワウワウも元来は電気楽器ですね。ちなみに某テレビ局の事では無く、声の音成分を元にイコライジングする機械の事ですよ、念の為。(ここで「VA音源は?」とか質問しないように。あれはデジタル上でアナログ的に構築する概念ではありますが…、まぁ、加藤としては電気と電子とVAという3つの種類に分けて捉えています)
で、縦と横に1本ずつアンテナの伸びた謎の箱。これがテルミン。某超魔術師がハンドパワーを披露するが如く、両手をそこに振り翳す事で音を作るという、…まぁ、変な楽器です。ただ、“変わったモノ”が好きな加藤には、この独特なカタチはかなりツボで、それ以降、気になる存在になりました。
『テルミン コレクターズBOX』は映画『テルミン』と『テルミン演奏のすべて クララ・ロックモア&リディア・カヴィナ』のDVD、そして『クララ・ロックモア アート・オブ・テルミン』のCDという、全3枚組のお徳用セット。DVDはまた後日に観るとして、まずはCDの感想を。
このCDはカサレアル/ランブリング・レコーズから発売されている同タイトルのものと同一…だそうです。演奏は言うに及ばず、収録状況もとても良く、微妙なテルミンの“揺らぎ”をクリアな音で楽しめます。確かにこういう音は「電子楽器」では難しいですね。強弱の付け方もヴァイオリン等よりも更に微妙な表情を魅させてくれます。
クラシックを中心に、ピアノとテルミンのアンサンブル曲にアレンジしたものを収録しているので、ちょっと風変わりなBGMとしても使えます。
ところで、映画の公式サイトですが、「ついに「バーチャル・テルミン」登場!/Web上で“テルミン体験”ができるようになりました。」って何よ。(^^;;;; こんなのテルミンじゃないよッ!(^^;;;;
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2006年2月28日。
【2006年2月27日に届いた“迷惑メール”内訳】
ウィルスメール 1通、 25.33KB。(7日振り)
英語圏スパムメール 156通、 876.85KB。
(▽ 78,▽ 66.22)
日本語スパムメール 23通、 240.09KB。
(± 0,▽ 12.31)
『ブラック・ジャック』(手塚 治虫,秋田書店,よみうりテレビ,日本テレビ)
「「愛のめぐり逢いと擦違い」「無くしてしまった記憶が失われた二人の絆を結ぶ!」「私…、自分の名前も…、何も思い出せないの…」「記憶喪失か…」「俺、あんたの記憶が戻るまで、面倒を全部見るよ」「うゎっ!? …ここは、どこなの…?」「帰って来てくれっ!!」「あんた、まだ幸さんを?」「5年も経てば、人も変わるさ━━幸せって書いて、サチ…」「『ブラック・ジャック』、Today's Karte、「過去ある二人めぐり逢い」」」
「Karte:60 過去ある二人めぐり逢い 手塚治虫 原作「再会」」
「「この辺りに病院は!?」「アラマンチュ!」」…背後にBJハウスが。ピノコのセリフが「ありまっす」に聞こえるのは気のせいですかな。
「「骨折4ヶ所、内出血8ヶ所。頭も打ってるな」「先生、助かりますか!?」「ピノコ! すぐにオペだ」「あいな!」」…ピノコには珍しい相槌。
「「メス…!」「…はい!」「この下に内出血がある。…ん!? メッケル憩室か…、取ってしまいたいが今は無理だな…、とりあえず応急処置だ」」…早速登場、専門用語テロップ「メッケル憩室(けいしつ)」。ホワイトフレアでソフトフォーカス気味にしてあるとは言え、きちんと描くようになってきました。アニメ製作に監修が付いているのですから、今後もどんどん続けて欲しいです。
「「先生、どうですか!?」「無事終わったよ」「大成功!」」…なんか、今日のピノコはいつもと違う印象が…。
「「あれだけの怪我治しちゃうなんて、先生、凄いんですね!」「だが、一つだけ気になる事がある。メッケル憩室があってね」「メッケル…?」「腸の一部が膨らんで、炎症や出血を起こす病気だ。とりあえずは放っておいても大丈夫だが、もし痛みが出るようなら、その内、手術した方がいいな…」「…そんな事、俺に言われても…」「それもそうだな」」…解に々々。
「「あ…、…やべ、仕事に戻らないと!」」…BJの手術が超高速だからよいようなものを。
「「仕事が終わったら、また来るよ」「うん!」━━「どうぞー」」…自家用?(^^;;
「「記憶喪失か…、こいつは厄介だな。それに身元が判らないとなると…治療費と入院代、誰が払ってくれるのかな?」「ぅぐっ…!?」━━「何せ荷物も見付かって無くて、何の手掛りも無いもので…」「それじゃあ、あの人の身元は…」「まだ、何とも…」」…もっと厄介なのは、BJの病院が無免許医院で保険も利かない処。…ここで今回の問題を整理しよう。①たまたま見付けた倒れていた人を病院に連れていった。②その人は完治したが記憶喪失で身元も判らない。③病院はモグリで保険は使えない。さぁ、治療費は誰が支払うべきか、あなたの真実は!? ギルティ・オア・スルー!? by 『行列のできる法律相談所』(日本テレビ)
「「ここだ、きったないけど……、…ぁ……」」…本当にきったないですな。(笑)
「「トオルさん…、どうしてそんなに優しくしてくれるの…?」「ど、どうしてって、…俺……」」…旦那持ちだったらどうしよう。…ここで今回の問題を整理しよう。①彼女は記憶喪失で、この男と婚姻まで行ったとする。②しかし記憶を無くす前は家族を持っていたとする。多重婚となった場合、果たしてどうなるのか、あなたの真実は!? ギルティ・オア…(そのネタはもういいって!(^^;;)
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「「これで入院費、完済だ。…幸、明日先生んとこ行こうぜ?」「トオル、あの…」「いいって! それよりメシ! 腹減ったァ!」「…ウフ…」」…幾らだったんだろう…。
「「先生、今度は幸のメッケル憩室の手術をして欲しいんだ。この頃、よく痛そうにしているんで…」「それは構わんが、今度はちゃんと手術料を戴くぞ。…1000万だ」「1000万…!?」「トオル…、そんなお金…」「いいんだ、見てくれ。俺、どうしても先生に手術して欲しくて、同意書を用意してきたんだ。今はカネが無いけど、将来カネが貯まったら、先生…」「こんなもの必要なのか?」「先生が記憶喪失になった時の為だよ」」…日本人らしくない、いいジョークですね。(^^) それはそうと、同意書まで出てきましたか。ますます訴訟ネタになりそうな話題が。(苦笑)
「「兄ィちゃん、随分呑んでるなァ、彼女にでも逃げられたか?」「ほっといてくれ」「おぉいおい、図星かよ。だったら、気晴らしに面白い処に行かねェか?」「…ぁぁ?」━━「…お前ェ、強いなァ」「よし、次はこれを全部賭けるぞ…!」」…ダークサイドに堕ちてゆくトオル。闇部分をどんどん描くようになっていきましたね。綺麗事だけでは語れない人間味を描く『BJ』。
「「いつか、先生に渡そうと思ってたもんがあるんだ…」「これは…、…あの時の同意書と、手術料か?」「馬鹿みてぇだろ? 消えた女の為に…。…先生。そいつを持っていてくれ。そして、もしどこかで幸に会う事があったら、手術を…。これだけは汚いカネじゃ無ぇ。必死に働いて貯めたカネだ」「あんた、まだ幸さんを…?」「昔の事だ。忘れたよ」━━「賭博会の現行犯、それに、傷害の被害届だ。全部認めるんだな…?」「……」」…スレても、もともともロウに属する者。
「「…ぁ…!」「被告、橘 トオル、証言台へ」「…あ、あんた…」「被告人、命令に従いなさい」「…あんた…、いや、裁判長、俺の顔をよく見てくれ…」「被告人、私語は禁止します」「覚えてないか、前に会ったような気がしないか…」「……」「……。…フ…フフフ、ハハハハ…!」「被告人! 法廷を侮辱する事は許しませんよ」「ハハハ! …無ぇだろうな…、…赤の他人だもんな…。あんたが法律家だったとはな…」」…この場で全てを知る彼にとっては、最早、自らは喜劇役者でしか無い。その道家振りには、笑う他にありませんね。まぁ、しかし、やっぱり裁判ネタなんですね。(^^;;
「「被告人・橘 トオルは、既に罪を認めており、本件に付いては直ちに━━」「裁判長、待って下さい! 被告人側の重要な証人を呼びたいと思うのですが!」「どうぞ」━━「彼が何故こうなったのか、事情を知れば情状酌量の余地もある筈です。彼は以前、事故にあった女性を助けた事がありましてね。2人は一緒に暮し、将来を誓い合った。その女性はある病気を持ってましてね、彼はその病気も治してあげようと、必死で手術料を貯め続けたんですよ。ところが突然、その女性は姿を消した。その後、彼は道を踏み外した」「あなたは何を云いたいのです」「私はその患者に用があるんだ。手術料を戴いたものでね━━」「……」「━━あなたは記憶を無くしていた時期がありますね」「それは、本件とは関係有りません」「ところが大いにあるんだ。彼が助けた女性は記憶を失っていた」「……!」「彼の本当の姿を一番よく知っているのはあなたなんだ。その女性というのは裁判官、あなたの事なんだ」「馬鹿な。これ以上侮辱すると━━」「この同意書を調べれば、あなたのサインが見付かる筈。これが何よりの証拠だ」「…せ、静粛に! 一時閉廷します」」…実際にこのような事があったらどうなるのか。少なくとも国内にはこのような事例は無いのですが、当該裁判にあたる裁判官や弁護士達は当該裁判の内容の関係者であってはならないので、該当する人事を入換えて、裁判遣り直しになる可能性が最も高いようです。まぁここは作り話ですしね。
「「確かに私には、空白の時があります。…でも、その間にあんな人と暮していたなんて言われても、私…」「だがそれが事実だ。記憶を無くしていた時のあなたは、あの男を愛していた」「…時々夢を見ます…。誰かと暮している幸せな夢…。その中で私は、とても幸せで…。…でも、現実の私は、何も覚えていないんです。その私に、どうしろって言うんですか…!?」「手術したら、或いは思い出すかもしれませんよ」」…単なる裁判喜劇と流す莫れ。或いは、これに似た話は起きないとは言えません。そしてまた、それが裁判員裁判であった時、どういう立場を採るか…。今の時代、そこまで考えられなければ、簡単には論ぜられる話では無いでしょう。
「「判決を申し渡します。主文。橘 トオルを、懲役1年3ヶ月の実刑判決とする。被告が犯行に至った過程に、情状酌量は認められるものの、今迄犯した数々の罪を償う事こそが、被告人の今後の人生に…━━、以上にて、閉廷します」「………フ」」…ここも綺麗事で済ましませんでした。
「「…ぁ…」「……」「……」「待って、トオル!」「…、…俺が判るのか…?」「……」「……」「…思い出したの、全て。ごめんなさい、辛い思いをさせて…。それなのに、私があなたを裁くなんて…!」「…いいや、立派だったよ、幸」「今度は私があなたの帰りを待つわ」「待っててくれるのか、こんな俺を…」「…勿論よ。…私、あの時と変わらず、あなたを愛してる…」「幸…、もう離さない…、ずっと一緒だ…」「…ぇぇ…」」…これ、原作を知らないのですが、凄い、いい話です!
「「ねぇ、ちぇんちぇい? わたちが記憶無くちてもちゃんと思い出させてね」「お前はピノコスペシャル3杯で思い出すさ」「失礼(しちゅれい)ねぇ! まったくロマンチックじゃ無いんだかや!」「じゃあ4杯か?」「違う!」「5杯?」「もお───っ゙っ゙!!!!」「アハハ、冗談だよ」」…いい感じに締めてきました。
次回予告、「Karte:61 二人のピノコ」「「ピノコと瓜二つの少女」「海辺の町で出会ったその女の子には、驚くべき秘密があった!」「ルミ、ピノコちゃんに会いたいなァ…、コホコホ…」「原因物質?」「これはζ金属中毒だ」「いつになったら病気治るの…?」「何の産業も無いこの町を、この工場が支えているのです!」「報告書の偽装しろと!?」「観念しな…!」「うわあああぁぁぁ…!!」「コホコホコホッ…!」「死なせてたまるかっ!━━『ブラック・ジャック』、ネクストカルテ、「二人のピノコ」」」…原作第67話「ふたりのピノコ」(1975年3〜4月作品)。「Karte:56 縫い目皮膚の提供者 手塚治虫 原作「友よいずこ」」に続き、公害問題をガシガシ取り上げていきますね。「友よいずこ」を別とすると、公害問題を扱った傑作は「ふたりのピノコ」の他に第36話「しずむ女」(1974年8月作品)と第112話「望郷」(1976年3月作品)が挙げられます。この内、「しずむ女」が扱うテーマは「ふたりのピノコ」と非常に似通っており、公害病の事実を揉消そうとする政治的な力との戦いが描かれます。特に「しずむ女」にはモデルとなった事件もありますね。この他、同じ公害問題でも第204話「消えさった音」(1978年2月作品)のような異色作もあり、手塚氏の公害問題に対する思いが覗える気がします。
「Karte:NG プラック・ジャック」…今迄の流れから、ここは包装が破裂するとか、そんなオチかと…。…というか、そういう服ならば、デフォで手塚氏が描いてきそうな。(^^;;
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