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2006年07月29日 → 2006年07月31日



執念の2人 (1/2)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月29日(土)15時39分14秒
   
 2006年7月27日。
 【2006年7月26日に届いた“迷惑メール”内訳】
 英語圏スパムメール 272通、1180.29KB。
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 日本語スパムメール  29通、 381.98KB。
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 『ひぐらしのく頃に −特別編− 雛見沢村連続怪死事件私的捜査ファイル(仮)(大石 蔵人,赤坂 衛,竜騎士0707th Expansion江頭 豊広,渡辺 晃,一辻社書籍編集部,片上 剛志,一辻社)
 架空の人物である、『ひぐらし』の登場人物・大石と赤坂の名前が筆頭にありますが、彼らが編纂・出版企画したという名目なので、著作者として書かざるを得ません。(笑)
 雛見沢大災害により、事実上捜査不可能となり、それでも真相に迫ろうとする大石と赤坂が、これまで私的に行って来た捜査資料(大災害以降、雛見村が封鎖されており、且つ、公には個々の事件は解決ないし捜査中止となっており、公式には捜査が出来無い為に、彼らが独自に行っている)を編纂、世に公開し、新たな情報の呼掛けと共に、事件及び事故の風化を防ぐ目的として出版する、という主旨の本です。言い換えれば、要するに『ひぐらし』の真相が判らない人への新たなるヒント集、という事ですね。
 ちなみに『ひぐらし』ファンの評価は賛否が真っ二つに分かれています。良しとする意見は、これで真相が解明出来るかどうかは微妙だが(実際、飽く迄もヒント、というよりも、原作では出て来ない伏線や、裏設定その他であって、どれが真相に結び付くのかは一読しただけでは到底判らない)、原作では絶対に出て来ないような話がゴロゴロ書いてあり、その雰囲気を大いに楽しめる、というもの。反対に、悪しとする意見は、そもそもこれで誰もが解答が導き出せるようなものではないし、ファンブックとしても今一つであり、所詮は商業主義の産物でしか無い、という見方によるもの。
 確かに後者の意見は、的外れでは無いと思う。『ひぐらし』ブームに乗じて企画されたものだというのは間違ってはいないでしょう。それでも加藤的には大いに楽しめました。
 ぶっちゃけた感想を言うと、「よくもまぁ、架空の事件や架空の村を、ここまで、さも本当にあるかのように描くなぁ」。(笑) まず、いきなり、ありし日の雛見沢村の案内のカラーコピー。恐らくは赤坂が犬飼少年誘拐事件の捜査の際に入手したもの。そして同じく、その折に観光旅行を装って、赤坂が撮影した雛見沢村の写真が続き、本書企画書等を挟んで、捜査資料各種が続く。
 鷹野 三四による一連の“オヤシロさま”関連の調査・推測文書,Frederica Bernkatelの直筆詩篇,当時の事件や事故を報じる新聞記事や週刊誌記事,大石と赤坂の談話テープを書き起こしたドキュメント類,当時の雛見沢村の広報や回覧文書等,園崎 詩音直筆の手紙,雛見沢大災害の毒ガス成分分析表,大石・赤坂達の直筆私信 etc...
 色々と興味深い文書があるのですが、、これまでの情報を補足するであろうものの一つに、富竹の死因についてがあげられます。彼は、死亡直前に数人に暴行を受け、その上で自ら喉を掻き毟って失血性ショック死を起こした事は既に何度も出て来ているのですが、単に掻き毟っていたのでは無く、死に到る以前に、掻き毟る事によって爪が破損、又は剥がれ落ちてしまい、更に石等を使って掻き毟り続けて死に到ったらしい、との事。実は私は、最初はチークサインかと思っていたのですが(入江の薬物等、医療的な複線もあり、『ひぐらし』はこの手のネタも、あってもおかしく無い、と、踏んでいました)、この推理は完全に的外れのようだという事が、これで判ってしまいました。ちなみにチークサインとは、呼吸が出来なくなった際に、衝動的に喉元に手をやる動作の事で、医療的には、これはその患者が呼吸困難であるかどうかを見極めるサインの一つとされています。大災害の毒ガスの件があり、或いは富竹は何らかの理由により呼吸困難に陥る状況下にあったのでは無いか、そしてそのチークサインが結果として喉を掻き毟るに到ったのでは無いか、と、考えていたのです。しかし、この動作は本能的衝動的なものであり、石や木片を拾ってまでして掻き毟るような、ある意味、思考の働いているような行動はしません。よってこの説は一発で吹っ飛んでしまいました。
 富竹はかなり興味深いガイシャと言えます。彼は本名すら不明という、ある意味、『ひぐらし』に於いて最も謎の多い人物ですが(“富竹 ジロウ”は写真家としてのペンネーム)、プロデビューはしていない事は既に判っていますが、実際、腕はプロとしては3流、アマとしては上手いというレベルで、微妙らしい。まぁ、これはともかく、実は住所も不明で、遺留品の財布から、東京〜千葉の、JR総武線沿線に住んでいるらしい…にも関わらず、彼と思わしき人物に該当する者は確認されない、との事。面白いのはここからで、赤坂は、梨花が自分の事を“富竹2号”と呼んだ事に着目。梨花は自分の事を公安の人間だと悟っていたらしいとの状況に準えて、或いは富竹も公安、乃至、少なくとも雛見沢を調べている人間であったのではないかと仮説を立てています。この仮説は非常に面白く、且つ、理屈も通っている。少なくとも、“オヤシロさま”関連に付いて調べている鷹野と強く接触している訳であるし、祭りの時期に毎年現れている。そう言えば、それで思い出したのは、富竹の非常に奇妙なセリフです。祟殺し編では彼は圭一に、古手神社の場所を訊いている。よくよく考えてみれば、彼が古手神社の場所を知らない筈は有り得ない。雛見沢村の住人では無いので土地鑑はそれほどでは無いのかもしれませんが、少なくとも“綿流しの祭り”関連のランドマークを彼が把握していないという事は考えられない。だとすれば考えられる理由はただ一つ。圭一に声を掛け、暫く同行する大義名分が必要だった。それは何故か? 圭一と何らかの話をしたかった━━圭一から何かを訊き出す目的だった━━という事と、圭一に鷹野との接触、或いは自らと鷹野との接点を圭一に知らせる、若しくは圭一に“オヤシロさま”関連の知識を植え付ける等。何にしても、圭一と共に神社へと向ったのは、仕組まれた事であった可能性が出て来たという事ですね。
 

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執念の2人 (2/2)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月29日(土)15時40分52秒
   
 かように、本書には、『ひぐらし』各編の怪しい個所を浮かび上がらせる力を持っています。無論、その“怪しい個所”がフェイクである可能性も否定は出来無いのですが…、…同じように怪しいと浮上して来たのは北条夫妻の転落事故。もともと柵は壊れ易く、その状態で数年間放置してあった、だとか、夫妻と沙都子が旅行に赴き(悟史は野球の為に行かなかった)、しかし沙都子は眠いのを理由にクルマで寝ており、両親がいつまで経っても戻ってこないので泣いている処を、たまたま通った清掃車係員が話を聞き、現場の柵が崩壊している事から事故の通報をした、等という新事実も書いてあるのですが、それよりも気になったのは、そもそも何で沙都子が同行したのか、という事。旅行そのものが仕組まれたものだった、という説に付いても書かれていますが、そんな事は誰もが考えますし、さりとて答えが出て来るとは思えない。それよりも、自分には、ここに悟史がおらず、沙都子がいる、という構図の方が遥かに奇妙に浮かび上がってきました。沙都子はそれ以前に、この養父を、“虚偽”の届け出を以って訴えている。本当にこれが“虚偽”であったのかどうかも不明ですが、いずれにしても沙都子がこの父親をよく思っていなかったのは相違無いであろうし、そんな父親の旅行についていくという構図が納得出来ません。否、親権者の旅行についていくのは判る。ただ、沙都子が出掛けるのに悟史は野球を選んだ、という構図。そして、悟史は野球に行ったにも関わらず沙都子は旅行を選んだ、という構図。このどちらもが、歪に見えます。悟史が沙都子を放っておくとは、あまり考え辛く、同時に悟史を慕う沙都子が、悟史との同行を選ばずに旅行を選んだ、というのも何かあると解釈するのが正しそうな気がします。とは言え、悟史や沙都子に、旅行先の公園のメンテナンスを取り仕切るツテがあるとは思えないし、その管理の杜撰(ずさん)な公園を見付け出して、沙都子、若しくは悟史が両親に話を持ち掛けるというのも、何か釈然としない。必ずしも無いとは言い切れないにしても、どうしてその公園を知る事が出来たのか、年齢的に納得の行く答えが見付からず、そして矢張り、悟史と沙都子の別行動の理由も見出せません。ただ、引っ掛かる事はあります。祟殺し編では沙都子は圭一を吊り橋から突き落としており、この時の彼女が正気であったか否かはともかく、明かな殺意を持っていた。もし、この行動に注目するのであれば、沙都子に下手人としての容疑は一気に強くなります。実際、沙都子が吊り橋へと走り、圭一がこれを追っていた訳であり、吊り橋へと向ったのは沙都子主導によるものだった。ならば、白川公園の展望台へと向ったのも沙都子主導であったとは考えられないか…? 勿論、そうした事を考えても尚、養父の遺体だけが発見され、実母は行方不明だという、いわゆる“オヤシロさまの祟り”の流れを解決するものにはなりませんが。
 ところで、この、どちらかが死に、どちらかが行方不明になるという組合せには、実はある法則が存在します。それは、「より“近い”者が行方不明となる」というものです。沙都子絡みの2件は非常に判り易く、再婚による養父が死に、沙都子自身の実母は行方不明となっています。また、叔母が殺され、沙都子自身の実兄である悟史が行方不明となっている。これは他の2件に付いても同様の事が言え、第1の事件であるバラバラ殺人については、現場監督が殺され、その容疑者の1名(工事現場職員とは言え、そのドンである監督と比較すれば、飽く迄も単なる働き手であるのだから雛見沢寄りと解釈出来る)が行方不明。古手夫妻変死事件は、古手家の直系は妻である事に注目すると、夫は神主でありながら、直系では無く、それ故に病死し、妻が自殺(遺体は発見されず)という構図が見えてきます。まぁ、この古手家は、実際には北条家以上に奇妙な点が多く、妻の側が直系であるのは間違い無く、故に“オヤシロさまの生れ変り”伝承に則った梨花の存在が出て来るのはともかく、その直系である筈の梨花の母は、村に於いて梨花が“オヤシロさまの生れ変り”であるという理屈に納得を抱いていなかった。これは所謂、権力継承権云々への嫉妬等では無く、純粋に伝承への不信仰である事が明確に判っています。加えて、神主は直系では無く、反面、“オヤシロさま”の一連の伝承に関しては熟知しており、“オヤシロさま”の像を折った梨花━━実際は沙都子が折ったのだが━━を厳しく叱り付けたという事実もある…にも関わらず、ダムの一件に関しては飽く迄も中立を通し、推進派の擁護にもまわっている。つまり、御三家の中で浮いた存在に映ります。これをお魎が良く思わないというのはともかくとして、そもそもこの夫婦が、御三家の親族会議に同席しているという絵自体が想像し難いです(しかし暇潰し編の親族会議は古手夫妻変死事件の2年も前の話であり、この会議に2人は参加していたであろうとは推測できる。それでも尚、納得は出来無い)
 奇妙な古手夫妻の話はこれに留まらない。夫が病死し、妻が自殺を図った、というのは何度も出て来ていますが、ところがアニメ版やコミック版では知り得なかった情報の一つに、この時の妻の遺書があります。この、注目されるべき遺書の存在は、『私的捜査ファイル(仮)』で行方不明とされていました。話がややこしいのですが━━、夫の病死後、妻の行方が判らなくなった為に、警察や青年団が捜索に掛かった。その結果、青年団の1人が遺書を発見し、警官の1人に手渡した。これに伴い、沼の捜索が行われた(遺体が発見されなかったのは既にある通り)。一方、全ての警官に、遺書を受け取っていないかと確認をした処、誰もいないと言う。ちなみに警官は他の地域からも要請によって召喚されていた為、少なくとも村人である青年団の知らない警官がいてもおかしくは無い。━━といった処です。故に、遺書があったのかどうかすら、実は判らないという事らしい。これは更に突詰めると、そもそも最初から沼に遺体など存在しない、という可能性も急激に増大する事になります(死体の無い殺人事件には常に2つの可能性があると言われており、1つは犯人が死体を隠している。もう1つはそもそも死体が存在しない、というもの。ちなみにこれは何に対しても言える事)
 本書では、赤坂と大石がある推理を披露しています。その内容は突拍子も無く、また、大災害に関しては人為的発生説を採るも、その証拠を摑めていません(村が封鎖されているので検証のしようも無い)。ただ、『私的捜査ファイル(仮)』では、その年代は明らかにされていませんが、封鎖解除後に書かれた私信が1通掲載されており、興味深い事が書かれています。曰く、━━封鎖解除直後に、村に空巣が侵入した。ところが村には3つの財布しか無かった。空巣は不特定多数の家屋に侵入した事を認めており、これまでも、侵入して見付けた“宝”は全て奪って行くという事実を警察は把握している。一方で、村の家屋からは多くの物色した形跡を確認した。━━というもの。勿論、大災害当時や封鎖解除時の自衛隊隊員による“略奪”の可能性は否定出来無いし、これが書かれた“封書”に於いても、その説に付いて書かれています。しかし同時に、「最初からそのような“宝”など無かった」という可能性もあります。つまり、大災害の後か、それとほぼ同時期か、或いはそれよりも前かはともかく、いずれにしても何者かが金品を奪っていったという可能性です。これはそれぞれによって、意味が大きく違ってくるので、慎重を要する個所のようにも思えますが、或いはそこに大災害の意味が隠されている気がします。
 

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5の2リターンズ  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月29日(土)17時49分45秒
   
 2006年7月28日。
 【2006年7月27日に届いた“迷惑メール”内訳】
 英語圏スパムメール 179通、 695.217KB。
          (▽ 93 ▽ 485.073)
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          (▲ 12 ▲ 154.40)
 
 『今日のの ②学期(桜場 コハル講談社,「今日の5の2」製作委員会,真空間エイベックス・エンタテインメントエルクハートプロモーションパノラマ・コミュニケーションズ,ワコー,ニューラインアットエンタテインメントタバックハピネット・ピクチャーズ)
 1時間目「スーパーボール」
 「「へぇ〜、何だよリョータ、そのちっちぇの。残念賞かぁ〜?」「ぅぅぅ…っ」「ほら、俺の見せてやるよ…!」「…スーパーボールは、小さい方がよく弾むのを知らんのかね…!? 何なら勝負でもするかい?」「…言うじゃねーか、ラムネでも賭けますか…?」……「よーい…」「行くぞ!」「望む処!」「…ドンッ!」」…こういう馬鹿元気な男の子は好きですよ。(笑) 展開から“スカート捲り”に進むのは予想が付きましたが、そんな事はまるで頓着せず、ひたすら“決闘”にしか眼中に無いリョータとコウジ。その顛末は…ここのでは読めなかったですけれど、傍題で気付いても良かったのかも。(^^;;;
 2時間目「キセカエ」
 最近はこの手の“ミルクぶっかけ”は少年誌でも出て来るようになっていますね。(笑) さてこうなると、その後に続く展開はもうお約束です。捻りが無いのが…。
 3時間目「カンサツニッキ」
 「「…あ…、口も塞いだら…?」」…お前ら、リョータを殺す気ですか!?(^^;;;; 「「これは手強いわね」」…そこでカラシ1瓶全部食べさせるですよ。(笑) 「「じゃ、こんなのはどうかな?」「ん? こんなのって?」「…齧る」「……」ガブッ!」…ここで『同 ①学期(同)の伏線が出て来るとは。(^^;;;; リョータ、そんな風だと本気で食われてしまいますよ。(^^;;; オチは今一つ。折角、それをするなら、男の子同士なんだしもっと過激に。(滅)
 4時間目「エガオ」
 「「…なぁ」「うん?」「相原が笑ったとこ、見た事あるか?」「ぁぁ…」「…そういや無いね」「クラスはずっと同じだったけど…」「…なぁ?」「チカならあるんじゃねーか? 付合い長いし」「おいチカ」「ん〜?」「相原って笑った事あるか?」「…? …そりゃ勿論…、あれ、どうだったかな?」」…これもある意味、『①学期』から引っ張っている流れ。「「ん…?」「……!!」「…、な、何!?」「(き…気付かれたか…!)」ガバッ!「ペロリ…、痛い事はしないから、ちょーっとじーっとしててねェ…」「…!?」「そのまま…、そのまま…、そのままァ…!」「ハァハァハァ…」ドンッ!「…覚悟を決めて…笑っちゃいなさァい?」」…おいチカ、あんた“オヤシロさま”にでも憑依れているんじゃないのか?(^^;;;;
 5時間目「オサソイ」
 これのみ、原作には無いアニメオリジナルであるらしい。5時間目に持って来ているだけあって、ラストを飾るに相応しい、『①学期』5時間目からの流れ。完全受身のリョータに萌え。(笑)
 まずは人気声優バージョンにて総評。物語そのものの“えっち度”は『同 ①学期』に比べて高目なのですが(笑)、はっきり言ってテンポが悪い。何でこんなにタルい演出なんだろう、と、率直に感じてしまう。2作目なのだから、もう少し濃慣れていて良いとは思うのですが、その辺りが今一つです。
 加藤的に今回の5編の内でどれが一番良かったかと言われると、1時間目の「スーパーボール」かなぁ。男の子が一番活躍するのがこの話だからね(←完全に観る処を間違えている人w)
 という訳で副音声版に行ってみましょう。今回もまたヘタレ振りに注目です。Sweet Kiss改めCHASEが担当。何故メンツが入換えになったのかは知りませんが、残り2名はこれで2度目。どの程度上達しているのかが焦点なのでしょうが…、こういうプロフェッショナルな事に関しては、子どもとは言えカネが動いているのだから、はっきり書いておくべきですね、留奈さん、あなた今直ぐ、このギョーカイ辞めた方が宜しいです、レッスンで何をしているのかは知らんですが、まるで上達していないヘタレ振りには、最早、見込み無しと言わざるを得ません。一方、今回初めて参入の梨央女史は、大いに見込みはあると思う。ヘタはヘタでも、セリフの抑揚もあるし、形になってはいないものの理解はしている印象が感じられるので、今後に期待。沙綾女史(ちなみに彼女は一部のロリ衆には絶大な人気があるらしいのですが、今一、加藤には理解が出来ませぬ)は僅かながらですが、上達は見られます。セリフの抑揚は付けられるようになっているので、これから、という処でしょうかね。ただ、台本の読解力が無いのが残念。そのセリフがどういう感情を含んで発せられているものなのか、読み取る力がまだまだ必要。尚、いずれも歌唱力の方は悪く無いので、飽く迄も声優としての力量について、ですけれども。個人的にはEDの声質は副音声側の方がイメージに合っている気はするし、OPのアレンジ(曲そのものは変わらないが、コーラスの使い方が異なる)も副音声バージョンが好みです。そして今回もまた、副音声側では音響の技量不足が光っております(滅笑)。副音声の“中の人”はどーせ素人と大して変わらんからまだしも、サウンドエンジニアがこれってのは正直、呆れるですよ。自惚れるつもりは毛頭無いですが、私の方がもっと綺麗にミックスアウト出来る自信がありますよ?(ちなみに本業では無いですが、加藤はこれまでも幾つかのゲームで音響担当をしています。ロクな機材を使わず…というか機材環境の皆無の場所で波形だけを操作して仕上げる力技とも言える腕は、一流とは言わずともエンジニアとして食っていける程度のものではあるという自負はあります)
 映像特典は『今日のの2』OVA化とCHASEらとのイベント模様,収録風景,テロップ無しOP(『①学期』仕様),CF。映像的な面白さは『①学期』よりは退屈さが減った気がします。
 初回限定スペシャルパッケージ仕様版特典…描き下ろしジャケット,オリジナルジグソーパズル,ブックレット。ジグソーパズルはカズミのぬいぐるみガブガブの絵。『①学期』の文房具に比べてかなりマシになった感があります。(笑) ブックレットは…、CHASEのページが殆どで、加藤的には萎えです。
 

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メガネ少年リターンズ (1/2)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月29日(土)20時31分22秒
   
 2006年7月29日。
 
 『名探偵コナン(青山 剛昌小学館よみうりテレビ東京ムービー)
 第446話「封印された洋窓 (前編)
 「「立ちはだかる巨大な壁も、見方を変えたら大きな扉! いわく付きの不気味な別荘、開く筈の無い窓に、映った釘は一体何だ…!?」
 「「♪たらったらたらった〜」「園子…」「はぁはぁ…」「……」」…瑛祐、再登場。いきなり荷物持ちにさせられてます。そう言えば、彼の“怪しさ”はまだ解決していないんですよね。っつーか、それより例の女子アナの件はどうなっているんだ?
 「「ジャンケンポン! アイコデショ!」「ええ〜っっ!? また僕ですかぁ…!?」「ごめんねぇ…」「ハーイ、あと10分頑張って!」「まさか僕がジャンケンに弱いのを見越して誘ったんじゃないでしょうね…」「でへへへ…」」…園子、鬼ですな。ていよく使われている『コナン』界ののび太こと瑛祐くん。(^^;;;「「まぁ、その分、後で我が鈴木家の別荘でたっぷり寛(くつろ)いで頂戴」「ぇ…? べ、別荘!? って、園子のお姉さんの知合いの、ペンションじゃ無かったの!?」「そんな事言ったっけ?」「それってまさか…、あの“包帯男”の殺人事件のあった、あの別荘じゃ無いでしょうね…!?」「そんな事もあったわね…、アハハハ」」…第34〜35話「山荘包帯男殺人事件」。アニメ版は観ていませんが、数ある『コナン』の話の中でも評判の高い作の1つ。「「ええ! やだぁ! 私帰る!」「無理よ。蘭は方向音痴でしょ?」「だって…」「(ふぅん、だからわざわざ途中でクルマを返し、山道を歩いて別荘まで…。つまり、蘭がビビッてそのままクルマで帰るというのを阻止したのか。園子の奴…)」」…園子に計画犯罪能力はかなりあると見た。(^^;;;
 「「あ、あのぉ、その事件って解決したんですか?」「もっちろん! この推理クイーン、園子様がね!」「そう言えばあの事件からだね、園子がお父さんのみたいに、眠ったように事件の真相を話し始めたのって」「へぇ…」「で、私が“包帯男”ら襲われた時、助けてくれたのよね、コナンくんが」「ふふ…」「へぇ、じゃ、この子も現場に」」…何せ10年近くも過去の作ですし、原作を読んでいる人でも無ければ知らない人も多い筈。なので、さらっと粗筋を解説していると言えばそうですが…、むむっ! ここに瑛祐がいるという構図はコナンにとっては宜しく無いですね。おまけに蘭もいるとなると、再びコナンを疑い出す展開となる要素が揃いに揃っています。
 「「うっそう! は、橋が!? まさか、また誰かが悪い事を企んで…」「ええ…!?」「いや、たぶん大雨で根元から崩れちゃったんだよ。ただの手抜き工事だね」「あっそう」」…どこぞの“オヤシロさま”絡みの話と言い、リアルのマンションの話と言い、手抜き工事大杉。
 「「だったら、ケータイで呼びましょう。直ぐに来てくれって」「残念でした。ここって圏外なのよね」」…某金田一3世の話並に事件の御膳立てたっぷりの立地条件。
 「「けど、なかなか立派な別荘ですね」「それは、これを建てたどこかの金持ちに言ってくれ」「?」「俺達は、安く買い叩いて手に入れただけ。ただのパンピーなんでね」「これを安く…?」「ええ。私達、バンドをやってるの。つまりミュージシャン。落ち着いて曲や詩が書ける場所が欲しくて、探してたら━━」「━━こんな掘り出し物を見付けたって訳さ」「へぇ、でも、幾ら掘り出し物って言ってもそれなりに…」「いや、ホントに安かったぜぇ? 何たって、いわく付きの別荘で、売れなきゃ取り壊すつもりだったらしいからよ」「…!?」「いわく付き…?」「ああ。元は大金持ちの兄弟が建てたんだそうで、この時期になるとそれぞれの夫婦で毎年避暑に来てたそうだが…、大雨の降ったある夜、兄の方が妙な事を言い出したんだ」「窓から得体の知れぬ“魔物”が入って来たって」「ま…」「“魔物”…!?」「その窓は直ぐに釘で打ち付けて、開かないようにしたんだけど…」━━「ダメだ…ヤツはもう……棲み憑依(つ)いてる…!」━━「兄はそう言ってこの別荘を改装した。床や壁紙なんか全っ部新しくしてな」「だが、その改装が終わった次の年、最初の事件が起きちまった」「じ、事件て…」「その兄貴の嫁さんがなァ、裏庭でガーデニングをしてた時、見ちまったんだよ。その開かない筈の窓が開いて何かが…」「ええっ!? そ、それって…」「つ、つまり“魔物”!?」「…かもな?」「そして数日後、彼女は“魔物”に憑依(とりつ)かれたかのように、自分の部屋で、ロープを使って自殺」「兄の方も後を追うように3階の自室の窓から身を投げて自らの命を絶った…」「で、残った弟夫婦は嫌な思い出のあるこの別荘なんか、いっそ売っちまおうと…、しかも超格安でな」」…ふむ、ミステリーとしてはなかなかいい雰囲気。「「ウフ、でもどう? 結構イイ曲や詩が作れそうなとこだと思わない?」「(おいおい、どんな曲だよ…)」」…『悪魔組曲666番』とか?w
 「「でも、その窓って、本当に開かなかったんですか?」「じゃ、自分で確めてみろよ。来な」……「確かに、こんなに釘で打ち付けられていて…、ビクともしませんね」「だろ?」」…この手の扉は、日本人ならばもう少し疑って掛かって欲しい処。押してダメなら引いてみな、とは、よく言ったもので、押し引きしても開かなければ襖や障子のような開き方もありえるし、そもそも窓枠自体が外れてしまう、という事も考えられる。「「買う時に、窓を直すって言われたけど、なんか勿体無くってそのままに」「(な、直せばいいのに…)」」…蘭に同意…と言いたい処ですが、私もこういうの好きだったりするからなァ。(^^;;;;
 

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メガネ少年リターンズ (2/2)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月29日(土)20時33分5秒
   
 「「見て! あんな処に鳥の巣箱が」「中には何も無いよ? 鳥が巣を作った感じでも無いし…。…? でも何でだろう、白いお皿が入ってる。巣箱にお皿があるなんて変わってるよね」」…鳥の巣箱にお皿が1枚? 何のこっちゃ?
 「「うわぁぁぁ!!」「今度は何!?」「な、何かが!!」「…!?」「え…?」「何かが一瞬、僕らを覗いたんです! 開かない筈の、あの窓から!」「まーた。さっき落ちた時に頭とか打ったんじゃ無いの?」「いえ、本当に!」……「(…完全に締ってる…。釘を抜いた跡も無い…)」」…早速“事件”発生。
 「「だめだ、よく見えん。坊や、君がやってみてくれよ」「う、うん。…お姉さん、小さな鏡、持ってない?」「ぇ? …ええ」……「…!!」「…!! こ、これは…!」「どうしたの、亨? 何なの…?」「浮いてるんだ、足が…床から…!」「ええ!?」「お、おい、それってまさか…!?」」…意図せず、ではあったのだろうけれども、彼らは“子ども”であるコナンに、最初に死体を見せた訳で。
 「「(部屋はちゃんとロックされてたようだなぁ…。で、その鍵は…、たぶん彼女の腰のキーホルダーに…。…? あれは…、見た処、自転車とクルマのカギ、黒いカバーのは電子ロック付きの、たぶん自宅のだな…。…じゃ、この部屋のは…どこだ!? …!? あった…。それにしても、ドアのカギ、窓のカギさえ全部締ってる。どうやらここは完全な密室、つまり自殺って事か…?)」」…しかし気になるのは…、「「ああ! “魔物”の仕業よっ! やっぱりさっき、“開かずの窓”から見ていたのって…“魔物”だったのよ!」「何!?」「まさか…、あなた、本当に見たの?」「はい…」「…って言うか、瑛祐くんが…」「確かに、さっき、裏庭で…!」「おい、手前ぇ! 寝惚けたんじゃ無ぇだろうな!?」「本当ですよ…! 暗くて、よくは見えませんでしたけど、何かが覗いていたのは…た、確かで…!」「メガネにゴミでも付いたんじゃねぇか!?」「そ、そんなっ!!」「でも、それが本当なら、やっぱりここには何かが棲み付いているのかもしれないわね…」「ぇ…!?」「だって、この部屋なんだもの…! 例の兄弟の、兄嫁が自殺したのって…」「ええ…っ!」」…事件は終わっていないのか、それとも、そもそもこの別荘を買ったという事自体が仕組まれたものだったか。
 「「と、ともかく、倫子をソファーまで運ぶよ…。冷たい床の上じゃ可哀想だ…」「…おい、鍵、踏んでるぜ」「え、ああ、ごめんよ、倫子!」シュルル…」…キーホルダーはバネ巻取り式。
 「「成程、では状況を纏めますと…、この部屋に篭って作曲をしていた保波 倫子さんに頼まれたCDを渡そうとノックをしたが返事が無く、皆で異常を感じて、隙間から覗くと足が浮いているのが見えたので、鍵の掛かっているドアを体当たりで破って入ったら、その状態で倫子さんが亡くなっていた、という訳ですね…?」」…よりにもよって、こいつの管轄地区だったのかよ…。
 「「と言う事で、ここはドアには鍵。窓も締っていた完全な密室。これは自殺以外の何物でもありませんね…」「あ、あのさぁ…」「…と、言いたい処ですが…、実はそうじゃない」「ぇ?」「これは誰かが巧妙に仕組んでくれちゃった密室殺人!」「ええっ!?」「そして犯人はあなた方の中にいる!」「……」「ですよねぇ、毛利さん!? …あ、あり? 毛利さんは?」「父は、来てませんけど…」「ええっ!? な、何でぇ!? 蘭さんやコナンくんや、メガネの君までいるのにぃ!? 何で!?」「何でってって言われても…」」…そういやあの時も瑛祐がいたんでしたな。というか、瑛祐初登場の回だったんでしたな。
 「「…へぇ、あそ。んじゃ、やっぱり自殺で決まりっと」「(…しょうがねぇなぁ…!)あれれぇ、何だこれ? はは、面白ーい、はははー」「コナンくん、何やってるの! ダメよ!」「それに何だか目盛が付いてて巻尺みたいだよ?」「ほう、しかし、これはヤケに伸びるキーホルダーですねェ」「それって、メジャーにも使える面白グッズだと倫子が言ってました。何でも5mぐらいは伸びるんじゃ無いかって」「へぇ、便利ですね」「(便利って…、それだけかよ…)…ねぇ、蘭ねえちゃん? あんなに伸びるキーホルダーにカギが付いてたら、この部屋のドアも遠くから開けられちゃうよね?」「にゃは、それは無理だったりしちゃうんですよ、コナンくん。そんな遠くのドアは、腕もながーく伸びないと開けられないでしょ?」「(…いや、そうじゃ無くって…)」」…本当に使えない奴だな、山村刑事。「「ちょっと待って。そのホルダーにこの部屋のカギが付いていたら…、そうだ、ここを密室にする事が出来ますよ!」「ぃぇ?」「見て下さい。倫子のいた場所と、ドアとの間。このぐらいの距離ならば…、倫子さんの腰のホルダを伸ばして、ドアの下を通し、外に出てカギを掛ける。そして手を離すと…、自動的に、部屋の中の倫子さんの腰のホルダーに戻るって訳ですよ」「いやしかし、実際には部屋のカギがホルダーから外されていた…」「倫子さん自身が、皆さんに迷惑を掛けぬようにと、他殺の可能性を消した。若しくは、自殺に見せ掛けて殺害した誰かが、簡単に密室の出来てしまうこの方法を…わざと潰したかったのか…」」…瑛祐、ナイス。しかしコナンにとっては瑛祐にヒントを与えた事になる訳で、ある意味ではより危険になったとも。
 

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圭一、お前は真実に近付いていた…! (1/3)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月30日(日)02時47分48秒
   
 『ひぐらしのく頃に(竜騎士07/07th Expansion,ひぐらしのく頃に製作委員会,創通エージェンシー)
 通算第17話「し編 其の弐 ケジメ」(※以下、チバテレビ放映分を元に感想記事を書いています)
 「トゥルル…ガチャ…「もしもし…」「詩音。私だよ」「お姉…。そこどこ? 本家じゃ無い?」「うん、公衆電話から掛けてる。だから手短に話すよ。悟史から電話が来たの」「悟史くんが…!?」「悟史は、機能の教室の事で謝りたがってるみたいだった。だからその電話は、詩音が受けた方がいいと思って、“掛け直すよ”って言って、一旦切ったよ」「……」「今から言う電話番号に電話してあげて」「う、うん、判った」」…この魅音が掛けている公衆電話も、鬼し編の圭一の最期の場所。今更ながら思い出しましたよ、その鬼し編で、雛見沢村に電話ボックスは1台しか無かったのでした。尤も、公衆電話自体は暇し編にもあるように、他にも何台かあるようですが。
 「トゥルル…「北条です…」「あ…、…園崎です」「あ、さっきはごめん。もう大丈夫なの?」「うん、全然平気」「昨日は…ごめん…」「ぁ、わ! 私こそ! ごめんなさいっ!」「魅音は謝らなくていいよ。僕がどうかしてた」「……」「僕は…、僕達をここまで追い込んだ奴らを絶対に許しをしない。そいつらは、魅音のとても近くにいるかもしれないけど、でも、決して魅音じゃ無かったのに…、だから…、僕は君に、謝ろうと思って」「ううん、気にしないで! 私だって…悟史の事、よく理解しようともせず、無神経だった…」」…悟史の性格が覗える電話。「「それより、悟史、大丈夫? 色々と…」「もうバイトは辞めたよ。今度のバイト料で、目標の金額になったから」」…バイトを辞めた! …と言う事は、その事後を知る我々にとっては、来るべき時が来た、という意味を持つ。「「それに…僕より差都子の方が辛い…」「沙都子、大変な事になってるね…。大丈夫なの?」「あれが大丈夫なように見えるのかよ…!?」「ごめん! ごめんなさい! ごめんなさい!」「沙都子はもう擦切れる寸前なんだ! …だから…」「……」「だから…、せめて一晩くらい遊ばせてやりたいんだ」「え…、遊ばせるって…?」「ほら…。明日は“綿流し”のお祭りじゃないか。沙都子を祭りに連れ出してやって欲しいんだ」「それは構わないけど…、どうして?」「ぇ?」「どうして、悟史が自分で連れてってあげないの?」「…っ、…っ…用事だよ。僕、明日はちょっと用事があって。バイトの関係で、どうしても祭りには行けないんだ」「うん、判った」「ありがとう、魅音」「……」」…これか! 魅音が驚愕した圭一の電話の内容である、“悟史の電話”! これだけそっくりな内容であるならば、魅音が驚愕したのも頷ける。否、それは驚愕と言うよりも恐怖に近いものだったかもしれない。圭一は悟史の名前こそ知れど、悟史がどう生きてきたかなど知る筈が無い。まして、沙都子を祭りに連れて行くよう頼む電話を掛けた事など知りようも無いし、それを異口同音で再現するなんて常識では有り得ない。祟し編を観ていた時点では、視聴者は魅音の心境など想像すらしなかったが、或いはそれは恐怖、否、戦慄でさえあったのかもしれない。その、悟史の電話を受けたのは魅音では無く詩音だった! 待てよ!? …と言う事は、あの時に…、祟し編で、圭一と電話をしていたのは詩音!? 馬鹿な!? 綿し編であるならば、まだ理解が出来る。何故、よりにもよって祟し編で魅音と詩音が入れ替わる理由がある!? 否! あれは魅音だ、魅音に間違い無い。何故なら、圭一から魅音の家に電話を掛けたのだし、それに━━圭一は当然知る由も無いが━━お魎は詩音が園崎本家に立ち入る事を許す筈が無い! 尤も、祟し編に於いても、あの時に既にお魎がいないというのであれば話は変わってきますが…。「「ねぇ魅音…。魅音は…、信じないよね?」「何を?」「“オヤシロさまの…祟り”…」「えっ!? …アッハハ…、いきなり何?」「“オヤシロさま”は村を捨てて逃げ出そうとすると…、祟る…」「ふふ、どうしたの突然。村を捨てて逃げようとでもしてるの?」「…もうそんな気は無いんだ…。もう……。でも、まだ許して貰えないんだ…」「ぇ…?」「ぁっ、叔母さんが帰って来たみたいだから、もう切るよ」「ぅ、うん…」「魅音。沙都子の事、頼むからね」プツッ…ツーツー…「悟史? …悟史…くん…?」」…これが悟史の最後の電話となった筈。しかしこの電話から察するに、悟史は━━その真意は不明なれども━━明かに“オヤシロさま”に囚われている。
 「ズズズ…カランカラン…「…ッ」」…恐ろしい形相でバットを引き摺る悟史。まさか、祟し編の圭一の“推理”は真実か!?
 「「今年も盛大だねぇ」「はうー、楽しそうだねぇ!」「みぃ〜?」「何なんですの? 梨花?」「今日は何も考えなくていいですよ。いっぱい笑っていっぱい遊びましょーなのですぅ」「…生憎(あいにく)ですが、そういう気分になれませんの。放っておいて下さいませ」「では、沙都子の辛いのが今日でお仕舞になるのなら、沙都子は笑ってくれますですか?」「くだらない気休めは聞きたく無いですわ…!」「…沙都子、もう決まっている事なのです」「ぇ…?」」…暇し編からの伏線。梨花は何を知っている!? 或いは、梨花の“予言”こそが全てのトリガー? もしかして“オヤシロさまの祟り”とは…、悟史が尚、祟られているというのは、もしかすると、そういう意味なのか…!?
 「「これが悟史の言ってた…。ふぅん、まだ結構使えそうじゃないか。直して売ってもいいし…」「ぬぅぅぅ…! うううううっっっ!!」「あぁぁぁっ!!」ドシュッ! ドシュッ!」…圭一、お前の直感は正しかった…! 矢張り、圭一は悟史の道を意図せず歩き、知らずに歩き、そして再現させていた…!
 

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圭一、お前は真実に近付いていた…! (2/3)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月30日(日)02時48分56秒
   
 「「ハァハァハァ…!」「どうしたの、牧野さん。そんなに息を切らしたら、心臓潰れちゃうよ?」「………!」「えっ!」……「お魎さん! …………、って事だが、いやはや参ったよな…」「参るも参らんもなんねぇ。3度あるっちゅうのは、4度あるっちゅうこっちゃな」」…村長である公由と、園崎家頭首(当主)であるお魎との違いがここではっきりと描かれています。この様子では、少なくとも公由は、梨花の“予言”を知らなかったか、或いは知っていたとしても完全に信じてはいなかったか、その、どちらかであるのは間違い無さそうです。
 「「こりゃあ無惨な…。顔がぐちゃぐちゃっすねぇ…」「そっちはどう? 個人の特定出来そうなものは?」「……」「まぁ、服装の特徴から訊込すれば、すぐにワレそうっすね」「課長からこのヤマ、秘匿捜査指定掛かりそうだからって脅されてますし…、その辺、注意して下さいよ?」「はい」」…大石登場。
 「「悟史くんの叔母さんが…!」「うん…」「警察はもう…、犯人の目星付けてるのかな…」「さぁね? 大石の野郎がしつこく訊込をして巡ってるみたい。犯人はこの近くの人間に違いないと思ってるようだね」「悟史くんって、祭りの日にアリバイはあるの?」「えっ? あー、どうだろう?」「………」」…詩音は悟史との電話を直接交しているだけに、悟史の微妙な言い淀みを知っている。故に、疑いを抱いているし、悟史を気遣う側に回らざるを得ない。
 「「はーろろっ☆」「…っ! …、…魅音…」「ふふふ。何見てたの? …これ、沙都子の誕生日に?」「うん。バイトの給料日までに売れちゃわないか心配で、毎日見に来るんだ」「あーもー!」「ああっ!?」「あのー、オモテのウィンドウの一番大きなぬいぐるみですけどー、予約したいんですけど」「ええっ!?」「あれ、かなり高いけど大丈夫?」「は、はい! ギリギリ、足りる筈です…!」……「こんなに簡単なら、もっと早く予約しておけば良かったなぁ」「普通の人は欲しいと思ったら即予約するよ? そういう思考にならない悟史は、ちょいと稀だね」「ぅ、ぅ…」」…事件の後、詩音(魅音に扮している)は悟史と出会っていた! しかも、問題のぬいぐるみの店で! そして、ぬいぐるみの予約すらしていた! ところで詩音に照れる悟史、萌えです。
 「「ん? …!」「どーもどーも、ふふふ…。北条さん、実はですね、ちょいと伺いたい事がありまして」」…これまた驚愕の新事実! 何と、事件後に大石は悟史と接触していた! 大石、何故それを圭一に話さなかった!? 「「何それ!? “任意同行”ってヤツ? 行こう? こんなのに付き合う必要無いよ!」「……っ」「……」「フン。さ…」「彼にアリバイがあるか知りたい訳ですよねぇ。だったら私が説明しますから!」「ありゃ、そりゃ本当。なら助かるなァ…」「悟史とは昨日…、興宮のファミレスでずっとお喋りしてました。エンジェル・モートって店です」「っ…、なっはははは! 夕べ、園崎さんがお祭りの最後までいた事は、既に裏が取れてるんですよ。そいつはちょっと、苦しく無いですかなァ? 園崎 魅音さん?」「ってゆうか、私、魅音じゃ無いですし」「ああ?」「だからもともと“綿流し”になんかに行ってませんから」「ああ? あんた何言ってるの? 魅音じゃないなら誰な訳?」「園崎 詩音です…! 魅音の双子の妹です。初めてお会いしますよね? こんにちは」「大人をからかうのは余り誉められた事じゃありませんなァ」「どうぞ戸籍でも何でも調べてみて下さい。それともお姉を呼んで2人で並んで見せれば信じます?」「なっ…!」」…この時まで、流石の大石も、魅音に双子の妹がいるとは知らなかったようで、この不測の事態には困惑の表情が窺い知れます。ある意味、珍しいです。「「悟史くん? 何を訊かれても、私と一緒にエンジェル・モートにいたって言い張って下さい」「ぁぁ…」「聞いてます!? ここでしっかりしないと刑事達の思う壺です!」「あっ…、ぅ、ぅ…」「怒ってます?」「…何で?」「その…、騙してて…」「アハハ…、…たまに教室の魅音と話が合わなかったから、違和感は感じてたんだ。やっと判ったよ」「怒らないでくれるんですか? その…騙してた事…」「…ぅ…“初めまして”じゃ…無いんだよね?」「ぇっ…と…、はい、そうです」「そっか。詩音。いい名前だね」」…悟史も“詩音”を理解するに到る。いい雰囲気なのに…、それでも、これすら事件の現在進行形であるのは、事後を知る者の感情からすれば…。
 「「じゃ、お2人さん。署までご同行願えますかね?」……「ちぇ! 別々に調べやがって!」」…否、それは捜査の基本。しかし、悟史が興宮署で取調べを受けていたというのも初耳。何故、こんなに重要な話を、全く封じていたんだ、大石! 或いはそれを知っていただけでも、圭一の進むルートは違っていたかもしれないと言うのに!
 「「ん…?」「詩音さん、ご無沙汰しております」「…葛西は?」「……」「…はぁ…」━━警察から本家に連絡が行ったらしい。まずい事になったと思った…。だけどまさか、あんな事がこの先待っていようとは、この時の私には、想像も付かなかった…。━━」…そう。詩音が警察と接触し、戸籍を調べろ云々と発言する事は、当然、本家にも確認等が行く事になるのは明らかであった事。だが、この時の詩音はまだ、自らがどうなろうとも、悟史を庇えればと考えていたに違いない。
 

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圭一、お前は真実に近付いていた…! (3/3)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月30日(日)02時50分5秒
   
 「「頭首(当主)は大変ご立腹です」「ぉ、お姉…! …これが地下祭具殿ってやつだね…。……!」「弩阿呆がっ! どのツラ下げて戻って来たんかと思ったら、よりによってあんな北条の裏切り者の倅なんぞと!」「そんなの…親のやった事! 悟史くんには関係無いんじゃないんですか!?」「じゃがしいが!」「ッ!!」「北条の家のもんは、同じ汚れた裏切りもんの血を引いてるんじゃが!」」…右翼を突詰めると、こういう思想になるのだろうなぁ。否、くだらないと言うなかれ。“コドモ界”を見ていれば、その悲劇は掃いて捨てる程ある。「「鬼ババ! あんな何言ってるの!?」「ああっ!? 何ばにしったら口のききィ!」「やかましい!! だいたいあんたは悟史くんの何を知ってるの!? よく知りもしない癖にまるで彼を害虫みたいに!! 園崎の私が北条の悟史くんと一緒にいたのがそんなに不愉快なの!? バッカみたい!! 時代錯誤も甚だしいわよ! くっだらない!! くっだらないッ!!」「どえらい間違いをしでかすような人間だと知っとるがァ!」「……! …そっか、魅音がそういう告げ口をした訳か。要は私が悟史くんに好意を持ってる事が不愉快なんだ」「……」「(しかも悟史くんは、鬼ババの言う通り、もしかすると叔母さんを…。でも…、それでも私は…!)…ハッハッハッハ…!!」「っ!?」「確かに私、自分が“園崎”だとか、悟史くんが“北条”だとか、そんなのぜぇんぜん興味無いし。園崎家のメンツとか世間体がどうとか、全然関心ありません。ええ、認めますよ? 私は“北条”悟史くんが大好きです! 彼の事が大好きです! それっていけない事!? 人が人を好きになるのに、何か理由が必要っ!?」「…もう結構です、詩音。…詩音の覚悟はよく判ったよ。でもここまで言っちゃったら、誰にももう庇えない。詩音がケジメを付けて見せるしか無い…」「ケジメ…!? 何で私が!?」「ここは雛見沢で、私達は園崎家なの。御三家で事実上の雛見沢の筆頭家。そしてあなたは仮にも、園崎家の時期頭首(当主)である、園崎 魅音の双子の妹。それが…」「あんたとはこっちに帰ってから、どうもその辺の話が噛合わないみたいね。“ヒナミザワ”? “ソノザキケ”? だから何? そんなの私、全然興味無い!」「聞きなさい!」「!?」「詩音は今日まで興宮でどれだけの人の世話になってる…?」「葛西と善郎おじさん。奥の部屋にいる」「……! 何で葛西が…!?」「詩音? 婆ッチャに謝って。ケジメ付けて見せれば詩音1人の話で済む」「で、でも魅音、私間違った事言った? そんなにも悪い事言った?」「………葛西やおじさんのように、何の罪も無い悟史まで巻き込まれるかもしんないよ…?」「ま、待ってお姉!!」「…何ですか、詩音」「ご、ごめんなさい…! 私が間違っていました許して下さい頭首様!」「…フン!」「では詩音。どうやってケジメ付けるつもりです?」「…?」ドンッ!「何…? これ…?」「爪を剥ぐ為の道具です。使い方は判りますか」「ゎ…判る訳無いでしょ…!?」「爪1枚ずつで、詩音の掛けた迷惑のそれぞれのケジメとします。園崎 詩音。自らの手で3枚の爪を剥して見せなさい」「…3枚…っ。(葛西と、おじさんと…悟史くん…って事…!?) ほ…、本当にそれで、他の人を許してくれるんですか…!?」「……」「約束して!? 私がちゃんと爪を剥いだら、他の皆は許すと! 約束して!!」「これはあなたのケジメであって、取引ではありませんよ。この方法が気に入らないなら━━」「待って! …待ってよ! やるから!」」…この部屋が、詩音に対してさえ使われていた!
 「「ハァハァ…、ア゙ァ゙───ッッ!!」がしっ」…詩音の恐怖は、ただ悟史の笑顔を以って払拭するしか無い。前回の詩音を観て、何と嫌な女だろうと思いましたが、ここまで身を呈するならば、最早言う事はありません。「「ぬぐっ…! 魅音、これで…許して…、あのね…! あのね…! これ本当に痛いの…、凄く痛いんだよ…!」「詩音、もう無理?」「…やれるよ! こんなの全然、楽勝だって! フハハハ…! こんなの…、こんなの痛くない! ア゙ァ゙───ッッ!!」カンッ!「…フン、外れたがや」「…そんな! また…!? …やだっ! やだぁぁぁっ!!」「詩音。あとちょっとだから、頑張って!」「やだやだやだッ! 本当に無理ッ!! 本当に痛いのよッ!! やめてッ!! やめてよッ!!」…「…ううっ!」━━葛西も、善郎おじさんも無事だった。私は許され、園崎本家からの最後の通達は、“北条 悟史の事は忘れるように”…だった…。」…通達の内容は極めて意味深長。しかし、このような事がありながら、詩音が魅音と、これから後も接触を持つに到る理由が理解出来ません。
 「それでもバイトをしないと生活費が無く、私は久し振りに街に出た…。━━「…悟史くんおめでとう…。買えたんだね…」」…無表情で悟史を祝福する詩音。しかし、それだけが詩音にとっての心の支えであり、爪を失った事への名分でもあった。
 「「魅音さん、お買い物ですか?」「監督。私、魅音じゃ無いんです。双子の妹の詩音なんです。今迄黙っていてすみません…」「ええっ?」「なっはっはっは、驚きますよねぇ、入江先生も」「大石さん…」「お怪我はもう、大丈夫なんですか、詩音さん?」「…え?」「化膿さえしなきゃ、綺麗に治りますよ?」「…(…っ! 知ってる…!)」」…無神経な物言いのようにも感じますが…、大石が“それ”を知っているのは、“園崎家”を調べているから。そして、この頃が、大石と入江が、特に敵対するでも無い、最後の時期でもあります。
 「「ところで…」……「何ですか。アリバイなら何度も説明した筈です」「今日、私が訊きたいのは北条 悟史さんの事件当日のアリバイじゃ無い。昨日のアリバイでして」「昨日…? 何で昨日?」「北条 悟史さんが出掛けたまま失踪されたからです」「ぇっ…!?」「おや? ご存知無かった…?」「…どういう事ですか!?  悟史くんが失踪したって!? 何ッ!? 何゙ッ!? 何゙ィ゙───ッ!?」」…悟史が消えた事は、詩音にとっては最大の“刑罰”でしか無い。何の為の剥爪であったかも判らない。否、詩音にとっては最早、剥爪などどうでもいい。悟史の失踪とは比べ物にならない程の些細な事。それ程にまで悲劇であり、詩音を狂気に到らせるには十分過ぎた。
 「━━大石は、悟史くんが叔母を殺したであろう事、沙都子のぬいぐるみを買えなかったらしい事、だが生きている可能性はまだある事、等を話していたが…、私の耳には入らなかった…。━━「え…、今、何て…!?」「北条 悟史の、叔母殺しの犯人が見付かったらしいです」「(…悟史くんじゃ無かったの…?)」「連続怪死事件を模倣した、異常者の犯行、という話です」「異常者…。何それ!? (じゃ、悟史くんは叔母殺しとは関係無い…?)」━━“雛見沢連続怪死事件”とは…、通称、“オヤシロさまの祟り”と呼ばれる、一連の事件を指す。犯人が別に見付かった事で、悟史くんの事件もまるで、“オヤシロさまの祟り”に組込まれたかのようだった…。━━「まだ許して貰えないんだ…」━━「…痛い……」」…ふむ、詩音の置かれた立場、心境はだいたい判りました。詩音にとって、叔母殺しの犯人が悟史であろうと、或いはその異常者であろうと、いずれにしても悟史の失踪に対して怪しむのは園崎家に最も舵を切る事になるだろう。そうすれば、詩音には復讐劇しか残されていません。或いは、事あるに付け、悟史を髣髴させる圭一を以って、そのトリガーとなったのかもしれませんね。次回は目が離せません。
 

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ヤバサ・ココニクル  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月30日(日)13時15分45秒
   
 2006年7月30日。
 【2006年7月28〜29日に届いた“迷惑メール”内訳】
 英語圏スパムメール 552通、2253.25KB。
   1日平均    276通 1126.63KB。
          (▲ 93 ▲ 431.42)
 日本語スパムメール  96通、1255.81KB。
   1日平均     48通  627.91KB。
          (▲ 7 ▲ 91.53)
 
 本日のネタスパム。サブジェクト名「【期間限定オンライン無料体験版】」、本文抜粋「オンライン無料体験版ならいつでもどこでも参加頂けます※期間限定のオンライン・トライアル※(全ての機能が使えます。)ぜひこの機会に体験してみて下さい!家のパソコン・会社のパソコン・学校のパソコンお手持ちの携帯いつでもどこでも誰にでも気軽に無料体験が楽しめます。☆無料体験版だからと言っても何も制限などは一切御座いません。全ての機能をフルに使用する事が可能となっております。ユーザーご自身が負担するものは金銭含め一切御座いませんでご安心して無料体験を楽しんで下さい。」…で、肝腎の内容がさっぱりなのですが、要するに、“それはアクセスしてのお楽しみ。コンテンツにドッキドキ”って処ですか。w
 

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⇒違和感  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月30日(日)13時56分34秒
   
 『ちょこッSister(雑破 業竹内 桜白泉社NOMADメディアファクトリー東芝エンタテインメント,ちょこシス製作委員会)
 第3話「管理人さんがやって来た」録画忘れ。
 
 なので代わりにリアル“ネコにゃんダンス”の収録されている『天使の絵日記 萌える少女に抱かれて 愛永(MANAE)・8才(ショウスタジオウィズ・エンタープライズイーネット・フロンティア)をレヴュー。(何故だよッ!?(^^;;;)
 『天使の絵日記』シリーズは幾つか持っていますが(笑)、この『萌える少女に抱かれて』に限らず━━法規制前のロリメディアを知っている人は恐らく加藤と同じ印象かもしれませんが━━物凄い違和感があるんですよねぇ…。そのテの人の言葉で喩えるならば、力武 靖氏のフォーマットで撮った『ランドセル女王様』シリーズ…から、法に抵触する要素を無くした、と言った感じ。
 …で、プロモーションビデオと写真集の中間的位置付けで、マーケティング層をぶっちゃけロリ衆に向けているから、法の範疇でえっちく撮るという主旨は、ある側面では理解出来ます(それが正しい事であるのか、とか、何かが矛盾していないか、といった事はとりあえず置いておく)。でもね、例えばカメラが身体をなめるように動いていて、股の間などに来ると数フレーム飛ぶ編集っていうのは、観ていて不自然としか思えないのですよ。フラストレーションが堪るとか、そういう以前の問題として、映像作品として不自然。1回2回ではなくて毎回ですからね…。
 法規制以前の、清岡 純子女史や力武氏の作品のように、全裸で陰裂無修正の方がむしろ自然な感じがしてしまうのですよねぇ。
 尤も、それすらも━━
 
★★陽子の秘密の家★★♪
陽子の高校の頃のエッチな話28

 
━━「美少女ヌードビデオの女の子のモデルは不自然なほどに足をピッタリ閉じていてワレメが開かないようにしている感じで逆に違和感があります。」…と仰る方もいるようですが。
 

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飲込み、喰らい付き  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月30日(日)15時52分46秒
   
 『(大暮 維人町田 形講談社東映アニメーションマーベラスエンターテイメント,エア・ギア製作委員会)
 「Trick:16」
 「「手前ぇが…この辺のチームを根こそぎ狩奪ってんのは…。どこの…モンだ…」「チーム小烏丸。手前ェの傷がその証だ、よく覚えておけ」「手前ぇこそ…、宇童さんだって、黙っちゃいねぇだろ…!」「……」「やっぱりそうだったのね。これは一体どういう事、アギトくん。そんなに血がお好き…?」「…こりゃあ、大物の御出座しだなァ…」「…謎の助っ人、スク水仮面! …じゃない! もとい、クロワッサン仮面、参上!!」「…ス、スク水…、ごぶぁっ! …グブブ、腹痛ぇ…」」…すげえ吐血。w
 「「勘違いすんなよ。昔の俺なら、今頃手前ェはとっくに俺の“道”になって━━」「やっぱり」「…」「毎回近隣のチームを潰し続けて、“小烏丸”のエリアを急速に拡げて…!」「……」「でもそれは、チームの為なんかでは無いわ! いえ、そもそも…、あなたがこの町にやって来たのも、イッキくんに近付いたのも、全てがある目的の為━━」ガシッ!「よく動く舌だ。喋る手間ァ、省いてやろうか?」ガリッ…「がっつくんじゃねェよメス豚! メインディシュが来るのはこれからだぜェ!?」「今日は警告です」「…ハッ!」「私利私欲で、チームを利用するのは決して許しません! この、クロワッサン仮面の名に於いて!」」…“スク水仮面”、アギトとのケンカにヒケ取らず!
 「「(しかし…いや考え難いが、あの女…。まさか自分の正体がバレてねェと思ってんじゃねェだろうな…?)」━━思ってます」…“いや考え難いが”と考える辺り、アギトは一応、常識があると。
 「「あ? これあんたのか? ちぇ、もっと笑える奴かと思ったのに」「……」シュンッ! ゴロゴロ…「…? 何やってんだお前?」「こいつを触られるのは好きじゃない…」「…!」「バカにされるのはもっと…!」「もっと身体がでけぇ奴かと思ってたが…、手前ぇか…。…はぁ───ッッ!!」「待って、この人はッッ!!」「……ッ!!」「バカどけ危ねェ!!」バキバキバキバキ…ッ、ドガァァッ!!「(そんなっ!? 有り得ないっ…!)」「(200キロ以上あるブッチャくんをイッキごと…!)」」…アニメ版『エア・ギア』で、初めてアニメならではの“表現の良さ”が出て来た気がしますね。この場面、こうして動いてみせるとなかなかアクションゲーム的に観えます。…とは言っても、手抜きで十二分にそれらしく観せられる場面ではありますが。
 「「一体どういうつもり!? あれ程言ったのに、チームをあなたの戦いに巻き込んで!」「“あれ程”…? まるで“スク水仮面”みたいだな?」「っ…! べ、別に! そんな!」「フフ…」」…バカですな。
 「「“超獣”相手にケンカ吹っ掛けたのか? Fクラスの手前ぇらが。奴等にとっちゃ蝿の糞みたいなモンだぜ…」「そうさ。糞弱ぇカスチーム。だがそこが逆に、俺達の最大の武器なのさ」「…!?」「ほう…」「ちゃんと、聞かせて欲しいでし」「…。史上最強のDクラス。宇童 アキラと四聖獣。イカれた連中さ、実力はAクラス以上なのに、3連勝しないと上に上がれねぇシステムを悪用して、3度に1度はわざと負けてDクラスに居座ってやがる。流石の俺でも奴らのホームで戦うのは分が悪い。だからエサを蒔いてこっちの戦場に引き摺り出してやったのさ…!」「確かに…、ステッカーの上貼りをして来たのは向こう…」「でも、DでもFでも、不利なのは変わらないでし」「小烏丸のデヴュー戦」「…!?」「俺の中で全てが噛合った。このチームにはFクラスを超越するスピードの暴風族(ライダー)が3人いる。ウッスィーの! 変態仮面! そしてこの俺! 俺達ゃ史上最強のFクラス! ダッシュ、スピード勝負に持ち込めばかなり面白ェコトになるぜ」」…軍師、アギト。
 「「噂じゃとんでもなく疾い助っ人がいるらしいが…?」「フ、関係無いね。相手が誰であろうと、この僕のハンマーで…叩き潰してあげるよ! …グシャッとね…」ガンッッ!!「…!?」「…お待たせしました! イッキ殺法、“ハンマー返し”」「ファキンガラスッ!! 手前ェ何しやがるッ!? 俺のきっちり立てた完璧な作戦を台無しにする気か!?」「おお、来たか。主の後を追うその下僕としての忠誠心、誉めて遣わす」「ああッ!?」「言ったろ? あんな強ぇ奴と“そんな事出来無ぇ”って。折角こんなクソ強ぇ奴と会えたのによ…。そんなチマチマ逃げ回るバトルなんて出来っか!」「(…しまった…!! …コイツ…!!)」「おいウメッ! 貴様はすでに死んでいる…!」「何をぅ!? …!? (まさかあの時のパンチ、届いていた…!?)」「…“史上最強”…? フザケロよ! 手前ぇらが来るのを待ってる暇じゃねぇ。やってやるぜ! Dクラス!! ガチンコだッッ!!」「(…俺の立てた計画は完璧だった…。だが1つだけ想定外な要素が…。…コイツは…コイツは計算出来無ェアホだ…!)」」…アギトの“想定外”、イッキ。しかしまぁ、このワンシーンの中に、結構色々と元ネタの存在するセリフのモティーフが見当たりますねぇ。
 「「あ、あれは…!! 確かマル風Gメンの…!」……「うぉぉぉっっっ!! それを近付けんじゃねェェ!!」「うるせぇ裏切り者。ネタをアガってんだ、吐け! 何を企んでやがる!? 何で“Gメン”と手前ぇが密会してんだよっ!?」「しねしねしねぇっ」「ファックファックファックッッ!!」」…原作コミックではそれほどには思いませんでしたけど、アニメでカラー化すると、某生首育成ゲーみたいに見えますな。(そういやあのゲーム、未だに解いて無いけど、どこいったかな…?w) まぁそれは置いといて。どうやってあのアギトを地面に埋めたのか、そこが知りたいですな。「「話になんねぇな…。…正直に言えよ。俺達を売ったのか?」「“隠れたる信(しん)あれば、顕(あらわ)れたる験(しるし)あり”…だよ」「ああっ!?」「何それ呪文!?」「誤魔化そうったってそうはいかねぇぞ!?」「ぅぅぅっ…!」」…亜紀人苛めの図は萌える。(^^;;; 「「だから関係無ぇって」「カラス…」「もしアギトが何かを企んでるにしてもよ、企んでくれなきゃあんな凄ぇ連中とやるのはずっと先だったろ? 俺は超サンキュってとこだぜ」「けどよぉっ!?」「っつーか、難しく考え過ぎだって。“ベヒーモスハ敵! 敵ハブッコロ! 手段ハ選バネェッ!!”、強ぇ程、頭中はシンプルに出来てるもんさ!」「………」」…亜紀人の前でカッコ付けていると、また迫られるですよ。(^^;;
 「「ようこそ小烏丸。我がベヒーモスのメインバトルフィールド、アンダー・コロッセオへ…!」━━「おいおいおい…!」「ざっと見て300…、いや、500人はいるかな…!?」「ちっきしょう、何なんだよ!?」「チッ! 始まる前からノまれてやがる!」「んじゃあ、ちょっくら行くか…?」「?」━━ガラガラガラ…「それは今迄、超獣に挑み敗れていった者達が残したもの…」「我が牙に喰われし獣達の亡骸…」━━「小烏丸ゥゥゥゥゥッッッッッ!!!!」「!? あそこが入り口か!!」」…イッキはバカだ。バカだからそもそも策に陥る等ということすら無い。だから飲込まれることも無い。故に戦意喪失に陥るメンバーを立ち上がらせる事も出来てしまう。
 「「アギト! イッキはああ言ったが、俺は手前ぇをこれっぽっちも信じちゃいねぇ。けどな、“企み”は全て“勝利”という2文字で現れる事を信じる。裏切んなよ!」「…、10日間、よく特訓に耐えた。俺を信じる必要は無ェ!! 時間は手前ェを裏切らねェ!!」」…意外と気の合う2人。「「行くぜぇぇぇっ!! ブッコロッ!!」」…EDイントロダクション、普段よりも長い…というか、リミックスされているようですね。ダンスミュージックならでは。しかし、こういう小技が使えるならば、何故に今迄使わなかったのでしょう。
 

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過分の幸福、破滅への罠 (1/2)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月30日(日)18時48分39秒
   
 『XXXHOLiC(CLAMP講談社Production IG,アヤカシ研究会,TBSBMG JAPANキッズステーションムービック,パイロテクニスト)
 第十七話「ジショウ」
 「「…何じゃこりゃぁぁっ!?」━━伊達メガネ 侑子━━「…何で俺が伊達メガネなんか調達して来なきゃならないんだよッ! それもコインロッカーに置手紙でかよ! 伊達メガネが欲しいんだったら昨日バイトん時に鍵なんか渡さずに、口で言ってくれれば、こんな家の近所でも学校の近くでも無い処に来なくて来なくて済んだのに! このメガネが何になるっつーんだよ、掛けるのか? 侑子さんが? それとも俺? …って、ダブルメガネになっちゃうじゃんかよッ!」」…何、1人ボケツッコミしてるんだ?(百目鬼の口調で)
 「「色は何となく…赤」……「ありがとうございましたー」「さて…買ったけど…、この後どうすりゃいいんだ?」━━赤い服━━「……」「……」━━赤信号━━…☆…カツ…「……」「…!?」ドン…ッ!」…赤が続くのが、何かを意味しているのでしょうけれども…? そう言えば、第二話「キョゲン」の彼女はどうしたのだろう。
 「「花の香りがする…」「ぁぁっ、これは…その…持っていった花束を、彼女が…、塗絵さんからぶつけられまして…」「あらあら、何か気に障る事でも言ったの? “この病院って、創立以来、退院した人が1人もいないらしいですねぇ”…なぁんて冗談を言っちゃったとか」「そんな微妙なブラックジョーク言ってませんっ!」」…そんな冗談、考えも付きませんッッ!!(^^;;;;;;
 「「どうして…?」「それが…理由は無いらしいんですよね…。実際渡した花束をぶつけられた後は、彼女は平謝りでしたし。“こんな事しちゃいけなかったのに”とか…。話を聞いてみると、あの人、昔っからそうらしいんですよ。絶対にやってはいけない事をやらかしてしまうらしくて。例えば、絶対に押してはいけないボタンは絶対に押すし、非常ベル鳴らすのもしょっちゅうで。受験の時もね、絶対合格出来るって言われてた高校の入試日に、わざと風邪を引くようにして受けなかったり、大学の第一志望の試験の時は、名前書かなかったそうですよ。どっちも結局第2志望の処に行く事になったって」「今回は?」「昇進が掛かった、会社の大事なプレゼンテーションの前日だったそうです。本人は破滅願望とは違うって言っていましたけれど、俺から見たらやっぱそんな感じで、自分で自分の人生をわざと台無しにしている感じなんですよ。……人間をそんな風にしてしまうアヤカシって、いるんですか?」「いるわ?」「やっぱし!」「でもね、そうだとしても…」「侑子さん!」「ねぇ? 四月一日?」「ぁ、はい…?」「幸せを当たり前に受け取れない人間の気持ちって、理解出来る?」「…は?」「例えば、宝くじで3億円を当てて、それを換金しない人間の気持ちが四月一日には理解出来るかしら?」「いや、理解出来ないですけど。だってそれって、侑子さんがよく言う“正当なる対価”ってやつじゃないんですか?」「そう。つまり換金する四月一日は幸せを受け入れる事が出来るという事」「幸せ…?」「…だから、彼女の気持ちは判らない…」「…塗絵さん…ですか…?」」…ここで言う“宝くじを換金しない人”とは、失念して、とか、紛失して、というものとは別。人の不幸が好きだという人がいますが、その逆。しかし破滅する願望では無く、破滅させたい衝動に駆られるという辺りが非常に微妙な感じです。「ゴーンッ…コッツ、コッツ…「彼女をこの店に連れて来なさい…?」」…そうか、冒頭のあの場面はこの後の場面ですか。これまでも『HOLiC』は『ひぐらし』との対比を感じさせていましたが、明白に意識している印象を受けます。
 「「やれるものならやってご覧なさい?」「…ぁ…あの…、何の事ですか?」「そのコーヒーを私にぶちまける」「……っ」「ここは願いを叶える店。あなたがここに入って来られたという事は、何か願いがある筈」「……」「さて、あなたの願いは何かしら?」「……、どんな願いでも…、ですか?」「どんな願いも…よ?」」…そして冒頭に戻る。「「………我慢、したいです」「何を?」「しちゃいけない事を、したくなる気持ちをです」」…ある意味、子ども的な感情。ところでコーヒーというか、紅茶に見えるのですが…。(汗)
 「「何だか私、昔からそうなんです。明かにそっちの方が正しいっていう道があっても…、ついついそっちとは違う道を選んじゃったりして、予想通りに失敗したり…。そういう事って、判りませんか!? あなたにもありませんか!?」「判らないし、無いわ? だって、それは“あなたの気持ち”だもの」「……」「どんな気持ちでも、あなたが思ったあなたの気持ち。だんらあなたが肯定出来るのなら、それは正しいという事になるわ。何が正しくて何が正しく無いかなんて、人それぞれ。幸せもまた人それぞれ。それでもあなたは我慢したいの? その気持ち」」…非常に哲学的な内容ですね。議論と称して、己の意見が正しいと信じ、全く疑わず、その意見に全てが染まらねばならないという人がいますが、言換えると、つまり、これを否定する事は無理であるし、無意味でもある、という事。私もそれには特に否定はしません。ただ、自己矛盾には気を付け無ければならない。己の意見にある、自らを以っての辻褄の合わない点や、ダブルスタンダードには厳しくならねば意味を無くしてしまう。何故ならば、己の意見を以ってその場を染まらさんと論破すべき相手が矛盾点やダブルスタンダードを有していても、それを突く事が、不可能というよりも、そもそも意味を持たないものになってしまうから。「「ぁ、当たり前です。こんな事やっぱりおかしいし、それに皆にも迷惑が掛かるし…。この怪我だって…」「どうかしら?」「ぇ?」「“皆に迷惑が掛かる”って言うけれど、その“皆”の中に、一体全体どれくらいの割合で、“あなた”は含まれているのかしらね?」「ゎ、私…?」「例えば幸せって言うのは、自分自身との取引でもあるの。自分との約束。つまり、努力は報われなければならないという事よ。苦労に苦労を重ね、艱難辛苦を乗り越えながら、それでも自分に何も与えないというのは、自分に対する契約違反。“対価”は常に支払わなければならない。それが自分に対してでも。宝くじが当たったら、換金するべきなの。それが“対価”という事。1万円の価値があるものには1万円を支払うべきだし、3億円の価値があるものには3億円を支払って貰うべきなの。値引きや値切りはバランスを崩すわ」」…否、“それが自分に対してでも”では無く、或いは、“自分に対してであれば尚の事”、なのかもしれない。自分に見返りを求めないというのは、実は有り得ない。たとえそれが仏や仙人であろうとも、自分以外の者や、世の中一般に対して働きかけようとしたとして、そこに自己犠牲が伴ったとしても、それは、目的を果たすという、それ自体が望みであり、成就を目指している訳であって、即ちその過程、乃至、達成こそが換金されるべき対価というもの。
 

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過分の幸福、破滅への罠 (2/2)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月30日(日)18時50分11秒
   
 「「ぁ、それ…!」「これは…?」「特別なメガネなの」「ええっ!?」「普段からこれを掛けていれば、あなたを正しい道に導いてくれるわ。間違った選択肢を封じてくれる」「…そうなんですか?」「あげるわ」「でも私、お金…」「いいわ?」「でも…」「それをどうするかは、あなたの自由。使おうが捨てようが、あなた自身が決めればいいわ」」…成程、そういう事ですか。
 「「何だったんですか? 一体」「何が?」「…あの伊達メガネ。本当に何か、特別なもんだったんですか?」「いいえ? 100円ショップのメガネよ? 買って来た四月一日がよく知ってるでしょう?」「だったら何であんな事を…」「フフ…」「それに、侑子さんが何の対価も無しに物を渡すなんて…」「受け取ったわよ」「ぇっ!? どういう事っスか!?」「……。昨日の喩え話の続きだけれど…、ねぇ四月一日? ある日の通学途中、ある人が四月一日に声を掛けてきて、“あなたに100兆円あげましょう”…って言ってきたらどうする?」「いやぁ、流石に受け取らないっスよ! 何か怪し過ぎるっス!」「どこが?」「何か企みがあるようにしか思えないっスよ!」「つまり、そういう事よ」「意味判んないっス!」「幸せを受け取れないっていうのは、そういう意味になるのよ」「!?」「私は別に、そのある人に何か企みがあるだなんて言っていない」「でも、いきなり100兆円とか言われたら、誰だって戸惑いますよ」「だからどうして?」「100兆円貰った後の事を考えると…」「そう。幸せを貰うのなら、それに匹敵する努力、“対価”が必要…。よく、“人生はプラスマイナズゼロ”って言うでしょう? いい事もあれば辛い事もある。辛い事もあればいい事もある」「はい…」「でもそれでは不正確」「…!? 正確には?」「幸せになる為には、その分だけ、対価として同等の不幸せを背負わなくてはならない。いい事の為には辛い事を我慢しなくちゃならないって、そんな感じ。辛い事があればいい事があるなんて、楽天的な意味では無いのよ」「……」「逆に言うなら、高い立場には高いなりの仕事が要求されるでしょう? その要求に応えないのは、不誠実だわ。更に逆に言うなら、自分の立ち位置を不幸な場所に定めるには、ある程度の努力を放棄する事を、自分に課さねばならないの」「で、でも…! あの人は…、塗絵さんはそうじゃ無くて、大きな幸せどころか…、当たり前の幸せさえも受け入れられなくて」「そうじゃないのよ、四月一日。あれはね、バランスを取っているの」「バランス…?」「やっちゃあいけない事をやりたいっていうのは…、確かに人間として至極当たり前の気持ちだけれど、それと彼女の事情とを混ぜちゃ駄目。過度であろうが無かろうが、幸せは決していい事ばかりじゃ無いわ。いい事がある分の対価を支払わなければならない。そしてその対価を踏み倒す事なんて、出来無い。彼女はね、逃げてるの。幸せを受け入れない代りに、幸せを受け取った時の責任や約束から逃げている。彼女が言ってた通り、破滅願望でも無い。そこにあるのは計算…」「…けどっ! 責任から逃げる為って言っても、自分から赤信号に飛び出すって、そんなの計算で…!」「でも、轢かれた相手は原付なんでしょう? 腕にヒビが入っただけ」「は、はい…」「飛び出すタイミングは自分で計れるんだから、それならいっそ、トラックの前に飛び出す方がよっぽどしちゃいけない事よ」「……」「結果、あの人は、会社での大事なプレゼンテーションをせずに済んだ。そんな緊張する、プレッシャーの掛かる場に出ずに済んだ。昇進もせずに済んだしね」「でもあの人、俺に花束を!」「見ず知らずの他人の為に救急車を呼んでくれるようなお人好し。入院中の怪我人から花束をぶつけられた程度で、怒り出す訳も無い。学校の非常ボタンだってそうよね。押しちゃいけないボタンだとは言っても、別に核兵器の発射スイッチという訳じゃ無いんだから、怒られる程度よ。受験でも同じ。第1志望の学校に落ち続けたとは言っても、しっかり別の学校に受かっている。四月一日が煎れてくれたコーヒーを、私にぶちまけようとしたのも…、既に自分が事情を抱えてるって知っていて、それを解決してくれる筈の私が、そんな事で怒る訳も無いという計算が、そこにはあった」「……」「…の、かもね」「そんな…」「彼女は、絶対に押してはいけないボタンがあれば、何があっても絶対に押さない人よ…」」…ある意味、人の心の真理が、この侑子のセリフに集約されているような気がします。そうか、100兆円をくれると言われて戸惑う理由こそ、まさに“対価”の何たるか、だったのか…!
 「「あのメガネを掛けたら、彼女は、自分にとっての正しい選択肢を選ぶ事が出来るんですか?」「まさか。だからあれは、だたの伊達メガネだって」「でもそれって…!」「メガネは、いつも着けている四月一日みたいな人には日常だけど、そうでない人には異物。意識せざるを得ないの」「まぁ、そうでしょうけど」「「彼女には最初っから、何が自分にとって最善か判っているから…、最善を避ける事が出来るのよ。だから、ちょっと角度を変えて、無意識を意識させてあげれば、それでいい。時が過ぎて、それがいずれ身体の一部になれば、彼女の願いも叶うでしょう?」」…分別が付くからこそ、それをする。逆説的です。
 「「じゃあ…! あの人の“対価”は何ですか?」「…“逃げ道”」「!」」…ゾクッとしましたよ! 「「これから先、幸せを受け入れる為にどんなプレッシャーに苛まれようとも、あの人は逃げられない。今迄一度も経験してこなかった事に、彼女は耐えられるかしらね?」」…いい怖さです!
 「━━「やれるものならやってご覧なさい?」━━」…このロジックは非常に面白い! 彼女にとって、メガネを捨てる事は“よくない事”であり、それが封じ込められるという事は、即ち、既に“よくない事をする”という事への封印に他ならない。故にメガネは、彼女にとって“よくない事をする”という事への封印の象徴となり、結果、車道に飛び出す事すら出来なくなる。実際にはそんなものは暗示でしかありません。否、侑子のあれは暗示やハッタリという要素のものでは無く、単に「このメガネを捨てられるならば捨ててみろ」という“キーワード”でしかありません。それが縛りとなり、そのメガネの縛りによって連鎖的に全てが縛られてしまう。
 

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高さ爆発 投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月30日(日)21時04分57秒D

 
 『アラビア語会話(NHKNHK教育)、第17課。
 「「今日は復習編ですよね」「はい、そうですよね。復習編です」「という事で、10課から16課までに覚えたメインのフレーズ、表現を中心に、復習をしたいと思います」「そして今日は何とですね、また花緑さんに、今迄出て来たフレーズを使って、そしてスキットに朝鮮して貰いますので」「そうそうそうそう、大挑戦ですよ」「皆、期待してますよ」」…という訳で2ヶ月振りの復習編です。
 「ナッツ屋さん」…例によってテキストには書かれていないので、遣り取りをここに書き出してみましょう。
 
花緑:
 السلام عليكم. ـ
カリーマ:
 وعليكم السلام. ـ
 أي خدمة؟ ـ
花緑:
 من فضلكِ، هل عندكم ...
 ما هذا؟ ـ
カリーマ:
 هذا لوز. ـ
花緑:
 لوز؟ ـ
カリーマ:
 لوز. ـ
 تفضل واحد. ـ
花緑:
 آه! لذيذ! لذيذ جدا! ـ
 وجميل جدا! ـ
カリーマ:
 شكرا. ـ
花緑:
 أه... ـ
 بكم هذا؟ ـ
カリーマ:
 هذا بعشرة آلاف ليرة. ـ
花緑:
 آه! غال جدا! ـ
カリーマ:
 أبدا، هذا رخيص جدا. ـ
花緑:
 رخيص؟ ـ
カリーマ:
 نعم. ـ
花緑:
 رخيص!؟ ـ
カリーマ:
 نعم. ـ
花緑:
 أريد هذا. ـ
カリーマ:
 كم كيلو؟ ـ
花緑:
 آه، أعطني ربع كيلو. ـ
カリーマ:
 ربع كيلو فقط؟ خذي نصف كيلو! ـ
花緑:
 لا، أريد ربع كيلو فقط! ـ
カリーマ:
 حاضر. ـ

 
 「アラブの響き」…آه! ـこれは『裸の王様』などという小さな話じゃあ無い、面白い。  「「はい花緑さん。今日は10課以降の主なフレーズを復習してみましたが、どうでしたか?」「いやぁ、あの皆とやるあのコントがちょっとクセになりそうですね」「アハハ…」「あんなに楽しいもんかと思うぐらい…」「面白いですよね」「楽しかった」「こういうのを通していった方が非常によく覚えるって言いますかね、やっぱり喋った方がいいからね」「頭の中でこういうのをね、演じてて下さい、いつもね」「そうだね」」…ちなみに今の加藤の職場には社内ウィキがあるのですが、加藤のページは日本語と亜語訳が並べて書いてあったりします。日本語環境でアリフバーを打つのは面倒ですが。(^^;;;;
 「「いやでもやっぱり男性名詞と女性名詞ってあの辺が難しい…と思いますね、それぞれね…」「そうか」「迷うんですよ」「そうですね、あの、女性か男性かによって例えば動詞が変わったりとかね、あの、もう全てが変わってきちゃうから、もしかしたら迷うかもしれないけれども、でもね、やっぱりあの、確かに女性・男性というのはアラブ人はもう殆ど本能的にね、出来る事で、もうあの、学校に行って文法を勉強をしない人でも女性・男性は間違えないんだけれども…」「え、子どもでも間違うって事は無いんですか?」「子どもでも間違う事は無いですね」「やっぱり音だよね、こう、分けるっていう処もうりますけとれ゛ね」「でもね、やっぱり外国の人には難しいって事は判ってるから。あのね、どちらかって言うと、外国人が男性形・女性形間違えるとアラブ人は“何かかわいい〜”…とか言って思うから」「そうなんですか」「うん、だから厳密にね、こう、必ず正しく使わなければいけないって風では無いので…、アラブ人って大らかなんでね、間違っても全然問題無いし」「そうですか」「たぶん一番大切なのはどんどん口にして、沢山言葉を覚えるのが先決でいいんじゃないかなぁ」「そうだね、向こう行ったらやっぱり出来るだけ覚えた言葉を、こう、伝えた方がいいよね」「そうですね」「で、あのね、男性形・女性形って、名詞の場合はね、殆どの場合は、語尾の音で、あの…、判断すればいいんですよ。つまり、aの音で…、aの母音で終わると女性形だなって思っちゃっていいですね。で、そうじゃない場合は、あ、男性形かな?…っていう風にね」「大抵はそうですよね、うん、やっぱりتاء مربوطةで終わるとその音、aの音で分けるって事ですね」「でね、例えば…、たとえتاء مربوطةが無くっても、例えば日本語の名前でも、やっぱりaで終わってれば女性形で、aで終わってなければ男性形でっていう風にアラブ人はすぐ頭の中でね、決めちゃうんですよね」「本当?」「そう。だからأونيغيريは男性形な訳。で、تينبوراはaで終わってるから女性形って事だね」「へぇ〜、面白い! そうなの!」「全然アラビア語の言葉じゃないんだけれども、こういう風に分けるの」「もう、聴き分けるんだ、こりゃあ面白いね!」」…要するに、そんなに文法々々で頭をガシガシにする必要は無いって事ですね。英語はそれで挫折したクチだからなぁ…。
 

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補習ヘヴン 投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月30日(日)23時47分25秒D

 
 『(SprayVisualArt's東京キッズ,BL学園応援部,インターチャネルジェネオンエンタテインメントエー・ティー・エックスフロンティアワークス,クレイ,東京電化)
 第1話「季節はずれの転校生」(DVDより補完)(←買ったんかいw)
 「「…あ…」ピンボン♪「次は、若羽橋前、若羽橋前」キンコーン♪」…全然関係無い話ですが、先日、某ネットゲーで話にあがった事で、あのバスの「とまります」ボタンですが、「とまります」って書いてあるだけじゃないですか。停まるだけだったらどうしよう、という、すっげえお馬鹿な話をしていました。
 「「(ベルリバティ学園(スクール)か…。どんな学園なんだろうな…)」━━俺に届いた1通手紙。それは、ベルリバティ学園(スクール)、通称・BL学園からの、入学許可書だった。全国から優秀な学生のみを集めているって噂の、名門男子校。学生は、全て学園内にある寮で暮し、学費と食費は完全免除。しかも、卒業後は、日本屈指の大企業、鈴菱グループへの就職だって夢じゃない。そんな凄い学園が、どうして俺なんかに入学を許可したんだろう…。転校が決まってから日が浅いんで、心の準備も出来ていないしなぁ。本当に、俺なんかが入学してもいいのかな…。成績はごく普通だし、運動神経だって、特別いい訳じゃ無いし、自慢できる特殊技能も、“特になし”。━━「はぁ…」━━そんな凡人の俺が、何故…。やっぱり、何かの間違いなんじゃないのかな…。」…BLでは無いし、ショタとも違うのですけれど、『お姉さまの少年アイドル養成所(氷室 洸マドンナ社二見書房)という官能小説があるのですよ。5人の少年がアイドルになる為のレッスンと称して監禁、陵辱されるという話なんですがね、これを思い出してしまいました。(笑)
 「「だって彼は、こんな季節外れに、たった1人で、この学園にやって来るんですから」」…このバス、都バスだったのかっ!?
 「「“季節はずれの転校生”ねぇ…。随分デカデカと記事にしたもんだなァ…」「とは言え、中身は薄っぺらい。何しろ学園側から渡されたそいつの履歴には、特筆すべき事柄は何一つ見当たらなかった」「じゃあ何だって学園は、わざわざこいつを受け入れたんだ?」「注目すべきはそこだ。何の特殊技能も持たない奴をわざわざ育てる程、この学園も暇じゃない」「つまり、特殊技能でも今後伸びる才能でも無い何かを…、こいつは持ってるって訳か」「だろうな」「面白ぇじゃねぇか、俄然こいつに興味湧いて来たぜ。最近ちょっと退屈してたんだ」」…名器の持ち主だとか。(つくづく腐男子な香具師だな…(苦笑))
 「「っつーかヒデ。さっきから何してんだ?」「ちょっとこれを見てくれ」「何だよ薄笑い浮かべて」「いいから見てみろ」「…何だこれ?」「会計室のみが握っている資料だ。ご覧の通り、ウチに無い資料が満載だ」「ハッキングかよ!」「…」━━「まったく、中嶋さんには困ったものです。泥棒猫みたいな真似をして。一度痛い目に遭って頂かないといけませんね」「臣、あんまり相手にするんじゃない」「すぐに終わらせますから」━━「…っ…!? …ッ、会計の犬め、この俺に反撃してくるとは…。面白い」「ったくー、相変わらずだなお前ら…」「フッ…」「やれやれ、こりゃ長引きそうだ…」」…第3話の「はむはむヘヴン」ってこれの事ですか。
 「「ところで丹羽。先週頼んでおいた書類のチェックはどうなった…?」「ぃえ゙っ!? …ああ、そうだなぁ…」「今日までに纏めて会計に戻す手筈だが」「覚えてるさァ、勿論な」「ほぅ、忘れていたのか」「まさか! 覚えてるって!」「忘れていたな」「忘れてねぇよ」「忘れていた。……、哲っちゃん…」ヒュンッ! …ビィィィン…「…あいつにもそろそろお仕置きが必要だな」」…おいおい、怖いな。(汗)
 「「…え、嘘!? …はぁ…、結構歩くんだなぁ…。一般社会と隔離された処とは聞いていたけど…、はぁ…」」…やっぱり隔離されているんですか。
 「「ま、堪忍してぇなぁ、ちょっと近道したぐらい」「ふざけんな!」「だからって、俺達の練習の邪魔をしていい訳無いだろ!?」「なめてんじゃねぇぞ!」」…ああ、この学園ってアニキな連中もいるんだ。(^^;;;「「あぁ、すまんすまん」「謝って済むと思ってんのか!」「覚悟しな!」「あぁぁ、暴力反対〜! 誰かぁ、助けてぇ!」」…苛められているというか、喰われそうになっているというか…。(^^;;;;
 はむはむヘヴン「「王様ー」「おーぅ、啓太じゃないはむかぁ」「王様、何をしてるはむか?」「何って見りゃ判るだろう? 釣りはむ」「王様が釣りするなんて珍しいはむ」「何言っているはむ! こう見えても、釣りは俺の趣味だ」「ところで、何が釣れるはむ?」「イワナにアユにヤマメにワカサギ。旨い魚が沢山釣れるはむ!」「わぁ、じゃあ今日はご馳走はむね!」「当たり前はむ! 釣りはキャッチ・アンド・イートがモットーはむ! おっ、来たはむっ! どりゃあ!」「やったはむ!」「にゃーおっ」「うわぁ、ネコだ!」「大丈夫だっ! 俺は最強だはむ! ダッシュ力も誰にも負けないはむ!」「さっすが王様! 速い…って、感心してる場合じゃ無いはむ! わぁあ〜!」「事故った俺と啓太の運命はどうなっちまうのか!? 次週、学園ヘヴン、第2話、「たどりついたヘヴン」。観ないと承知しないはむ!」」…何でトノサマが釣れるんだ。(^^;;;;
 
 第2話「たどりついたヘヴン」(同じくDVDより補完)
 「「ピンピンしてたよ? あの人も丈夫って言うか、悪運が強いって言うか…ぁ…」「…ん?」「…いや…、助かったのは、啓太のお蔭か…」「そういえば俺、子どもの時から、運だけは強いんだ」「……」「俺がここに来れた理由、見付からなくって、不安だったんだけど、俺の運の良さで王様が助かったのなら、少しは、この学園に来た意味があったのかな…、な〜んて」「あるさ!」「!?」「啓太がベルリバティに呼ばれた訳は、必ずある!」「…」「…と思うんだよな」」…それって十分に特殊能力な気がするのですが…。
 「「…でぇ、それがスタントマン並の大ジャンプやったんやそうなァ! 見たかったわァ、俺もぉ!」「それで!? 例の転校生は!?」「まぁ待ちィ! そこが王様や! ぱァーッと浮いた転校生をォ、しっかと摑み小脇に抱えたまんま見事にィ…着地ィや!」「ォォォォ…!」「凄ぇ!」」…っつーか、あんたは瓦版売りか。(^^;;;;
 「「どうだ? なかなか興味深い内容の会話だろ?」━━「誰かがわざと跳ね橋のセキュリティーを解除したとしか…」「まさか。でも、確かに点検した時には、スイッチがオンになっていた筈なんだけどなぁ…」」…仕組まれた事故?
 「「お前、なかなかいい表情(かお)をするな」「…ぇ…、ああっ!?」」…おいおい、それはあからさまに変態な感じなのですが。「「どうした、これで消毒は終りだ」「…はい、ありがとうございます」」…っつーか、おかしいだろッ!!
 「「続きをしたかったら、いつでも相手をしてやる」「……はぁ…」」…変態というより、自信家ですな。
 「「君…! …っ! (…見付けたよ…! 僕のハニー…)」」…たぶんノンケの人から見れば、ホモばっかだなぁ、という感じなのでしょうけれど、そんな瞳で返されたら、ねぇ。(^^;;(腐男子思考)
 「「ほんとに可愛いね、このまま食べちゃいたいくらいだよ」「…食べる…」」…黙っていても食ってしまいそうな勢いです。「「その髪も、目も唇も、誰にも触れさせたくないよ」「ぇ…?」「僕だけのモノにしたい」「ぁ…ぁ…」「啓太……」」…恥かしいセリフ禁止。(^^;;;;;
 「「遠藤! お前、俺のチャリ盗んだやろぉ!? 返せぇ! 俺の商売道具ゥ!」「やばい、啓太!」「待てぇい、遠藤〜ッ! 待たんかーいっ!」「か、和希! あの人達、いいのか!?」「後で返すよ、俊介には」「だって、商売道具って…!」「学園内で、デリバリーのバイトやってるんだ。学食チケットと交換で。結構便利だぜ」「ふぅん…、色んな人がいるんだなぁ」」…これ、ネットゲーにならないかなー。「「それより、気を付けろよ。お前、あの成瀬さんに気に入られたみたいだからな。悪い人じゃ無いんだろうけど、好きになったら一直線って言うか、男女気にせず口説きに掛かるからな」」…両刀だったんですか。(^^;;;
 はむはむヘヴン「「中嶋さーん!」「何だ、お前はむか」「中嶋さん、そのおいしそうな物は何はむか?」「まったくお前は、すぐにそうやって物欲しそうな目をするはむな」「そんな、別に物欲しい目なんてしてないはむ」「まぁいい。お前にやる」「えっ!? 本当に!? 嬉しいはむー! いただきはむ! あむっ! …んんー!? 辛いはむーっ!」「当たり前はむ。ハバネロバーガーだからな。お前には言ってなかったはむか? 俺は辛いモノが好きはむ」「ああっ、水が欲しいはむぅ! …んんーっっ!! 無茶々々辛いはむーっ!」「それはマスタード水はむ」「な、中嶋さん、わざとやってないはむか?」「他人を無暗矢鱈と信用するなと前にも言ったはむ」「辛───いっ!」「啓太に託された1通の手紙。その真実とは。次週、学園ヘヴン、第3話、「巡る手紙、揺れる想い」。観ればお前、変わるはむ」」…ハバネロバーガーはともかくマスタード水って…。(汗)
 

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大脱走マーチ 投稿者:加藤 義啓  投稿日: 7月31日(月)02時31分42秒D

 
 『(SprayVisualArt's東京キッズ,BL学園応援部,インターチャネルジェネオンエンタテインメントエー・ティー・エックスフロンティアワークス,クレイ,東京電化)
 第5話「ヘヴンズドア」(※以下、チバテレビ放映分を元に感想記事を書いています)
 「「逃げなくてもいいじゃ無い…」「あかんて、由紀彦ぉ…」「そなに事言わないでさ…、こんなにアツくなってるのに…!」「んんっっ」「どう!?」「だからそんなに押し込むなって…」「もっとよく味わってよ」「んぐっ……ぐびっぐびっぐびっ…かーっ! 死ぬかと思ったァ!」「やっぱり美味しくないんだ…」「そんな事あらへんて」」…恒例、冒頭のフェイクえっち(←勝手に命名)。これはオチがすぐ判りますな。(^^;;; そういえば観られなかった第1〜2話をDVDで補完しましたが、これって第3話から始まったネタなのね。
 「「じゃあ美味しかった?」「もちろんや!」「じゃあハニーに持って行こう!」「ぇ…? ……俺は毒見かーいっ!」」…そう来るんだろうな。(笑)
 「「実は俺、心配してたんだ。この学校ってちょっと変わってるだろ? 啓太、うまく馴染めるかなって」」…すっごく変わっていますッ!(^^;;;;「「和希…。ありがとう。でも、不思議と合ってるみたい。男ばっかりなのは、まだ、ちょっと、何か変な感じだけど」」…啓太、微妙な感覚です。「「え? 女の人がいるのを、知らないのか?」「いるの? 会った事無いけど…」「紹介してやろうか?」「い、いいよ、そんなの!」「赤くなってるゾ?」「和希ぃ!」「ホントホント、凄く赤いって」「そんな事無いって!」」…“中の人”には確かにいますな。
 「「あいつ、また成瀬さんと! …許せないな!」「うん、許せない!」」…お前ら、部活はどうした。っつーか、成瀬もそうですけど、この2人はもっとストーカーな感じです。
 「ドンッ「うわぁ! っと、ととと…」「海野先生! ちゃんと前を見て歩いて下さいよ! 危うく僕のハニーにぶつかる処だったじゃないですか」「ああ、ゴメンゴメン、気付かなくて」」…じゃなくて、先生ならば、そのセリフに突っ込んでやって下さいよッ!(^^;;;; ちなみに“中の人が女”ってのは、彼の事ね。(笑)
 「「先生? トノサマは見付かりましたか?」「あぁ…」「七条さん」…ピコッピコッ…「近くにいるみたいですね」「何ですか、これ」「受信機ですよ」「受信機…?」「トノサマってばしょっちゅういなくなっちゃうでしょ? だから七条くんが、発信機付きの首輪を付けてくれたんだ。そしたら早速今朝からいなくなっちゃって…」」…妙なアイテムが。「「七条さんって、こういうの得意なんだ」「ん」」…コンピューターに詳しい奴はメカにも強いってか?
 「「行き止まりだ」「トノサマはあのベニヤ板の向こうみたいですね」「そんな、隙間、無いみたいだけど…」「外にいるのかな?」「うーん、それにしては…。ちょっとその板をどけてみて貰えませんか?」「はい」「僕も、手伝うよ」「…“やきそば”? …学際にでも使ったのかな? …階段だ!」「えっ?」「こんな処に階段なんかありましたか?」「え? 誰も知らないんですか?」「うん…」「…何だか、不気味ですね…」「ねぇ、トノサマはこの奥?」「表示ではそうなっていますね」「トノサマぁ!」「海野先生!」「僕達も行こう! ハニー!」「あ、ああっ!」「啓太!」」…どこかの魔法先生のいる学校みたいに、謎の場所のある学園です。「「ど…う…する?」「どうするって…、行くしか、ないな」「仕方無いね…」「よし! 行こう!」「うん、行こう!」「あ、あはは…」」…人を閉じ込めておいて、暗がりが怖いも無いときたもんだ。何だかますます、こいつらが嫌になってきましたよ。
 「「扉があるよー?」「ぇ? …扉…?」「何か、気味悪いですね…」「ハニーは、こういうの苦手?」「だってこれ…」━━命が惜しくば引き返せっ」…地下祭具殿ですな。(違いますッ!)「僕は面白いと思いますけど?」「え?」「“入ったら最後”なんていうのもありますし…。天国若しくは地獄行きなんて、ステキじゃないですか」「七条さん…!」「ふふ…」」…学園ヘヴンか、学園ヘルか。
 「「トノサマはこの向うにいるんだよね」「海野先生!」「あれ? 開かないよ?」「え?」「俺がやってみます。…本当だ、鍵が掛かってるのかな」「篠宮さんの処へ、行って来るよ。寮長さんなら、マスターキーを持ってるだろ」━━「よし、行け、翔!」「でも、渉から!」「大丈夫! ちゃんと着いて行くから!」「…! 何かあったのかな…」「やっぱり行くしか無いよ」……「篠宮さん!」「ん?」……「こっちです!」「……!?」」…お前ら、何だかんだ言ってまだ入っていなかったんかい。とことんチキンな奴らだな。
 「「おかしいな、寮の鍵ならば、全てある筈なのに…」「啓太、横に引いてみたら」「え?」「その扉は引き戸だ」「でも、ドアノブが…」「偽装だろ。蝶番(ちょうつがい)が付いていない」「本当だ!」「よいしょっと!」ガラガラッ「開いた!」「でも、何で偽装なんて…?」」…トリックドアですか。ミステリー? サスペンス?
 「「もういいぞ、猫は見付かった」(………)「臣!」「中を探ってるのかな?」「悪い癖だ。臣! …!?」「どうしたんですか?」「開かない…」「ぇ? 鍵を掛けたのかな?」「何のつもりだ、臣! ここを開けろ! 臣!」「おかしいですね、西園寺さんが呼んでも返事をしないなんて」「悪ふざけしているだけだ!」「!?」「“篠宮さんが”、ですか…?」「!?」━━命が惜しくば引き返せっ━━「………!!」バサバサバサッ「啓太!」「うん!」「だめだ! 開かない!」「臣! 成瀬! 大丈夫か! 篠宮! 聞こえたら返事をしろ!」「…和希!」「………」」…なんか今回、雰囲気が違いまかよぉ! 今期のアニメはこの手のが多いのか!?…と思ったら…、
 中間CF、『アニメロミックス(ドワンゴ)、「ひぐらし・着うた編」「「見て見てーッ! 私達の着うただよ!」「嘘だッ!」バサバサバサッ…!「…だって、昭和58年にケータイなんて無いよね…」「アハハハ、参った! とんだ処に名探偵がいたもんだ」」…wwwww ドワンゴ、おいしいぞ、おいし過ぎるぞ!(^^;;;;;;;
 Bパート「「臣! 臣! 篠宮! 成瀬!」ガンッ、ガンッ!「どうした、郁ちゃん」「ぁ、王様!」「篠宮達が閉じ込められた!? “命が惜しくば引き返せっ”か、ご大層だなァ。中に、何があるんだ」「判らないんです。それで、篠宮さん達が調べに入って…」「とりあえず、開けてみるか。ぬんっ!」ガラガラッ…「開いた!」「さっきまでビクともしなかったのに」「やっぱり、鍵掛けてたのかな?」「たぶん違う! このドア、すげぇ重いぞ! お前らには無理だ! さっきは、誰が開けたんだ!?」「海野先生が」「ぇ…?」ガラガラ…「だぁっ! いいっ! …マジかよっっ!?」」…っつーか海野、ふつーに片手で開けたぞ!?(^^;;;;;
 「「誰もいないみたいだな」「何かあったんじゃ…」「西園寺さん…!」「くだらない落書きに惑わされるな。出口があるに決まってる。考えてもみろ。中にはトノサマがいたんだ。猫にそのドアを開けられたと思うか!?」「あ…!」」…流石、名推理。
 「「遠藤、啓太! 一緒に押えてろ! 郁ちゃん、一緒に探すぜ? 中も見てみてぇしな!」……「ぬ、重い…!」「信じられない…! 王様、こんな思い扉、1人で支えていたなんて…!」「それに…、海野先生も…!」「毎日トノサマ(13㎏)抱いてるからかな…」」…手の猫も借りたい。(劇謎)
 「「へぇー、こんなとこあったんかァ。あ、遠藤、啓太ァ!」「えっ?」ガラガラガラッ…「王様、知らへんか? ここにおるって、双子から聞いてんけどぉ、どこやー、ハハー」「………」「…? どないしたんや?」……「ぬぬぬ…!」「俺達だけじゃ無理だ」「誰か呼んで来るわ…」……「ペンキの状態から考えると、かなり以前に落書きされたようだが…」「…他にいなかったのか…!?」「済まない、役に立てなくて…」「べ、別にそういう意味じゃ…」」…卓人。爆笑です。(^^;;;;; 腹痛ぇ…。(^^;;;;
 「「その先には行かない方が身の為だぞ」「…?」「…副会長さんかァ、脅かさんといて下さいよォ」「脅かすつもりは無い。忠告してやっただけだ」「忠告?」「もしかして、この中に何があるか知ってるんですか!?」「その扉は…、“天国”に通じている」「天国…!?」「ちゃんと書いてあるだろう。“Heaven's Door”とな」━━Heaven's Door━━「本当だ…」「まさかとは思いますが、それって、入ったら死ぬって事ですか…?」「“死ぬ”…? フ、フフ…、さ、どうだろうな?」「…!?」「教えて下さい! この中には、何があるんですかっ!?」「知りたければ━━」ガラガラ…ッ「━━自分の目で確めるんだ…!」「うわぁぁぁぁ!」」…これは面白い展開。まさか卓人まで放り込まれるとは。余談ですが、このアニメ、全メインキャラクターの出番が、毎回、ちゃんと用意されているのが構成として良く出来ていると思っています。
 「「…取っ手も無いし、中からは開けられないみたい」「それにしても王様達どこいったんやろ…」「物置な…」「ちゅうか、ガラクタ置き場やな」「“水田慎二 1993年 ここを去る”…」「え? あ、何だ、落書きか、脅かさないで下さいよ…」」…しかし意味深長な落書きですね。ますますもって気味が悪いです。「「見てみぃ、こんな処に隙間があるでぇ」「王様達、この奥へ行ったのかなぁ…」」…どうでもいいけど、制服が汚れそうな…。
 「「(どこまで続いているんだろう…)」「出口や! ……助かったでぇ!」「出ていいのか…!?」「え?」「どういう事や?」「丹羽と西園寺は、啓太が心配している事は、知っているんだろ…? 無事に出られたんなら、連絡ぐらい、出来るんじゃないか?」「! …、着信記録は無いです!」「…という事は矢張り…」「だからってどないすんねん? このままずっとここにおるんかァ?」「俺が行くよ…」「でも岩井さん!」「…これくらいしか、出来無いから…」「岩井さん…」……「岩井さん、どうしたのかな…」「何かあったら、騒ぎ声ぐらい聞えるやろ?」「でも、何も無いなら、そう言ってくれるんじゃない?」「…そら、そうかもしれんけど…。…あぁ! もう我慢出来ぃへん! 何かあったら呼ぶから、来るか、逃げるか、自分で決めろ!」「俊介!」」…そして誰もいなくなった。
 「「…俊介、俊介…、…もう、何とか言ってくれよッ!」ピピッピピッ…━━subject 無題 くるな --- END━━「…!? “くるな”…!?」」…何か、ここに来て尚、こういう雰囲気を放つなんて、余りにも場違いな…?
 「「(どうしたらいいんだろう…。行かない方がいいのかな。…やっぱり出来無い! …俺1人だけ逃げるなんて…、出来無いよ…!)」」…意を決して、出口へと向う啓太。
 「「まだいたのかい…!?」「あああっ!?」「全く信じられないよ! 名門、BL学園の生徒が揃いも揃って!」「…!?」「年頃だから女の裸が見たいのは判るけどねぇ」「……???」「あんたもその子達の仲間なんだろ?」「…え、ええええっ!?」「どーぞ!」「啓太!」「…和希!」「これで全員かい?」「はい」「それじゃたっぷり御仕置きしないとね!」「中嶋さん! どういう事ですか!?」「あの扉の向うには、昔の先輩達が、寮から抜け出そうと掘った穴がある」「穴…?」「ああ。だがどういう訳か、従業員の女子更衣室に繋がってしまった」「それで、Heaven's Door、“天国への扉”…。…ぁ…、…冗談キツいよ…」」…ハハハッ! BLでこういうネタが展開するとはね! 思わず膝を打ってしまいましたよ! このオチは予想出来ませんでした! いやぁ、卓人がいたから、“天国”というのは、何か、美しい景色か何かが待っているのかと思っていたのですけれどもね。(^^;;;;; でも、よくよく考えてみれば、しっかり伏線が張ってあったんですよねぇ。だって、あの木の板は…。
 「「(でも良かった、啓太が無事で…。……? 何だろう、この感じ…。どうして啓太の顔を見ているだけで、こんなに落ち着くんだろう…?)」━━「啓太? どうしてあの新入生の事ばかり気に為さるのです? 何か特別な感情でも、おありなのですか?」「…っ!」━━「(…もしかして、俺…)」」…前から思っているのですが、BLって白い羽根吹雪が良く出て来ますよね。
 はむはむヘヴン「「〜♪ 、篠宮さんと岩井さん、こんな処で一体どうしたはむ?」「この先の町に行こうと思っていたんだが…」「見ての通りはむ」「あー、これは…」「まったく一体誰だ、こんないたずらをしたのは」「行き先が判らないのは、いつもの事だ…」「う〜ん、どっちに行ったらいいはむ」「俺は右だと思うが」「そうか。俺は左だと思っていたが」「そうだ、伊藤、お前が決めてくれはむ」「あぁ、君が決めたのなら、間違っていても構わないはむ」「困ったはむぅ〜」「さぁ、どっち、どっち、どっちはむ!?」「うぅ〜んっ…、あっち(↑上)はむっ!」「ん?」「っ! 卓人が倒れたはむ!」「何ではむぅ──っ!」「啓太が学園に来て初めての日曜」「啓太のデートの相手とは一体。次週、学園ヘヴン、第6話、「デート日和」。それでも俺には、『学園ヘヴン』を観るしか無かったから」」…いやこれ、面白いよ。BL耐性無い人も観るべきかもしれない。加藤は、DVDも買ってしまったし、本視聴対象決定はむ。(笑)
 

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2006年08月01日 → 2006年08月10日



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