KATOO!BBSバックナンバー

2006年09月10日 → 2006年09月20日



奴からの電話だ!  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月10日(日)01時20分37秒
   
「今、君のこと考えてた」電話テレパシーは実在=研究者(ロイター)(6日19時56分)
 
 「[ノリッジ(英国) 5日 ロイター] 誰かのことを思い浮かべたすぐ後に、その当人から電話がかかってきたという経験を持つ人は少なくない。その現象を「電話テレパシー」と呼ぶ研究者のルパート・シェルドレーク氏は5日、そういった電話やEメールの予知を証明するという研究成果を発表した。実験は、被験者があらかじめ知り合い4人分の名前を提出。その4人が被験者に対し電話をかけ、被験者が誰からの電話かを当てるというもの。英科学振興協会の年次総会で同氏は「的中率は45%と、期待される25%を大きく上回る結果になった」と述べた。Eメールでも同様の結果が得られたという。ただ、この研究に対しては、実験のサンプル数が電話63回・Eメール50通と少ないなど、一部には懐疑的な見方もある。シェルドレーク氏は、携帯電話のテキストメッセージでも同様の実験を行うとしている。
 一種の超能力であり、少なくとも今の処は超科学(疑似科学、若しくはプロトサイエンス)の範疇になるのでしょうが…、オカルトだと言われればそれでお終い。だからと言って研究する価値が無いとは思わない。少なくとも、「電話テレパシー」を感じる人は多いし、実は私の母も、祖父━━つまり母の父━━が亡くなったという電話が掛かる直前、何故かそれを感じて目が覚めたという1人だったりします。無論、単なる偶然かもしれませんが、これを統計学的に見て、それがテレパシーでは無いにせよ、心理学に於いてどういう意味を持つものなのか、何かが判るかもしれません。
 個人的には「電話テレパシー」には半信半疑ですが(テレパシーという超能力に付いてはある程度の存在は信じています。所詮、人間の脳の中に飛び交う情報は電気的なシグナルに過ぎません。これが何らかの形で外部に飛び出し、相手先の脳へと伝導し、情報伝達を行う可能性が皆無であると迄は言い切れないと思うのです)、研究には大いに関心があります。
 

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その言葉、彼らの命よりも重し (1/4)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月10日(日)05時17分47秒
   
 『ひぐらしのく頃に(竜騎士0707th Expansion,ひぐらしのく頃に製作委員会,創通エージェンシー)
 通算第23話「し編 其の弐 還る処」(※以下、チバテレビ放映分を元に感想記事を書いています)
 「ガラガラ…━━急用が出来たので 出かけます 晩御飯はいりません 父、━━カリ、カリ…ガバッ…」…そうか、この頃はまだ聖徳太子だったんだなぁ…。「━━カード 100,000 手数料 100 現金 100,000 現金 100,000 カード 150,000 手数料 100 カード 120,000 手数料 100 現金 140,000 現金 100,000 カード 100,000 振込み 200,000 カード 110,000 手数料 100 …残高2,128,966━━「……」━━S58-05-02 カード 100,000 手数料 100 S58-05-04 カード 120,000 手数料 100 S58-05-05 現金 10,000 S58-05-07 カード 140,000 手数料 100 S58-05-08 カード 100,000 手数料 100 S58-05-11 現金 150,000 S58-05-15 現金 100,000 S58-05-17 振込 110,000 S58-05-19 カード 140,000 手数料 100 S58-05-20 現金 100,000 S58-05-22 現金 120,000 S58-05-23 カード 100,000 手数料 100 S58-05-25 現金 100,000 S58-05-26 現金 150,000 S58-05-27 カード 100,000 手数料 100 …残高 5,997,489━━「…!!」━━「何でも買ってくれるのよ? 何でも!」━━「…っっっっ」」…たった今、見て来た事を裏付ける証拠がレナの目の前に。ところで、通帳がATMによって自動的に印字され、且つ、こうした、かな漢字混じりの表現が出来るようになりつつあるのが丁度この頃。半角をカナや半角英数のみの表記も珍しく無かったので、雛見沢の背景を考えると、地方銀行や信用金庫のような気もしますし、大手歳銀行でもそうだったのですから、出来ればそうした表記を使って欲しかったです。
 「「いやー、平和すぎて退屈だぜ!」」…勿論このセリフに他意は無い。でも、この、おちょくったような圭一の口調は、今のレナの胸を抉るには十分過ぎる…! 「「…そうかなぁ? レナは平和で退屈なの好きだよ?」「レナは日々が幸せそうでいいよなぁ」「ハハハ…、そんなの羨ましがられても困るよねー?」「日々の退屈を幸せに過ごすコツがあるなら、教えてくれよ」「そんなの簡単だよ。気付くだけだもん」「気付くって?」「……幸せな日々が、有限であることに…」「無ー理無理! 圭ちゃんにレナの哲学は通用しないって。ねぇー?」「こらぁ! 人をデリカシーの欠片も持たん野蛮人扱いするなあ!」「うわーい、ミスターやばんじーん♪」「…そうだよ。…幸せな日々は…有限なんだよね……」」…重ねて。圭一も、そして魅音も、そのセリフに他意は無い。だが、レナはますます心を暗くする。…う〜ん、以前、『たんぽぽ 〜EverythingNice〜(苺みるく合名会社スタジオミルク)のキャラクターになっている『ひぐらし』を何となく考えた事がありましたが(→2006年 4月28日(金)05時14分9秒〜2006年 4月28日(金)05時17分44秒参照)、まさに!…という感じです。くだんのゲームのコピーが「誰にでも不幸はやってくる(中略)みんなで楽しいクラブ活動。でも…それぞれに不幸は襲いかかる。」。こうして見ると、考えれば考える程、『ひぐらし』は『たんぽぽ』のオマージュか、という気がしてきます。尤も、『たんぽぽ』のリリースが2002年7月26日、『ひぐらし』の第1作目リリースが2002年8月16日ですから、竜騎士07氏の頭の中に既に基本的な伏線構想が出来上がっていたのならば、この類似は全くの偶然なのですけれどもね。
 「「あーらー、お帰り礼奈ちゃん」「こんにちは」」…会いたくない奴、家に入れたくない奴が、そこにいる。
 「「それでね、礼奈ちゃん。ちょっと3人でお話したいんだけど━━」「ごめんなさい…!」「ぇ?」「ちょっと友達を待たせてるんで、出掛けて来ますね」「あら、またゴミ山で“宝探し”? 私も今度行ってみようかしら」「失礼しまーす!」「ぁ…! …ちっ!」 」…彼女のいやらしさと、レナの健気さの衝突。これが堪らなく切ないです。
 ゴミ山…そこはある意味、レナにとっての聖域。こうしてレナの側面からして見ると、圭一が捉えていた“レナにとっての宝の山”という概念とはまた違ったものが見えてきます。無論、このゴミ山はリナと出会う前から来ていただろうし、その頃から“かぁいいモノ”を物色する為のダンジョンだったろう。しかし、だからこそここはレナにとっての大切な場所となったし、家にいるのが嫌になりつつある今となっては尚の事、と、言えるかもしれない。「「…?」「礼奈ちゃーん!」「リナさん…」」…そしてその聖域を侵す者がやって来る…。
 「「礼奈ちゃん、結構耳遠い方?」「すみません」「1人? お友達は?」「1人で遊んでますよ?」「ふうん、その歳でなかなかシブいわねぇ。…ぁ!」「さようなら!」」…シブいというより、こういう処で遊ぶ事自体が、どちらかと言えば男の子っぽい。否、レナは決して男の子っぽく無いし、それを言うなら魅音の方が遥かにオヤジ臭い側面がある。レナにはそういう処は無いし、梨花のような“ボク少女”でも無い。(余談ながら、この“ボク少女”という概念は、日本特有のものですね。一人称が著しく豊富に存在する日本語特有の概念だと思います)
 

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その言葉、彼らの命よりも重し (2/4)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月10日(日)05時18分50秒
   
 「「へえ、ちょっと素敵よねぇ。秘密基地みたい」「へっへへ…、私だけの“秘密の隠れ家”なんですよ。ここには誰も来ないし…、誰にも何も聞こえません」」…うっ…、いよいよ来るか、“オヤシロモード”のレナが。「「礼奈ちゃんだけの、“秘密の隠れ家”。あっはは…、嬉しいわね、そんな場所に来られるなんて。礼奈ちゃんに前から訊きたかった事があったんだけれどなぁ」「…何でしょう?」「礼奈ちゃん、私のこと好き?」「あっはは、何ですか突然?」「私ね…、あなたのお父さんとお付合いしてるじゃない? それでね? 色々と話し合ったのよ。これからの事を、真剣に。これからの生活や…、色々…」」…否、そんなものを考えている訳が無い。否、考えているとも、我が家を喰い潰す事を…! 「━━「礼奈も、アキヒトおじさんの事、好きでしょう?」「ぇ?」「それでねぇ…、お母さん━━」━━」…蘇る、過去の忌まわしき母の記憶。「「再婚なんて許さないです」「え?」「お父さんとどういう付き合い方をしたって構いませんが……、再婚なんて許さないです」「ぁ…、あっはは…! 拒絶もあるかなとは思ってたけど、ここまではっきり言われるとは思わなかったわ!」「私が拒絶していたのに気付いていたのは…、意外でした」「そんなの判るでしょ。あんた、私と目を合わせるとすぐ逃げるもん。後学の為に教えてよ。私のどこが気に入らなかったのかしら?」「最初っから全部! 化粧も服も、匂いも嫌い!」「そりゃ好都合だねぇ。私もあんたの事、嫌いだったから、お互いさまよねぇ? あっはは…! …ナメんなクソガキ! ガタガタ言わされてぇか!」」…いよいよ本性を表したか、雌狐。「「二度とうちへ来ないで下さい。再婚なんて、私が絶対に許さない」」…脅しに屈しないレナ。流石は綿し編でも魅音━━実際には詩音でしたが━━の元へと推理を吐き付けただけある。「「あっはは…! あんたがお父さんに再婚を断念させたきゃしてごらんって。そんなの今更意味ないし。…私ね、妊娠してるの」「…!?」━━「お母さんね、妊娠してるの…」━━」…再び蘇る記憶。「「……嘘だッ!!!!」「…っ! …嘘じゃ無いわよ。本当よ」「私は聞いてるんだっ! お前と鉄平という男が、喫茶店で話している処を! お父さんを“雛見沢の旦那”って呼んで、カモにしようとしている事を知っているッ!! 美人局だってことも…、全部知ってるんだッ!!」「ふうん、全部知ってるんだァ…。…ここってさあ、秘密の隠れ家なんでしょう? 誰も知らない…、秘密の場所なんでしょう?」」…危険!! …と思う間も無く「パンッ!「ぁ…」がっ「ぁ…」「クッソガキィ! ナメやがってよぉ! もうちょいで、ウン千万ってカネが転がり込むんだよ! くんだらねえ事でまどろっこしいッ!」「っっ!!」「ぅぅぅっ、死にさらせやあッ!! 殺しはしたかなかったんだけどねェ! 二度とこんなウマいカモには会えないだろうしさあ! どうせカネ巻き上げたら蒸発するつもりだったしさぁ…!」「…えいっ!」「ぐぉ…!? …ぁぁ…っ!」「…はぁ…! …はぁ…!」」…最早、ここまで『ひぐらし』を観続けて来て、この先に続く場面が予想出来無い筈は無い。「ざっざっ…「…ぁ…!? ちょっとそれ…、シャレに…なんない…!!」どしゅっ! ぼぐっ!「死ね! …死ね! 死んでしまえぇッ!!」…カナカナカナカナ…カラン、カランカラン…「はぁ、はぁ、はぁ…、ぇぃっ!」」…誰がレナを咎める!? 誰がレナを咎められる!? 怨恨だけでは無い。これは正当防衛だ。人殺しは罪だ等と言う杓子定規の理論しか持ち出せない者は、その境地に立たされた者を知らぬ、平和ボケな輩なのかもしれない。右翼的な描写。左翼的な描写。最早崖っ淵に立たされた者達のとるべき行動。それらを描き込んだ本作は、単にサスペンス,サイコホラー,ミステリーに留まらぬ、社会に突き付けた直訴状なのかもしれない。
 「ガラガラ…「このダラズがッ! 人のオンナに手ぇ出しおってッ! タダで済むと思ってるんけぇッ!? ええな!? また明日来るけん。ちゃっきり耳揃えて用意しとけやッ!」ガシッ!「ぺっ」「ひぃっ!」━━「……」……「待って下さーい!」「ん? 何じゃい、おのれは?」「ぁ…あの…、私、竜宮の娘ですけど…」「何ね」「実は…、リナさんに、鉄平さんが来たら連れてきて欲しいって言われてるんです」「ああ? 律子の奴どうしたんね?」「何かお話があるとか…」…「なんね? 何でこんなところに律子がおるんや?」「どうしても二人きりでお話がしたいとか…。それで…」「ケッ! あのボケ、何考えてんじゃ」「…あれ? …ごめんなさい、電池の接触不良かな? ちょっと待ってくださいね?」「ああ。早よせんね!? ぁぁ、ライターがあるわ…。…ぁ…? どこ行ったんね?」どぎゅっ!「うわおぅ…!」びちゅ…」…鉄平が…、沙都子の叔父が…、レナに殺された…! 既に、祟し編とは違う道を、雛見沢は歩き出している。
 「ざくざくざく…「…っ、…っ」」…2人の遺体を解体するレナ。しかし待てよ、この世界━━罪し編の世界━━では、鉄平はレナに殺された。勿論、リナもレナの手によって殺されたが、そうなると…、祟し編のリナ(と思わしき人物)は、誰によって殺されたんだ!?
 「「何だ何だ? 随分足りないじゃないか」「これじゃ麻雀は無理だね。どうする? 何か提案ある人ー」」…牌ホンビキという手も。「「失くなった麻雀牌の宝捜しっていうのはどうですの?」「なんか、パッとしないなぁ…」「ほんじゃさぁ、もうちょっとでっかく宝捜しをしてみない?」「宝捜し?」「そ! 宝捜しと言えばレナのお家芸!」「って事は、ダム現場のゴミ山ですわね!?」「あそこはバラバラ殺人事件の幽霊が出るから、近寄らない方が良いのですよ?」」…!? ひょっとして梨花、いつもの神通力で、今、ゴミ山で起きている事を知っている!? 「「確か、バラバラ殺人があって、主犯が、未だ逃走中。そいつの隠した腕一本がまだ、見付かって無いとかいう奴だろ?」「ダム戦争の後に好きであそこに出入りしているのはレナくらいだよ」」…微妙に鬼し編とは違う罪し編の世界。バラバラ殺人に付いても、魅音は余所々々しくないし、圭一も危険は感じていない。
 「「よしッ! じゃ今日はゴミ山の宝探しにしよう! 幽霊を見付けられたら優勝! 次点は隠された右腕! その次は、レナが気に入りそうな何かだねぇ。…レナに見せて、白黒付けて貰うってのはどう?」「さんせーい!」「なのですよー」」…おいおい、幽霊を見付けるって、あんたらオカルト研究会とかじゃ無いだろ…っていうか、そうか、これがイントロダクションへと帰結する訳か…ッ!
 

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その言葉、彼らの命よりも重し (3/4)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月10日(日)05時20分13秒
   
 「━━「…これで…、全部かな…? さっきまでね、谷河内の方に行ってたの。袋を埋める場所を探しに…。ふふふ…、なかなかいい場所が見つからなくて…」「…レナ…」「?」「どうして…、どうして相談してくれなかったんだよッ!?」「…相談?」「そうだよ、俺たちは仲間だろ!? 仲間ってのは何があっても無条件で味方になってくれる…、家族同然の存在じゃないのかよ!? …俺たちに相談してくれれば、何か力になれたかもしれない! そうすれば…、レナは…、人殺しなどせずに済んだのかもしれない…!」「…じゃあいいよ」「っ!?」「私が皆に、お父さんとあの女の事を打ち明けたとしよう? …さ、どうしてくれるの?」「まずは、…ぅぅ…」「まずは、何?」「ぅ…っっ」」…そう、それを語れぬ者に、レナを咎める資格なぞ無い。無論、圭一達を口先だけだと言うつもりはありません。彼らは心からレナの事を思って言っているに違いない。それでも答えは出て来ない、出せない。そして恐らくは、観ている我々の殆ども、レナに答えを提示する事は出来無いと思う。そうした者がレナを咎める事こそ、口先だけの綺麗事だ。「「無理だよ。圭一くんには何も出来ない。皆だってそう…。何も出来ないよ…」「そ、それは…!」「仲間なんて、楽しくてどうでもいい時間を過ごすだけの“お友達”。本当に辛い時は、味方になってくれないんだよ…」「そんなこと…!」「昔からそうだったよ。引っ越し先でもそうだったからね。…だから私、仲間に打ち明けるのなんかやめようって思った…。だって、どうせ誰も助けてくれないし…、助けられないもの」「…何でだよ…ッ!?」「ん?」「…何で信じてくれないんだよ…ッ!!」「圭ちゃん……」「確かに相談されても、レナの思っているような、最善の考えも方法も、思い付かないかもしれない。でも…、それでも…! きっと今よりも、より良い未来へ辿りつけたと信じてるッ!!」」…かっこいい圭一。しかし、『ひぐらし』にとって、この雛見沢にとって、“よりよい未来”とは何なのだろう? その答えを、竜騎士07氏は持っているのだろうか? 物凄く深く、複雑めいた迷宮。そこにあって、彼らにとって、雛見沢にとって、本当に良い結末とはどういう姿だったのだろう? 既にある、その悲劇に直面した場にあって! 「「“今よりもより良い未来”…? そんなの無いよ。…これが…、これが最善の未来だよ…」「嘘だッ!!」「っ!」「…だってその証拠に…、レナはさっきから泣いてるじゃないか!?」「はあ…!? 誰が? 私が? いつ涙を流したの?」「今だよ! ずっと流してるじゃないか!」「ぇ…」「自分でわかってないのか!?」「…!?」「レナのやった事は最悪だ! バカだよッ!! …でも俺は…、仲間として、レナのやった事を受け入れる!! …これしかどうしようもなくて、悩み抜いた上で到った最後の…、最後の手段だったって事を受け入れる!!」「………」「…だから…、俺はレナを理解しようと思う…」「……」」…かっこいい! 圭一!
 「「このヤバい袋の山を知ったのは、俺達だけだ。俺達全員が秘密にすれば、それでお終いだ。レナは何も気にすることはない…」…ガッ…「っ!」「…レナ!」「……っっっ」「みぃ?」「…梨花ちゃん…」「沙都子!」「私も梨花も、両親を失って独りぼっちですけれど、今日までそれを嘆いたことはありませんでしてよ? 皆さんという…、仲間という名の家族がいたから…!」「“仲間という名の家族”か。沙都子にしちゃ、いい喩えだな」「えへへ…」「仲間の大切さを語るのは、部長である私の役目だと思っていただけに…、いやはや…、私も部長失格かなー…なんて…、なはは…」「魅音…」「…ごめん…、ふざけたね。レナの境遇を察しなかった事を…、仲間として…、部長として恥じるよ。…許して欲しい。勿論レナが私達に相談しなかったことも許すよ。それは…、私達が打ち明けるに足る存在じゃ無かったって事だからね。その未熟さは私達の責任。…だから私はレナを責めない」「…レナは…、人殺しだよ…? きっと皆に迷惑掛けるよ?」「夢とか幻とかじゃない! ましてや、手遅れでも何でもない! レナには…、まだ選べる選択肢が残ってるんだ! だから選べ! 間に合う! 来るんだ!」「……、ぅ、ぅ…」ぱしっ「!?」「………」「…ぅぅ…、うわぁああっっ!」」…めさめさ良いシーンです。涙脆い加藤はもう、レナじゃないですが、ボロボロですよ…!
 「がんっ…「……」「…、ん!」」…ここは…、祟し編の…?
 「「………」「おい、レナ!」「…ぁ…、ごめん…」「レナ、今日は帰ったらゆっくり休め」「…うん。ありがとう…。そうするね」「レナ、自分を責めちゃダメだからね…!」「ふふふ…。やっぱり、皆の言う通りだったよ」「何がだ?」「やっぱり私…、自分を騙せてなんかなかった…。どう自分の行為を美化したって、私は心の中で、恐ろしい事をしたと怯えていた…。皆に助けてもらってここまで来て、こんななんだもん! …もし、皆と会わずに、独りで全てを片付けていたら、私は十字架の重さに耐えきれず…、潰されてしまったかもしれない…」」…その言葉が既に重い。故に、レナの言葉の意味が余りにも伝わってくる。
 「「明日からなんだけどさ…。皆揃って今日の事を忘れるのがいいと思うんだけど…、どう思う?」「そうですわね、それが一番レナさんにとって、優しい事になると思いますわ」「レナは強い人です。ボク達がそう振舞えば、レナもそう振舞ってくれますですよ」「振舞いも、ずっと続けてれば、本当になるって…言うもんな」」…“強い人”。それは目し編で加藤自身が書いた事。それぞれの編が、互いに同じキーワードで結び合っています。「「語らない事で、そのうち私達は忘れていくよ。そして、完全に忘れきった時が…私達のゴールだね…!」「恐らくその日は、一生掛けても来るか来ないかわからないと思いますが…」「そうかもしれませんわね…」」…何故だろう。年端の行かない梨花や沙都子のセリフなのに、その言葉がひどく重たいものに聞こえます。
 

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その言葉、彼らの命よりも重し (4/4)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月10日(日)05時21分33秒
   
 「「……、…! おーい!」「遅いぞー! レナー!」「ごめんごめーん!」「ほんじゃ、まずはどっから行こうか!」「わたくし、お腹が空きましたわ」「みぃ〜」「じゃ、焼きそば!」「いいねー!」「よっしゃあ!」━━「……ふん!」」…いよいよ大石登場、以下次週。
 提供紹介のカット…バラバラ死体運搬の大八車。おいおい、本編ではモザイクなんか掛かってなかったでしょ!
 
 『ひぐらしのく頃に 祭(Alchemist)のCF…「━━あの謎と恐怖が 今再び蘇る!!━━まだ見ぬエピソードを加え “プレイステーション2”へ━━ひぐらしのく頃に 祭 2006年12月発売予定」…ひぃぃ、ただの抽象的な音楽と抽象的なCGとを編集しているだけなのに怖いッ!! これだよッ!! この雰囲気だよッ!! ところで「CEROレーティング審査予定」とありますが、これって内容によっては改竄されるという事なのでしょうかね。CEROというか、ソニーチェックの方も気になります。
 『アニメロミックス(ドワンゴ)のCF、その1…「「遂に、わたくしの着信ボイスが出ましたわ?」「みぃ?」「おーっほっほっほっほ、わたくしの魅力が満載ですのよ?」「ボクのもあるのですよ、にぱ〜☆」」…お、新作ですね。こうなると、もう一方のCFのオチがどうか、なのですが…↓
 同、その2…「「やっぱりわたくしの待受け画像は素敵ですわ」「着うたやムービーもあるのですー。オヤシロさまがその着メロを欲しがっているのですー」「…ぅぇ…、ケータイ、使えますの…!?」」…このオチも面白い。ただ残念なのは、レナと魅音の時に比べてインパクトが弱い事か。あの時程のツボにはなっていません…。
 

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生命という名のSL、SHという名の方舟 (1/3)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月10日(日)16時50分56秒
   
 2006年9月10日。
 【2006年9月8日〜9日に届いた“迷惑メール”内訳】
 英語圏スパムメール 393通、1828.55KB。
 1日平均      196.5通 914.28KB。
          (▽ 24.5▽ 240.11)
 日本語スパムメール  97通、1301.65KB。
 1日平均       48.5通 650.83KB。
          (▽ 10.5▽ 120.26)
 
 『ブラック・ジャック21(手塚 治虫秋田書店よみうりテレビ日本テレビ)
 21−17(通算Karte:78)(最終回)
 「「『ブラック・ジャック21』!! 命のタイムリミットは21時間! 恐怖の奇病・フェニックス病は人類を滅ぼすのか!? “絶望”を乗せた“方舟”スカイホスピタルで最後の戦いが始まる…!」…遂に最終章!
 「ぅ…ぁぁ…、…くそぅ…!」「セキュリティーシステム、解除」「ぁぁ…っ!」「白拍子! しっかりするんだ!」「ブラック・ジャック…、西川くん達は…」「あの2人なら、満徳と同じようにお前さんのキャンサーハンターに容れて来た。取敢えず時間は稼げる!」「そ…、そうか…」「白拍子! まだだ! こいつの行き先を変更するんだ!」「行き先…?」「そうだ! この侭スカイホスピタルが東京へ着いてみろ! 日本全部がウィルスに冒される!」「…だとしたら私達はどこへ…どこへ行けばいいんだ…」「北だ! こいつの進路を変更し、北極まで飛んで行くんだ」「北極…!?」「ああ。ウィルス活動は、低温時弱まる事が判っている…!」……「…フライトプランは修正した…。現在、北極に向って…いる…」「おい白拍子! 白拍子!!」」…「生命(いのち)の尊厳 手塚治虫 原作 「99%の水」「二人目がいた」」…原作第146話(1976年11月作品、初出時タイトル「限りなく透明に近い水」),同第195話(1977年12月作品)。前回宜しく、殆ど原作モティーフすら残されていない可能性もありますが、この2タイトルには「ああっ!!」という感じのものがあります。前者の「99.9%の水」(正しくは“99.9%”なのですよ)は病原のどんでん返し、後者の「二人目がいた」は組織の事ですね。
 「「…ぁぁ…! ブラック・ジャック…、ううっ!」「おい無理をするな。漸くエピネフリンによる血圧心拍異常が落ち着いた処だ」」…そうか、まだ白拍子は薬が効いているのだ…! 「「それは…!?」「抗癌剤と、免疫力を高める薬を調合したもんさ。ま、気休めぐらいにはなるだろう」「これからどうするつもりだ」「決まってる。…フェニックス病の治療法を見付け出す迄さ!」「本気でそんな事を!? 我々はフェニックス病に付いて何一つ知らないん━━」」…これらがBJらしい、そして白拍子らしい態度なのでしょうね。「ピーピー!「ん!?」「こちらアラスカ州リッキー空軍基地! 応答せよ! 繰り返す! こちらアラスカ州リッキー空軍基地! 応答せよ!」「アメリカ空軍のスクランブル通信だ…!」━━「繰り返す! こちらはリッキー空軍基地! スカイホスピタルの乗員に告ぐ! 至急応答を! 繰り返す! 至急応答を!」「こちらスカイホスピタル!」「!」「当機は、不慮の事故により━━」「ドクター・ホワイトだな?」「聞いてくれ! 機内であるウィルスが蔓延した!」「状況は全て把握している。事態収拾にあたり、大統領補佐官より、説明がある! …どうぞ」「うむ。補佐官のクラーク=ボーマンだ。諸君らの勇気ある行動に敬意を表したい。現在、国際伝染病研究機関から専門家を選出し、フェニックス病の対策にあたらせている。治療法を見付け出す迄、諸君らは外部との接触を一切避けて貰う!」「待って下さい! 見殺しにするつもりですかクラーク補佐官!」━━「聴こえるか、ブラック・ジャックくん! 私だ! クーマだ!」「ドクター・クーマ…! 何故あなたが…!?」「せめてもの罪滅ぼしが出来ればと、私もこのチームに参加した! 事態は深刻だ! だが我々は、決して諦めた訳では…無いっ!」ガチャ…「ドクター・クーマ! それは…!」「現在、我々が摑んだデータをそちらに送る!」「ドクター・クーマ!!」「ブラック・ジャックくん! 君ならば、何か見付け出せるかもしれん…! …本間先生の…愛弟子の君ならば…!!」「(……本間先生…!!)」「我々も全力を尽くす!!」「…こんな膨大な量の資料…、検証するだけでも1ヶ月は掛かるぞ!」「さぁ、やるぞ、白拍子!」━━「何て事を! このデータはトップ・シークレットだぞ! それを━━!!」「21時間だ…」「何!?」「現在に進化したフェニックス病の死に到る迄の時間をシミュレートした。彼らが生きていられるのは、21時間なんだ! …それ迄に、何としても治療法を見付け出さなくては…!」「待ってくれドクター…! もし彼らが死亡したら、ウィルスは、どうなる…!?」「……何とも言えんな…。通常なら、感染者の死亡と同時に、ウィルスも死滅する…」」…まぁ、世間的には━━というか巨大国家権力的には━━危険なモノは消えてくれるに限る、という考えなのでしょう。
 

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生命という名のSL、SHという名の方舟 (2/3)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月10日(日)16時52分36秒
   
 「「うっ…、うう…! …ブラック・ジャック…。儂は助かるのか…?」「さぁね」「永遠の命を手に入れたと思ったこの儂が、…このザマか…」「全く馬鹿な夢を見たものだ…」「お前には判るまい…。儂は多くの死を見て来た。人の命は何と、脆く、儚いものなのか…。永遠の命…。それは脆弱な我々人類の死に対する挑戦だった…」「挑戦…」」…キリコに然り、それは何らかの医療の側面に於ける壁から生じる、それぞれの哲学。しかし、キリコには賛同出来ても、満徳には賛同出来無い。たとえ組織の諸々の闇部分が無いにしても。それは何故なのだろう…? 「「儂の血で、免疫血清を作るつもりか…?」「可能ならね」「簡単に出来るとは思えんが…」「だったら、あんたもここで死ぬだけだ」「ブラック・ジャック…! 本気でフェニックス病が治せると思っているのか…!?」「あんたと同じさ! …挑戦するのは…嫌いじゃない」」…満徳らは簡単に出来るとは思えなかった不老不死の妙薬を築きあげた。それが真に不老不死とは言えずとも、少なくともその足元へと辿り着いたのは事実です。BJのそれもまた同じ。
 「「はい、大統領。猶予はあと8時間です。はい、承知しました」ガチャ…「最新の超高熱ミサイルを発射出来るようにしておけ」「超…高熱ミサイル…ですか…?」「そうだ。あれなら半径1キロ内のものを、完全に蒸発気化させる事が出来る。…人間も、ウィルスもだ」「それでは! 彼らは…!」「急げ! これは大統領命令だ!」」…いいじゃないか、アメリカらしくて。
 「「こいつが元のBOPウィルス。そして…、これが進化した今のウィルスだ。送信されてきたデータによると、ドクター・ジョルジュはこのBOPをカナダの雪山から見付けたらしい。太古から存在していたのか、宇宙から飛んで来たものかは不明だったが、ドクター・ジョルジュは、このウィルスが自ら電気を発生する特性に目を付けた。これを利用したのが、ノワール・プロジェクトが開発した人工心臓の、内部電池だ。…その後ジョルジュはBOPに放射線を照射(あ)てて意図的に進化させたらしい」「…!?」「繰り返し放射線を照射(あ)てる事により進化したBOPは、人間のDNAに取り付き、細胞の老化を食止める不老不死の薬となった。だがその反面、BOPは、体内に散っていた鉄分や無数の異物、そして癌細胞等を磁石のように集めてしまう。この為、血管内に血腫を発生させ、また様々な場所に、ガンを転移させる。…恐らく、これがフェニックス病の正体だ…!」「そんな…、では私のキャンサーハンターによる放射線治療が、ウィルスを更に進化させてしまったと云うのか…!?」「(フェニックス病は、その根本原因である発電特性を失くせば病状を抑える事が出来る筈だ。その鍵は…)」」…BJの予言的中。
 「「ぅ…! …う…!? これは…!?」「私は…、私は何という事を…」どさっ…「!? …ぁぁ!? どうした!? ブラック・ジャック!? おい!? ブラック・ジャック!? …っっ!? これは…! フェニックス病が進行している! ブラック・ジャック!!」」…BJもフェニックス病を発症! 残るは白拍子。残り半パート。どう終結させる!?
 「「いたわ!」……「白拍子…。まだだ…、まだ…、諦めるのは早い…」「判っている…。とにかく、応急処置を…」「往生際が悪いわ」「!?」「ドクター・ホワイト。そしてブラック・ジャック先生」「蓮花…」「どうやら間に合ったようね」「何故あんた達がここへ…!?」「進化したフェニックス病のウィルスと、治療データを貰いに来たの」「そんな物を、一体どうするつもりだ!?」「組織の為にはどうしても必要なのよ! 蒼龍」「はっ」「メインコンピュータールームはその奥よ」「(白拍子…! セキュリティーシステムだ…!)」「(!)」」…あの物騒なセキュリティーシステムはここに帰結する訳か。
 「「父上…。…良く見ておくといいわ、私の顔を! この顔のお蔭で私は、地獄の苦しみを味わった! 許せない! あなただけはこの手で始末してあげる! お前は自分の母親の顔を見ながら死ねるのよ、ブラック・ジャック!」」…BJが、嘗て影三に当て付けた皮肉と同じものが、BJに振り掛かる。それを皮肉と呼ばずに何と呼ぼう。「ピーッピーッ!「…何!?」「機内ニ、侵入者確認!」━━「き、貴様、何をした!?」「機内ニ侵入者! 排除!」」…相変わらず物騒な装置だな…。
 「「これで本当に最期よ!」「待て…!」「!?」「待つんだ蓮花。この男を殺してはいかん…!」「…父上…」「さあ銃を下ろせ。言う事を訊くんだ…」「…黙りなさい! あなたの指図は二度と受けないッ!!」バキュンバキュ──ンッ…!!「…ッ!?」「…っ!?」「…ぁ…あああ……っっ!!」ドサッ「…ぁぁ…、そんな……」ドサッ」…蓮花と満徳の撃合い。この展開は予想出来なかったです。
 「「ブラック・ジャック!? …こ、これは…!? 一体何が!?」「……」「2人とも死んだのか!?」「…ぅぅ…!」「この女は、まだ手術をすれば…!」「何だって!? …おい! ブラック・ジャック!」「…オペの準備だ…!」……「本当に執るつもりか!? 無駄だ、ブラック・ジャック」「見殺しにする訳にはいかない。…メス!」」…BJ、そんな余裕はあるのか!?
 「「…これは! …人工心臓! ヒュドラ型人工心臓だ!」「何だって、これが…!?」「ああ…! 親父が造った人工心臓が、この人にも…!」「…!! 血圧低下! 呼吸も弱い! この侭じゃ心臓が停止するぞ!」「バカな! 銃弾による人工心臓への損傷は無いッ! この心臓は、たとえ人体から取り出しても、永久的に動き続ける! それが止まるという事は…、…!? まさか…!?」「どうした!? ブラック・ジャック!?」「もしかしたら…、フェニックス病を治せるかも!」「何だと!?」「白拍子! 蓮花の血液を採取するんだ! 彼女の血液から免疫血清を作るんだ! 私は心臓を移植するッ!」「何だって!?」「詳しい説明は後だッ!」」…そういう事か! 止まらない筈の人工心臓が停止する可能性があるという事は、即ち、BOPが活動停止する可能性を示唆している! 「「しかし! 心臓移植と言っても、どこにドナーが…!?」「あるさ! 彼女の父親━━満徳の心臓がな!」」…もう一つの「骨肉」。原型は殆ど留めていませんが、これが「二人目がいた」という事ですか。
 

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生命という名のSL、SHという名の方舟 (3/3)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月10日(日)16時53分59秒
   
 「「ミサイル発射口、開きます。目標、設定確認。発射、いつでも出来ます…!」「…よし…! 発射だ!」「発射…ッ!」ズズズ…!!「ミサイル発射成功。目標・スカイホスピタル到達まで、後720秒」「バカな!? 君達は何ていう事をしたのだ!? 人の命を何だと思っている!?」「ドクターの言っていた21時間は過ぎた!」「しかし…ッ!!」」…スカイホスピタルで事は進んだ。しかしサイは振られた。「「こちらスカイホスピタル!」「!」「こちらスカイホスピタル! 応答してくれ!」「おお! 白拍子くん! 無事だったか!」「聞いて下さい! フェニックス病の治療法が見付かったんです!」「何だってっ!?」━━「これが、ヒュドラ型人工心臓に使われていたBOP。そして、現在の進化した新BOP。この2つは、電気極性が逆なんです! この、2つのBOPを一緒にすると、発電特性が逆になって、肉体に対する影響が、消える事が判りました! 我々はこれを元に、免疫血清を作り出せます!」「よく…やってくれた…」「ミサイル到達まで、520秒!」「!! ミサイルの軌道修正をするんだ!」「了解!」「…くそう! 何故プログラムを受付けない!?」「どうしたと言うんだ!?」「…軌道修正出来無いんですっ!!」「何ぃ!?」「…これはオーロラ…。そうか…、オーロラによる磁場の影響で、遠隔操作が出来無いんだ…」「バカな! では上空で爆破しろッ!!」「はいっ! ……、ダメです! 爆破も出来ません! 目標到達まで、あと210秒!」「免疫血清が完成すると言うのに、それさえも蒸発してしまうぞ! 白拍子くん!! ミサイルだ!! ミサイルが向っている!!」「何ですって!?」「今直ぐそこから離れるんだ!!」」…遠回しに、軍事に対する愚かさを語っているようにも見えますね。
 「「(くそっ! 眩暈が…、手がだるい…、感覚も無くなってきた…。私はこの女を助ける…? こいつは…、母を一番苦しめた張本人じゃないのか…? なのに、何故、私は……)」━━…義兄さん…。━━「(!? お前は…!)」━━そんな女、助ける価値無いわ。そんなに人の命って、大切なの?━━「(ああ、そうだ)」━━………。━━フッ…、フッフッフ…。━━「(!? …キリコ!?)」━━相変わらずの正義感振りだな、ブラック・ジャック。生き物は死ぬ時は自然に死ぬもんだ。それを人間だけが無理に生きさせようとする。どっちが正しいのかな…?━━「(黙れキリコ! お前に何が━━!?)」━━ブラック・ジャックくん…。━━「(ぅ…!? ……本間先生!?)」━━君も肝に銘じておきたまえ。医者は人を治すんじゃない。人を治す手助けをするだけだ。━━「(先生…)」━━黒男…?━━「! …お母さん…! お父さん…!)」━━黒男。よくやった。━━おいで黒男、もう十分よ。さ、一緒に行きましょう…。━━待って先生!━━「(…!?)」━━患者さんが待ってるわ…。━━「(…君は…、ピノコか…!?)」━━そうよ? ピノコは18歳だもの。これは本来の姿。━━「(ピノコ…)」━━いつまでもピノコは先生と一緒よ…? 先生、頑張って…!━━「…!? ここは…!?」」…キタ━━━━!! 原作第229話「人生という名のSL」(1978年9月作品、連載期最終話)!! 傍題にも入れずに、予告無しに“これ”を持ってくるとは、やってくれるぜ、手塚ジュニア
 「「オーロラの影響で、オートパイロット機能は役に立たない! 主導操作で出動しろ!」「判った! 頼む、動いてくれよ…!」」…白拍子は矢張りパイロットという事で。
 「「このフェニックス病は既に、免疫血清が完成しており、要望があればどなたにでも、無料で提供します」「…そんな凄い薬が無料!? 本当ですか!?」「はい。どのような国でもこれを独占する事は許されません」「尚、この免疫血清を“本間血清”と呼ぶ事にしました」「“本間血清”!!」「そうです。嘗て本間 丈太郎先生は、BOPが原因である本間血腫に、たった1人、立向って行った。そして本間先生とその愛弟子のお蔭で、本間血清が完成したのです。私達は敬意を込めて、そう呼させて頂きます」「本間先生…」「良かったね…、お父さん…」━━「只今戻りました、本間先生…」」…原作では救われなかったBJの恩師、本間 丈太郎。本アニメの最後にして、漸く救われ、汚名では無く、(フィクションとは言え)医学史にその名を刻む事となった本間に拍手。これもまた原作を越えた場面と言えるかもしれません。
 「カランカラン…「あ、いらっしゃ…、は!」「だいたいあんたは、いっつもピノコちゃんに怒鳴られてばっかで!」「そんな事無いよ…、僕の方がお兄さんなんだから!」「写楽ぅ!」「うわぁぁ、ご、ごめんなさーいぃっ! …あれ?」「だーれが“お兄さん”なのよさ!」」…まぁ、この件に付いては、いつまでも答えは出ないでしょうね。(^^;; 「「ブラック・ジャック先生!」」…BGM、1期『BJ』初代OP。物語は再び元へと戻る。「「あの時のまんまー。ねぇ、ちぇんちぇい、ここでほんとにお家建て直すの?」「ああ。…また一からに始めるか…!」「アラマンチュー!」「ワンワンッ!」」…そう、BJはいつも、そこにいる。いつまでも、いつまでも。
 旧『BJ』から全編通しての総評…80点。確かに駄作もあったのは否定しませんが、どこまで突詰めた処で、本作には原作厨と、医療的事実考証面での疑問視をする者が常に衝突をしていますし、それに加えてアンチ手塚 眞の存在もあります。だから、そうした全ての面で満点となる形には成り得ません。しかし、その中にあって、よく頑張ったと思えますし、原作の新解釈もなかなか面白いと思われました。特に、原作をより完成形へと仕立て上げた回や、原作を越えた出来になった回もあり、全体としては合格点を大きくクリアした作品になっていたと言えます。
 

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答えは冒頭より  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月10日(日)18時35分28秒
   
 『名探偵コナン(青山 剛昌小学館よみうりテレビ東京ムービー)
 第451話「トリックVSマジック (後編)
 「「立ちはだかる巨大な壁も、見方を変えたら大きな扉! イリュージョンな事件の真相! 巧妙なトリックか!? 目も眩むマジックか!?」
 「「しかし、このマジックは本当はどうなる筈だったんだね?」「カーテンが上がったら、水槽の上に立っている筈だったのよ、冬城さんが」「どうやって、水槽から脱出するんだね?」「それは…、ねぇ…?」「私達の口からは言えないわ」「何故だね。これは、捜査の為の…」「警部さん、幾ら捜査の為とは言え、マジックのタネを明かすのは…」「ぅ…」」…まぁ、言い淀むだろうなぁ…。「「僕判るよ?」「えぇっ!?」「あのマジックは、水槽の蓋に秘密があるんだよね。…やっぱり!」「おい、何が“やっぱり”なんだ」「ほら、これ見てよ」「あぁ?」「あれ…? この掛金、接手(つぎて)のピンが無いわ?」「そ。アシスタントのお姉さん達が、冬城さんの両足に足枷をした時、蓋の掛金を掛けて、更に南京錠を掛けたでしょう? その時、掛金の接手(つぎて)のピンを素早く抜いたんだよ。そうすると蓋は簡単に開くよね?」「ああ…!」「それで、冬城さんは水槽に入れられて、カーテンで隠されると…、腹筋を使って身体を起こし、蓋の裏に隠された取っ手を摑み、蓋から顔を出して息継ぎをしたんだ」「ほんとだ、取っ手がある…!」「こんな風になってたのか…」「再び水の中に身体を沈めた冬城さんは、カーテンが上がると、わざともがいている姿を観客に観せて━━」━━「…お父さん…」「いや、あれは演技だ。サインを出して無ぇ…」━━「━━そして再びカーテンを降ろされると、最初から簡単に外れるようになってる手錠を外して、もう一度腹筋を使い、身体を起こし、蓋の裏の取っ手に摑まって起き上がり、水槽から脱出するんだよ?」「成程…!」「凄いわねコナンくん!」「へへへ…、前にテレビで観たから」「今の話に、間違い有りませんかな?」「ええ」「まぁ…、そんな処です…」」…事実上バレバレ…。
 「「もう一度、一馬さんの撮ったビデオを観てみるか…」━━「冬城さん!? 冬城さん!?」━━「この後だな…」━━「毛利さん! 人工呼吸を!」「ああっ! …冬城さん!! 冬城さん!!」「団長! 団長ーッ!!」「しかっりしろッ! 冬城!!」」━━「止めてくれ」」…あれ? 足枷を外したのは、指示出しをしていた庄司…。
 「「ん…? そういや、一馬さん。休憩中に、冬城さんに何か渡していましたなぁ」「ああ、あれは薬です」「薬? 何の薬だね?」「βブロッカー遮断剤です」「べ、べぇたぁぶろっかぁ?」「遮断剤です。あれを飲むと、心拍数が低下するんです。長く息を止めていなければならない、水中脱出のマジックの為に、いつも、15分くらい前に、飲むんです」「それは…冬城さんの指示で?」「勿論です」「判った! あんたはその薬の中身を筋弛緩剤に摩り替えたんだ! この薬を飲むと、筋無力症と同じ症状となり、手足は勿論、腹筋を使って起き上がる事が出来なくなる!」「でもカーテンが一度上がった時、冬城さん苦しそうにもがいてたけど…、(小五郎に危険を知らせる)サインは出さなかったよ?」「っ! …その時は、まだ薬が効いて無くて…、2度目に腹筋を使って起き上がる時に効いてきた…!」」…ま、それはさておき、『BJ21』が終了して、こちらはこちらで薬学ネタが出て来て…。
 「「(思い出すんだ、あのマジックを…。どこかに…、どこかに犯人のトリックが隠されている筈だ…。…!? …あの後は…、確か鎖はずっと下がった侭だった…。…そう言えばあの時も…。もしかしたら…」」…そうか、床に置いていた時には忘れていましたね。
 「「……!? (…この掛金…?)」「あら? また、何か見付けたの?」」…コナンは鑑識課でも有名人? 「「ああっ…!! この掛金、変わってない? だって普通、接手(つぎて)は真中の方が長いんじゃない?」「そうなのよ。よく気付いたよね」」…うむ、それは気付いていましたが…「「それにこの穴、なんだろ…?」「私も、気になってたんだけど、後から空けたように見えるわね」「(後から…)」」…こちらは気が付きませんでした。
 「>「庄司さんが使ったのは実はピンでは無くリングだったんです」「リング?」「ちっ!」「警部殿」「ん?」「水槽の蓋にある接手(つぎて)を見て下さい」「蓋の接手(つぎて)…?」「接手(つぎて)に、不自然な穴が開けられている筈です」「ん? あ、これか」「開く事の出来るリングを接手(つぎて)の穴に通して嵌(は)め、蓋が開かないように仕掛けたんです。…そしてそのリングは…、庄司さん、あなたの左手の中指にあります」「失礼…!」「っ!!」「ありました! 2連リングです!」「その2連リングには切れ目があって…、簡単に切り離せる…!」「…あっ!」」…そうか! 前編冒頭のマジックはこの伏線! 「更に、捻って開く仕掛けになっています」「本当だわ! これはどういう事です!?」「マジシャンなら…、マジックのタネの1つや2つ、身に付けてますよ! 第一、私がそのリングを使ったという証拠は無い!」「往生際が悪いですなァ。でしたら、一馬さんが撮ったビデオをもう一度観てみましょう。…千葉刑事!」━━「…冬城さん!! 冬城さん!!」━━「ストップ!」「あああ! リングだ…! …という事は…」「私はずっとあのリングをしていたという事です」「この映像の少し前を観て下さい」「ぁぁっ!」」…獲物は網に掛かった。「━━「救急車!」━━「リングが無いわ!」「…っっっ!!」」…この引っ掛け方は巧い。
 ED後のCパート…「「すっかり遅くなっちゃったね。でも、今回も名推理だったね、お父さん」「まぁな…。(つっても全然覚えて無いんだよなぁ…。待てよ? これって究極のマジックかも…)」「ん?」「どうしたの?」「蘭、これからは“眠りの小五郎”改め、“マジシャン小五郎”で行くぞ。なーははははっ!」「…え?」「(もう1回眠らしてやろーか…?)」」…麻酔銃の弾数は1発では?
 

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傘下にして斬る  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月10日(日)22時21分31秒
   
 『(大暮 維人町田 形講談社東映アニメーションマーベラスエンターテイメント,エア・ギア製作委員会)
 「Trick:22」
 「━━hpp:△+Parts☆war×.×.ca.at━━渡り鳥シムカ ジェネシスを発動━━ジェネシス 小烏丸の 傘下に入る!!━━」…何そのスキーム、そのドメイン…。
 「「よ!」「おや、あんたかい」「こいつら皆が…、“トロパイオンの塔”目指してたのかな…」「聞いたよ。おまえさん達、“ジェネシス”を傘下に入れたんだって?」「まだ決めて無ぇ。…って言うか…、よく判んねぇんだよ…。だいたい“トロパイオンの塔”だって見えて無ぇのに、その天辺にいる奴の事なんか…」「…知らない…? そんな事ァ無いだろうサ」「? どういう意味だよ?」「あんたが初めてここに来た時、あんたはどこのエンブレム、胸に付けてたんだい?」「ぇ……、まさか…、“眠りの森”…」」…すっかり忘れていましたが、アニメ版では未だ、眠りの森(スリーピング・フォレスト)が何者であるのか、イッキは知りませんでしたね。
 「「リ…、リンゴ達が…、“トロパイオンの塔”を…」「確かに野山野 林檎は、“眠りの森”の正統後継者。尤も、最近の“眠りの森”は、キリクの一件以来、1つのチームという形で活動する事を止(や)め、伝説の中に姿を消している…」「キリク…?」「先代の総長の時…、裏切り者が出たのさ」「っ! …リカ姉が言ってた奴の事か…。…じゃ、“ジェネシス”ってのは…」「野山野 林檎を総長に頂く、“眠りの森”を倒すが為に結成された、暴風族連合(メガストーム)」「っ!!」」…遂に明かされる、チーム闘争の真実。
 「「いたぜ…!」「…亜紀人の通帳、置いてあるとこって…」「…僕とお兄ちゃんは、ずっとあのトレーラーバスで育ったの…」「……ゎぁぁ…、ムリだろ、それじゃあ…!」「あの鰐とこなんか戻ったら殺されちまう…!」「…ぅ…」「……」「……」…がしっ「俺はよ、小坊時の臨海学校行かなかった。参加費とかリカ姉に…、負担掛けたく無かったからよ」「……」「けどよ…、無茶苦茶悔しかったぜ。行けなかった事じゃ無ぇ。行った連中が帰って来た時のツラァ見た時がだ。俺1人を残して、皆が共有する時間を過ごして来たのを実感した時がだ」「……」「やるぜ小烏丸、出陣するぜ!」」…しっかしまぁ、矢張りイッキと亜紀人は絡んでいるような構図ですよね。(^^;;
 「「俺は“小烏丸”っていうチームで上に上がりてェ! この先、上を目指して行けば、色んな相手がいるだろう。それぞれ色んな事情を抱えて、色んな目的持って、夢の為に戦ってる奴ばっかりだ。上に行くって事は、そいつらの“夢”を潰して、その“屍”を踏んで上るって事だ。それでも俺は…、小烏丸全員で上りたくなったんだよ…!」「…イッキ……」「俺達は傘下に“ジェネシス”を抱える。だが1ヶ月後、俺達は…、“ジェネシス”に…、宣戦布告する!」「…!!」「きっちり実力で捩じ伏せて、形式だけじゃ無ぇ…、本当の意味での傘下に収めてやるのさ!」「とんでも無い戦略だと思うよ、カラス。…ヘヘヘ…」「…フ…」」…それがラストか。
 「「お兄ちゃん…」「どうやら昨日呑み過ぎたみたいだなァ? …妙な幻覚が見える。“お前”が隊に戻ってくれたお蔭で、漸く除隊処分に出来た“役立たず”の幻覚だよ…」「…除隊…?」「…あの裏切り者のクソが、こんなとこ、いるわきゃねェ。だからこれは…幻覚だろう…。…そういや、アイツが置いてった通帳やら何やら、俺のベッドの下のバッグ中に入れっ放しだ。アレももう捨てちまわねェとなァ…。そして俺が目ェ閉じてる間に…この幻は消えて…、無くなっちまうんだろ…」「……」「……」「(…ありがとう…、お兄ちゃん…!)」━━「やるじゃないスかァ、俺、てっきり…」「アキラ、つくづく甘ェなァお前ェ。アギトは、“ジェネシス”の懐に忍ばせる…、裏切りの卵さ…」「…っっ…!」」…物語の順序を変えた事で、面白い構成になっています。原作の順序を変えるだけで、先読みの出来無いものになるんですねぇ。これが原作よりも良いとか悪いとかいう評価は別として、ですが。
 「「行くぜ京都! 待ってやがれ!」━━anonimous:ジェネシスの新総長候補が京都入りするいうてん anonimous:タケちゃん どう思う? anonimous:関東の奴ら、どうかしてるんちゃうん anonimous:トライデントが黙っとれへん anonimous:これは嵐がくるやね━━」…本アニメ、ネットという要素を設定的にも演出的にも最大限に使おうとしていますね。これは原作には無い雰囲気です。
 

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指輪物語  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月10日(日)23時55分17秒
   
 『ARIA The NATURAL(天野 こずえマッグガーデンハルフィルムメーカーARIAカンパニー)
 第23話「その 海と恋と想いと…」
 「「参ったなぁ…」「何があったんです?」「ぃゃ…、ゴンドラを予約したいって電話があってね…、用意はしといたんだけど…、“これじゃ無い、海との結婚式に使うゴンドラだ”って言うんだよ」「ええっ!?」「そりゃ無茶だわ…」「はい…」「…“海との結婚式”かぁ…」「元々は、マンホームのヴェネツィアから伝わったお祭りなのよね」「はい。海と街の平和を祈って、総督童子が、海に指を落とすんです。今は童子ががいないので市長さんのお役目ですが…」「ネオ・ヴェネツィアでは、海がいつまでも、アクアを抱き続けてくれるようにって、願いを込めるのよね」「うーん素敵…。海とアクアの遠泳の誓いは、深ーい海の底で、キラキラ輝き続けているんだね…」「恥かしいセリフ禁止!」「えー」」…ふと思い浮かべたのが『أحبيني بلا عقد(アヒッビー_ニー・ビ_ラー・アゥカディ、NHK訳邦題:僕を愛して)(كاظم الساهر(カーズィム=アッサーヒル))です。♪愛して… 愛して… 愛して… ただ僕だけに会いに来て 僕の中の 海と港…(歌詞の一部を“歌える邦語訳”、加藤訳)
 「「待って下さい。…ぇっ…、今の人達って、街の楽団さんですよね」「いつも広場で練習しています」「ゴンドラと音楽…。まさか自分で“海との結婚式”を開こーっ…なーんてね」「……」「ぇ…?」「…でっかい真っ赤です…」「もしかして図星…?」「あいつは…、観たいと言ってたんだ…。…ふぅ…、慣れない事をするもんじゃ無いな…。仕事々々で、これまで旅行に連れてってやる事も殆ど無かったから、せめて、この旅行では望みを叶えて思っていながら…」「……」」…要するに不器用な人なんですね。
 「「ありがとう、藍華ちゃん、アリスちゃん。一緒に手伝ってくれて」「うん? 別にー。丁度暇だったしー」「斜め右に同じです」」…そういう表現はしないよ。(^^;;
 「「ふん…、お節介な小娘だ…」「え?」「他人の為に、どうしてここまで出来るのだ」」…それはお爺さんの照れ隠しのセリフだったのかもしれません。「「うふ…、きっと影響されたんです」「?」「奥様の為に頑張る、お客様に」「ぇ…」」…アリシアの言う通り、実は彼がしている事と、彼女達がしている事は、根っこでは同じなんですよね。それを自然体で出来るか、身の振り方が判らずに不器用に振舞ってしまうかの違いで、人の見た目は良くも悪くもなってしまうもの。
 「「まぁ…! あなた、これは…!」「うん…? 海との…結婚式…」「え? …ああ…」「……」「そうだわ。言いましたわ、私。…でもあれは…ずっと…」「灯里ちゃーん?」「ぇ…? アリシアさん…」「“海との結婚式”の、お話をしたらね、お客様が、是非参加したいと仰って下さったの」「やぁ、素晴らしい趣向ですね」「私達もお邪魔句させて下さい」「ぁぁ…」「凄い! アリシアさんのゴンドラがあれば、ぐっと華やかになります」「ふふ…、私だけじゃ無いのよ?」「ほえ…? …ぁぁ…!」「まあ…!」「晃さん…! アテナさんも…! 晃さん、どうして…?」「アリシアから話を聞いてな」「新婚旅行で、“海との結婚式”を観られるなんて! 素敵過ぎー!」「まるで神様が、僕達2人の未来を、祝福してくれてるみたいだね、ハニー」「変なゴンドラがいるー!」「もしよろしければ、私達もご一緒させて下さい」「という訳で、お願いします」「凄い…! 凄い、凄い!」「あなた…」「ぁ、ぁぁ…」「おーい!」「おーい!」「おお! やってますねぇ!」「あ、あんた達は…!」「ふふ、広場に行けば、もしかして練習してるかもって思って」「お誘いしてみました」「どうせ、他に予定無いしー」「良かったら、“海との結婚式”の為に、1曲演らせて下さいよ!」「うわぁ、音楽まで…!」「これなら本物に負けないわよ?」「………」」…たぶん、この老夫婦にとっても、他のゴンドラに乗る客にとっても、そして或いはこの楽団達にとっても、忘れる事の出来無い思い出となるかもしれません。
 「「いつも、お前には助けられるな…。…アクアは、海の助けが無くては生きていけない星…」「ぇ…?」「ネオ・ヴェネツィアは今までも、これからも…、海に永久に恋している…」「……」「…“海も”…」「うん?」「ネオ・ヴェネツィアにずうっと恋焦がれているからこそ、寄り添い続けているんですよ」「……、……」「“海との結婚式”が観たいと言ったのはずうっと…、ずうっと前、まだ娘時代の事だったのに…」「ぇ…、そんなに昔の事を…」「ちょっと抜けていて、とっても不器用だけれども…、いつも変わらぬ愛情をプレゼントしてくれる、私の“ネオ・ヴェネツィア”…」「…ん、んんっ!」」…こういう比喩は大好きです!
 

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メイド・フィ・ル_ヤーバーン 投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月11日(月)01時44分11秒D

 
 『アラビア語会話(NHKNHK教育)、第23課。
 「السلام عليكم! أهلا وسهلا! ـこんにちは、ياناغيّا كاروكوです。さぁ、今迄、楽しく観て参りました文化コーナー「アラブの風」。今日は総集編の第1回目です。كريمةمؤمن、そして私、それぞれが、皆で選びました、名場面をご覧頂きます。つまりですね、3本纏めて観られるという、すっげえお徳にコーナーになっております。番組の、後半で!」」…それは手抜きと言うのでは…?(汗)
 「「えーもう何か凄いですねぇ、もう…今回含めて2回でスキットが終わってしまうんですねぇ…」「スキットはあと2回で終わっちゃうんですねぇ。はい。という事で…」「今日はどういった…?」「今日は最後の2回ですから、ちょっと頑張って、今度アラブ人に日本の事を話すというのをやってみようと」「こりゃ大事ですね! やっぱり文化交流ですからね、やっぱりね」「そう」「日本の事も知って貰わなくちゃいけない」「はい、という事で、今日のフレーズ、ご覧下さい」━━今日の表現 素晴らしい詩人がたくさんいます」…まぁ、確かにアラビア地域と共有できるであろう文化と言えば書道か詩なのでしょうけれども…、でも、それって、日本の紹介になるのかなぁ…?(^^;;;
 「「じゃ、発音してみましょうか」「はい…」「هناك الكثير من الشعراء الرائعين. ـ」「……ホーナカルqあwせdrftgyふじこlp…すみません出来ません今日…、出直して参ります…」」…まぁ文章としても長めですし、個々の文節も長いですからねぇ。(^^;;; 「「じゃ、こうしましょう。まず、これを解説しましょう」「お願いします」「解剖すれば判るから」「やー、これ、難しいね、それぞれ1ヶ々々ね」「解剖すれば難しく無いからね」「はい」「じゃ、まずね、هناك」「はい」「هناكっていうのはね、“あちら”っていう意味なんです。“あちら”という意味なんですが、هناكは次に名詞が続くと、“それがあります”という意味になるんですね。今日は、هناكに続いてالكثير、“沢山”という言葉があります。ここが今日のポイントなんですが、هناك الكثير من ـــというと“そのナントカが沢山あります”或いは“〜沢山います”という文章になるんですね。今日の文章では“素晴らしい詩人が沢山います”。“素晴らしい詩人”は、الشعراء الرائعين、“詩人達”はالشعراءالرائعينが“素晴らしい”という形容詞だったんですね。全体で“素晴らしい詩人が沢山います”という文章だったんですが、今日は取敢えずهناك الكثير من、これを覚えて下さい。これで、全体で言えば、“素晴らしい詩人が沢山います”、という文だったんですね」「成程々々」「…で、هناك الكثير منを覚えておけば、例えば、“日本には桜の木が沢山あります”とか」「ああ、はいはいはいはい」「“古いお寺が沢山あります”とかね」「うんうんうんうん」「そういう表現が出来る訳ですね」「そうですね」」…هناك الكثير من الأوتاكوون في اليابان. ـ(日本にはオタクがたくさんいます)みたいに使える訳ですな。(笑) ちなみにغوغل(アラビア語版のGoogle)أوتاكو(オタク)を検索すると80〜90件ほどヒットします。w しかも2006年9月11日現在、第1候補でヒットするのはメイド喫茶の紹介記事だったりします。(^^;;;;
 「「さっきスキットの中にはですね、大事な表現が1つありましたよね」「ほう、何でしたっけ?」「“何々に付いて教えて下さい”又は“話して下さい”という表現がありました」「ほうほうほうほう」「أخبرني عنという表現ですね。で、その表現を使って、ずーっと前からですね、花緑さんにお訊きしたい事がありました」「お、僕に」「えーと、“落語に付いて教えて下さい”、それをアラビア語で言うと、أخبرني عن الراكوغو. ـ」「やっぱり“落語”は“ラクゴ”ですか、アラビア語でも」」…テロップでは「アル ラクゴ」になっていますが、このرは太陽文字ですからこの表記は誤りです。「أخبرنيっていうのは“教えて”,“話して”、命令形なんですね。で、عنっていうのは“何々に付いて”の意味なんですよね」「はい」「で、男性に言う場合はأخبرني عن、今度は女性に言う場合は、変わるんですよね。どういう風に変わると思いますか?」「あのね、أعطنيあったでしょう?」「ああ! 判った判った! أعطينيと一緒だ! أخبيري」「そうそう、いいですよ」「伸びるんだ、يの字が付くんだ」「そう!」」…活用の復習も兼ねて。これでもうこの活用もバッチリですね。
 「「もう一つですね、大事な表現がありました。例えば何か、話を受けて、別の事をですね、訊いたりする場合はですね、こういう表現を使います。ماذا عن、そのعنという処にちょっと注目して欲しいんですね」「はい」「さっきのأخبرني عنと同じですよね。そのماذا عنというのを細かく言うと、“では、何々はどうですか?”という意味なんですよね。例えば、ماذا عن المانزاي؟ ـ」「ああ、“漫才はどう?”」」…通常使う時はスキットにあるようにوماذا عنという表現になるとは思います。まぁ、言葉、文章を続ける時には接続詞وを付ける癖を身に付けるのがベターかもしれません。المؤمن氏が日本語を喋っていても「そして」を矢鱈と付ける傾向にありますが、これも恐らくは亜語文法的なものを日本語にも適用しているからではないかと思っています。
 

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電光超特急ヒカリーザ  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月17日(日)21時48分57秒
   
 2006年9月11日。
 【2006年9月10日に届いた“迷惑メール”内訳】
 英語圏スパムメール 226通、1117.31KB。
          (▲ 29.5▲ 203.03)
 日本語スパムメール  69通、 789.58KB。
          (▲ 20.5▲ 138.75)
 
痛いニュース(ノ∀`)
【JR東日本】フリーザ様に似てるかも?な電車が登場。愛称募集中【長野支社】

 
 これ何て?(^^;;;;
 というか、ウィキペディアの「鉄道擬人化」でも一言触れて欲しい話題だなぁ。(^^;;;;
 

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Kitenが利いてる  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月17日(日)22時01分8秒
   
 2006年9月12日。
 【2006年9月11日に届いた“迷惑メール”内訳】
 英語圏スパムメール 156通、 694.15KB。
          (▽ 70 ▽ 423.16)
 日本語スパムメール  37通、 485.63KB。
          (▽ 32 ▽ 303.95)
 
ウィキペディア
→「画像:Kde snapshot.jpg」/高解像度版をダウンロードする (1024x768, 144 KB)
関連項目
→「KDE

 
 何だってこんなフォントでKDのスクリーンショットなんかを撮ったんだろう…。
 

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古手 理科 (1/4)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月18日(月)00時04分52秒
   
 2006年9月13日。
 【2006年9月12日に届いた“迷惑メール”内訳】
 英語圏スパムメール 218通、1010.60KB。
          (▲ 62 ▲ 316.45)
 日本語スパムメール  58通、 678.85KB。
          (▲ 21 ▲ 193.22)
 
 『ひぐらしのく頃に(竜騎士0707th Expansion,ひぐらしのく頃に製作委員会,創通エージェンシー)
 通算第24話「し編 其の参 34号文書」(※以下、チバテレビ放映分を元に感想記事を書いています)
 「「所見で見た限り、ホトケは喉を掻き毟って死んでいます。…それも…、自分の爪で…」「これは真っ当な死に方じゃありませんよ……!」「クスリ…、ですかね?」「死んでしまうほど喉を掻き毟る様に誘導出来る薬物なんて、聞いた事ありません!」「大石さん」「ん?」「この角材は…?」「多分、ホトケが振り回したんじゃないかと思います」「富竹さんの身体にも、打撲傷を思わせる痕あとが、幾つか見られましたが…」「祭りの後、興宮へ帰る途中ここで何者かに襲われた…か…?」」…漸く富竹の殺害現場登場。“その時”は来た…! 「「…そう言えば、鷹野さん…?」「…え? お宅の看護婦さんの?」」…この頃は“看護婦”だった。「「多分…、富竹さんと一緒だったと思うんです」「熊ちゃん。署に、在宅確認を取らして下さい」「了解っス」「あぁー、それと、県警に今夜、身元不明の女性死体が出ていないかも、確認取って下さい」「了解っス!」「…鷹野さんも殺されているという事ですか!?」「さぁて、どうでしょうねぇ…。ただ…、彼女が見付からないとすると…、“五年目”って事ですよ」「ええ…っ!?」「“雛見沢連続怪死事件”。…通称、“オヤシロさまの祟り”…!」」…そう言えば、鷹野の死亡推定時刻の謎は、結局、目し編では明かされ仕舞。
 「「あぁ…、竜宮さんですか、竜宮 礼奈さん?」「どちら様ですか?」」…罪し編のレナは大石を知らない…? 「「私のクルマはエアコンが効いてますから、そっちでお話しましょう」…「私に…何の用ですか…?」」…罪し編のレナにとっては勘繰ってしまう処。何しろ前回、まさに殺人を犯しているのだから…! 「「この男性の事で、ご存知の事があったら教えて下さい」「…? これ…、富竹さん?」「では、こちらの女性は判りますか?」「三四さんです。鷹野 三四さん」「この2人に最後に会ったのはいつですか?」「“綿流しの”…お祭りの夜に…」「その時、何か気になった事とか、ありませんか? 何でも結構です」「…富竹さん達に…、何かあったんですか?」「ぅ…」「…?」」…鬼し編では圭一が大石から話を訊かれていましたね。確実に、鬼し編とは違う道を歩んでいます。
 「━━「あら? レナちゃんじゃない」「…?」「ふふ…」「ぁ……、三四さん…、こんにちは」「珍しいわね。あなたが図書館にいるなんて」「三四さんこそ。どうしたんですか?」「ちょっと、調べたい事があってね」…「“連続怪死事件”…?」「しぃ…!」「ぁ…」「聞いた事くらいあるでしょう? “雛見沢連続怪死事件”の事」「はぁ…」「“五年目”の今年もあるわよ? 絶対に」「……」「雛見沢の“オヤシロさま”信仰は知ってるよわね?」「ぁ、はい…」「連続怪死事件は、“オヤシロさま”を崇拝する狂信的勢力が、“オヤシロさま”の力を誇示する為に起こしている、…というのが、私の推理なんだけど」「“狂信的…勢力”…?」「村の名前が“雛見沢”に変わって以来、“鬼ヶ淵村”が長く続けてきた様々な風習が途絶えている。それを蘇らせ、再び“鬼ヶ淵”の名に対する“畏れ”を取り戻そうとしている人達がいるんじゃないか…って」「はぁ…」「…例えば…雛見沢御三家とか」「…ぁ!」「ふふ…、鬼ヶ淵沼より湧き出した鬼が、村を襲い、それを見兼ねた“オヤシロさま”が鬼達を鎮め、村に共存させる為に人の姿を与えた…」「“オヤシロさま伝説”…、ですか?」「レナちゃんはこの神話から何を読み取れるかしら?」」…これは概ね、問題3編で、同じく鷹野から圭一が聞いた話に同じ。大石からの事情聴取といい、罪し編は圭一の役をレナが演じる、といった感じでしょうか。「「……、あの…、その…、“オヤシロさま”の話なんですけど…」「なぁに?」「私…、“オヤシロさま”に会った事があるんです」「本当に…!?」」…この鷹野の驚きは本物のようですね。流石にこの発言は予想していなかった、という事でしょうか。しかも、レナの雰囲気から、冗談とは思えない空気を読み取り、鷹野にとっては瓢箪から駒。「「はい…。私、小学校にあがる前迄は、雛見沢に住んでいたんです。それが、母の仕事の関係で茨城に引っ越して…、ぇ…」「“雛見沢を離れてはならない”という“オヤシロさま”のタブーを破った…という事ね?」「そうです…。それで…、色々悪い事が起こって、私も自暴自棄になって、悪い事をしたりしました」」…それがレナの傷害事件の真相か…。否、これだけではまだ説明の付かない事も多いです。何故ならば、レナによって負傷した男子生徒達は何かに怯えていたようであるし…。「「…自分を壊してしまいたいと思って、身体に、刃物を突き付けた事があったんです」」…またしても衝撃の新事実! レナは自殺未遂を図っていた!? 「「その時、手首を剃刀で傷付けたら…、血に混じって、無数の蛆虫が出てきたんです! しかもそいつらは、外へ溢れまいと、傷口から再び、中へ戻っていこうと、わらわら蠢いていたんです! 私…、掻きました! 手首の傷を引っ掻いて…、ほじくり出そうとしました! それが…! それがとても痒いんです!」」…ううっ、気持ちの悪い話になって来ました…。…が、実は加藤には似たような経験があるので━━流石に傷口から蛆虫が出て来るといったものではないですが、ベクトル的にはかなり近いものです━━別の意味で怖く、シャレになりません…。(汗)
 

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古手 理科 (2/4)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月18日(月)00時06分14秒
   
 「「レナちゃん?」「…!? ……、そんな時に現れたんです。…“オヤシロさま”が…。…そして…、言ったんです。“あなたが助かる方法は一つ。雛見沢に帰る事”…。…信じられませんよね…?」」…「信じられますか?」はまさに、アニメ『ひぐらし』の次回予告を飾るFrederica Bernkastelの締め言葉。「「私は、信じる」「ぇ…?」「私の秘蔵のスクラップ。貸してあげる。あなたなら馬鹿にしないでちゃんと読んでくれそうな気がするし」「……」「感想を聞かせて? ひょっとすると、レナちゃんにしか判らない事なのかもしれない。あと、このスクラップ帳と、私がそういう研究しているのは…、内緒よ?」「内緒…ですか?」「だって、こんな研究をしているのが“連中”に知られたら、私、消されてしまうかもしれないものね?」「“連中”…?」「じゃあね」「……」━━「綿流しの夜、富竹さんと鷹野さん…、お亡くなりになったんですよ」━━」…これこそ、今迄の編で圭一が経験してきた事。
 「━━「帰巣性」と「ホームシック」について━━「うじ虫」と「オヤシロさまの祟り」について━━「ぇ…? …!?」」…戦慄するレナ。亡き鷹野が、彼女の言葉を信じると言った根拠が目の前に。それは鷹野がレナの話に驚いた以上に、レナを驚かすに十二分の記事であったでしょう。
 「「…? …え? もがもが…、ててて…」「しーっ!」「何やってんだよレナ!?」「しっ!」」…鬼し編では圭一が周囲に警戒し、直にバットを持って歩くようになり、尚、レナに嚇され、更に男達に襲撃された場面。構図が異なれば展開も異なっています。「「……、私、最近、誰かに見張られてるみたいなの…」「えっ!? まさか…、警察!?」」…まずはそう考えるのは当然。「「それは判らないけど、綿流しの夜以降…、ずっと」「どういう事だよ?」「連中は、三四さんのスクラップ帳を探しているんだと思う」「三四さんて…、ああ…、鷹野さんの事か」「鷹野 三四さん…、殺されたんだって…」「え!? いつ!?」「…綿流しの夜…、私たちと会ったあの直後に。富竹さんも殺された…」「富竹さんも!? そんなの…、誰も知らないぞ!?」「警察が、伏せて捜査してるからなの」」…罪し編の圭一は、富竹や鷹野の死をこの時まで知らない。否、少なくとも表向きには“お友達グループ”に於いてはレナしか知らない。それを圭一が聞くという構図は綿し編の、詩音の電話で知る圭一という場面に似ている気もします。「「な、何で?」「たぶん、彼女の研究の所為だと思う。彼女はその研究の中で、この村に関する、ある重要な秘密を知ってしまった…」「秘密って、何だよ…!?」「私は、三四さんのスクラップ帳をほんの数冊借りて読んだだけなんだけど…、余りにも突拍子も無くて……、検証している段階なの」「…検証…?」」…この内容の多くは『ひぐらしのく頃に −特別編− 雛見沢村連続怪死事件私的捜査ファイル(仮)(大石 蔵人,赤坂 衛,竜騎士07,07th Expansion,江頭 豊広,渡辺 晃,一辻社書籍編集部,片上 剛志,一辻社)に収録。この書に収録されている資料の中で、最も“オヤシロさま”の真相に近付いている━━と思える━━内容を既述してあるものが鷹野の直筆(という設定の)メモ。「「車!」「…! …もしかして、見張られてるって…アレか?」「多分…。普段、車なんか通らない道で、何度も見掛けるから…!」「あいつらなのか…? 鷹野さんたちを…殺したのって」「多分」「…すまん…! レナの味方になりたいのは…本心だ…。でも、話が全然見えない…」「恐らく…、三四さん達を殺したのは“雛見沢御三家”…。もっとはっきり言ってしまえば、魅ぃちゃん家である、“園崎本家”…」「…まさか…!?」「圭一くんも、過去の連続怪死事件は知ってるよね?」「ああ…」「その連続怪死事件は、“オヤシロさま信仰”を復活させる事を目的としている者らしいの」「でも…、どうして…鷹野さんが、殺されなきゃいけないんだ…?」「それは…“御三家”が太古から隠してきた、重大な秘密に関係があるの。それを暴かれると、“オヤシロさま”の神聖性が失わる…。だから彼らは、三四さんの研究が核心に近づいた事を知り…、消した…!」「“重大な秘密”って、何だ…!?」「それは…、私自身確証を得る迄、もう少し時間が欲しいの…」「判った…」「今喋った事は、誰にも言っちゃダメだよ? 魅ぃちゃんと梨花ちゃん…、勿論沙都子ちゃんにも…、ダメ…!」「ああ…!」」…かの“白いワゴン車”に追われるという辺りも圭一からレナに移行。
 「「じゃあ私…、もう行くね?」「…レナ…!」「…私たち、仲間だよね?」「ああ!」「ふふ…」」…レナと圭一の結束。罪し編と対応する鬼し編では、実質レナに裏切られた圭一であるだけに、こういう構図はやや皮肉。そして、レナの殺人を以って、“お友達グループ”で結束したにも関わらず、魅音も梨花も沙都子も除外された2人だけが“仲間”というのもまたどこか哀しく寂しい…。
 「「…園崎家が関わってるって事は…、やっぱり、魅音も…!? …んんんっ! まさか…な…!」」…そういえば園崎家が関わっているという話は、目し編で事実上、有耶無耶にされて振出に戻されたような形で停滞しています。実際にはどこまで関与しているのか。レナが圭一に話したものも、当編では飽く迄も鷹野の推理に過ぎません。
 「「あ! ………」…プップー…「…!」「兄ィちゃん、すまんねぇ。学校の、帰りかい?」「はい、そうですけど…」「兄ィちゃんさァ、この道の途中で、女の子に、会わんかったかいねぇ?」「え…!?」「白い帽子に、白い服を着た女の子なんよォ。…ああ、紫のリボンも付いとん。会わんかったかいねぇ…?」「いえ、会って無いです」「ああ、そんな、深い意味は無いんねぇ。さっき、女の子を追い抜いたのによォ、来たのが男の子だったから…」「そうですか…」「ごめんな、兄ィちゃん。うちら、ここら辺はあんまり来んもんで、道に迷うてもうてな。学校行くには、どうしたらいいんかい…?」「学校…ですか…」……「あいつらが…レナを…!」」…あからさまに怪しいです、ワゴン車の男。深い意味も何も、仮に圭一が何も知らされていなかったとしても、この雰囲気を読めないほど圭一はボケてはおりません。何にせよ、これまでの編を観ていると、標的がレナから圭一に、或いはレナと関わっている圭一にも及ぶと考えても不思議は無い展開だっただけに、ちょっと胸を撫で下ろせる気もします。
 

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古手 理科 (3/4)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月18日(月)00時07分35秒
   
 「「レナ…! 話してくれ…! 鷹野さんが消される程の…、何がスクラップ帳に書いてあるんだ…!?」「…簡単に言うと…、このスクラップ帳に書かれている事が事実なら、彼らの神が貶められる事になるの…」「神を…貶める…?」「そう。だから“オヤシロさま信仰”を復活させようとしている彼らにとって、その事は、絶対に表沙汰にしてはいけない事だった」「すまん、レナ。もう少し、わかりやすく言ってくれないか…?」「つまり…、“オヤシロさま”は神様じゃないって事なの」「神様じゃない…?」「“オヤシロさま”の教えって、幾つもあるけど、その原点はたった一つしか無い。それは“(雛見沢の)中から出るな、外から(雛見沢に)入るな”と云うもの。そもそも、 オヤシロさま”は何故降臨したのか…。それは、鬼ヶ淵の沼より鬼が湧き出し、人々を襲ったからなんだけど…、…実は、この時点で解釈が違ってた。…鬼が湧き出して襲ったんじゃない。湧き出したモノに冒(や)られると、人々を襲う鬼になるの」「…湧き出したもの…?」「…“寄生虫”だよ」「寄生虫…?」「そう…。それは、沼より発生した奇怪な伝染病。感染者を凶暴化させる、奇怪な寄生虫。…ウィルスって言った方が、判り易いかな…」「…た、確かに…、それだと…伝説をうまく説明できるけど…」」…そうか! そういう事か! 実は2度程、これを疑った事がありました。一つは鬼し編のラスト、圭一の最期の電話の内容から。走っても走っても後からついて来るもの。それを考えた時、最初に思い付いたのが「観ている者自身」というオチ。ただ、これは幾ら何でもナシだろうという事で次に考えたものが「虫」。問題の場面では必ずひぐらしの鳴き声がすることから、一瞬はセミも疑いましたが、馬鹿馬鹿し過ぎるので広義の「虫」という答えを導き出していました。しかし、その時はそれより先には進めませんでした。次に同じ結論に到ったのが、問題4編を終えて改めて富竹の死を検証し直した時。以前にも書きましたが、喉を引っ掻いた理由を、最初はチークサインであると考えました。チークサインは呼吸困難に陥った際に、無意識に喉に手をやる行動の事で、これは当該人物が呼吸の出来無い状況にあるかどうかをみる為の緊急医療に掛かる項目にもなっています。が、単に手で喉を引っ掻いたのでは無く、石まで拾って掻き毟った事が明かされた為、この説は誤りである事が判りました。チークサインは無意識に行うものであって、石を拾うといった思考さえ働かない状態なのです。となると、考えられるのはただ一つ。喉の内部から何かを取出し、それを除こうとしていた! ではそれは何か…? 喉の内部、しかも気管では無く、もっと肉的に内部の個所にある、衝動的に取り除くもの。様々なホラー作品でお馴染の、「虫」しか考えられない! ただ、この時も私の推理はここ止まりでした。富竹に虫が寄生する必然性が見出せませんでした。「「じゃ…、 オヤシロさま”ってのは…、ひょっとして、異国から来た医者とか!?」「正確には判らないけど、医者と呼べる存在。それが伝染病治療をしたんだろうね。でも、それは治療ではなく、対症療法でしかなかった」「対症療法…」「当時はそれしか出来なかったんだと思う…。そして、被害を拡大させない為に掟を作った。それが、“村から出てはいけない。外から入れてはいけない”だったの」「感染者を増やさない為か…」」…所謂“隔離”ですね。「「寄生虫達は、気候や風土の関係で、この雛見沢でしか生きられないらしいの。宿主である感染者が、この地を離れようとすると、強い症状を出して、それを妨害する。その妨害こそが、所謂、“オヤシロさまの祟り”の正体…」」…はて、すると悟史は一体…? これがある意味、最大の謎。目し編では普通に解釈すれば、魅音がどう言おうと悟史は園崎家の手によって下された以外には考えられません。が、実は園崎家には悟史を殺す理由が無いのです。何故かというと、もし、悟史を殺さねばならないのであれば、わざわざ身代わりとなる“犯人”を仕立て上げなくても構わないからです。要するに、悟史が叔母を殺して、悟史が“鬼隠し”に遭えば、それだけで“オヤシロさまの祟り”は完結してしまう筈なのです。ここに、もう1人の“犯人”を用意する必要なんてありません。悟史が出て来なければそれで迷宮入りで、終り。ところが実際には別の犯人が名乗り出て、事件に付いて語り、そして死んだ。これはこれで訳の判らない構造が出来ますが、何もここまで話をややこしくする必然性があるようには思えません。何より、犯人を捏造するなんて手間が掛り過ぎる。他に考えられるのは、悟史の失踪と、もう1人の犯人の登場は、全くの別件であり、たまたま時が重なったのではないか、なのですが、悟史の失踪はともかく、矢張りわざわざ、もう1人の犯人が出て来る理由が判りません。「「ちょっと待てよ、レナ…! 昔ならともかく、今じゃ…、この村を出入りしている人は珍しくないぞ…!?」「そう…。それはまさに、医者(“オヤシロさま”)の目論見通りに事が進んだからなんだよ。この村を長い間封印してきたのは、寄生虫の害を弱める為。つまり、錯乱して他の人間を襲ったりすれば、その感染者は、寄生虫と共に殺された。感染者を錯乱させてしまうような、強過ぎる寄生虫もまた、錯乱した宿主と共に殺された。その結果、寄生虫と人間は、互いに相性がいい種だけが残っていった…」「自然淘汰ってわけか…」」…ウィルスはその寄生主が死ぬと生きていけない。寄生動物もこれに同じ。「「これこそが、“オヤシロさま伝説”が伝える、鬼と人の血が混じり合った事の真相」「成程な…」「そして最後に“ 綿流し”は、錯乱した犠牲者の臓器を喰らうというものだったの…。でも、これも必要な事だった」「…まさか、ワクチン…とか?」「ふふ…、圭一くんはやっぱり頭がいいね。実際はそんなに野蛮なものじゃなくて、死んだ犠牲者からワクチンを作り出し、村人の抵抗力を高めていったらしいけど…」」…免疫血清!! ちなみに厳密にはワクチンと免疫血清は異なります。ここでレナの言っているものは、ワクチンでは無く免疫血清の部類であろうと思われます。「「何だか、サイエンスな感じがして…、ちょっと、面白い話だな」「うん。でも“オヤシロさま”を神として崇める人達にとっては、これはとても不愉快な説」「確かに…、もし…この伝染病の病原体を特定して、世間に発表されるような事があれば…、信仰は、破綻してしまうな…!」「“オヤシロさま”の狂信者達にとって、神の力を復活させるという事は、つまり、害の極めて強い寄生虫を、復活させるという事…」「も、もしかして…、狂信者どもの目的は、その太古の寄生虫を、雛見沢中に、ばらまくことなのか!?」「多分…。“オヤシロさまの復活”、それが奴らの最終目的」「そ、それって…、“細菌テロ”って、言わないかっ!?」「ぅ、ぅ…」」…日本の田舎臭い話がいきなり凄い話になってきましたよ!? って、待てよ、という事は、もしかすると鬼し編で圭一がされそうになった━━あるいはされてしまった(?)━━あの“注射器”。そして、目し編で梨花が魅音━━実際には詩音━━が打とうとして返り討ちにあったあの“注射器”、あれこそがそのウィルスなのか!? 「「なぁレナ、黒幕は…園崎家なのか…!? 魅音も、関係があるってのか!?」「“御三家”である魅ぃちゃんや梨花ちゃんが、直接関係しているかは判らない。けど…、…もし無関係だったとしても、耳に入れる事で、危険に巻き込んでしまうかもしれない…」「…くそぅっ!! 鷹野さんめ! とんでもない置き土産を残してくれたな!」「…でも、圭一くんが味方で良かったよ…」「当たり前だろう!? 仲間なんだからな!!」「…うん…、ありがとう…」」…そして、また“仲間”。
 

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古手 理科 (4/4)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月18日(月)00時09分19秒
   
 「「だから魅音! そうじゃなくて、こっちで計算しなきゃダメなんだよ!」「ぅ〜…っ、あーっ! もーっ! めんどくさいなぁ!」「…! ……」」…奴らが来た…!
 「「やぁ、すっかし暑いこってすなあ!」「ほんとですねぇ。でも暑い日は、カレーが美味しいですよ?」「ほう、ほんですかい」」…こんな処に小ネタが仕掛けてあるし…。(^^;;;
 「「………」…ピ…ポ…パ…━━(有)小此木造園 住所 鹿骨市興宮〓丁目8−16 電話番号(0〓〓)〓630━━「お客様のお掛けになった電話番号は、現在使われておりません。番号をお確かめの上、もう一度おかけ直し…」「…!?」…ガチャン……ピ…ポ…パ…「お客様のお掛けになった電話番号は、現在使われておりません…」「…やっぱり…、あいつら…!」」…しかし意外と抜けているワゴン車の男達。その電話番号の実態が何であるかは後々バレても構わない。それでも、その時点に於いてはダミーの応対を用意する事で、一時的にはバレるのを回避する方法はあるものです。そういえば、最近のスパム公告の電話番号でも、存在しない番号の場合もあったりして、アレだなぁと思う事があったり…。
 「「竜宮さんの早退を聞いてる人はいませんか?」「…?」「みぃ…?」「ううん…?」「黙って帰っちゃうなんて…、困りましたね…」「…何だか、嫌な予感がするぜ…」」…この編ではレナが危害に、圭一は無事に…!?
 

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これが鏡だ  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月18日(月)01時31分25秒
   
 2006年9月14日。
 
 『チームアメリカ ワールドポリス(原題:TEAM AMERICA - WORLD POLICE)(Trey Parker(トレイ=パーカー)Matt Stone(マット=ストーン)Pam Brady(パム=ブレディー)Scott Rudin(スコット=ルーディン)WARNER BROS.(ワーナーブラザーズ)PARAMOUNT PICTURES(パナマウント映画))
 あの問題作『サウスパーク 無修正映画版(原題:SOUTH PARK - BIGGER, LONGER & UNCUT)(同)の奇才、Trey Parker氏とMatt Stone氏の人形劇映画。相変わらず毒が利いています。まぁ、そうした社会風刺も勿論彼らの作品の見所なのですが、本作はそれよりも何と言っても技術力の高さでしょう。冒頭、なんともチープな人形劇…かと思ったら、何とそれは人形劇内人形劇。そこはParis(パリ)の公園。いきなり奥行きのあるモブシーンから始まります。これだけでもう「凄ぇっ!!」って感じです。
 アクションシーンもてんこもりで、人形が戦う闘う! 爆発するし、吹き飛ぶし、砕けた人形は血飛沫をあげて潰れます! この辺り、かな〜り“よく出来ている”ですので、こりゃあ実写では無く人形だからこそだなぁ…という気もしますが、とにかく視覚効果はその辺のSFX映画の比ではありません。特にPanamá(パナマ)運河の決壊は迫力満点です。世界中の色々なランドマークが破壊されていきますが、この辺りは日本の怪獣映画の影響でしょうかね。ちなみに日本も出て来ます。曰く、アメリカ人の思い描く日本・東京らしいのですが、…これは東京ぢゃ無いよッ!!(^^;;;; むしろこれはどちらかと言うと大阪のイメージなんじゃ…?(^^;;; 実在企業の看板が笑えます。
 Parker氏とStone氏のお約束の下ネタも、人形劇ならではの表現があって、なかなか気が利いていると思いました。跪いてフェラチオをするシーンがあるのですが、カメラはされる側の背後から構え、する側は上から吊るされた糸しか映っていません。人形劇で糸をあえて見せるという時点でギャグなのですが、その糸によって跪いている事を表現している訳で、こういうセンスはまさに『サウスパーク』のに2人ならではです。
 こうした技術力の高さや、下ネタやブラックジョークの中にあるセンスの秀逸さに加えて、やはり社会風刺もParker氏とStone氏の味が利いています。序盤、「「Hey, terrorist. Terrorize this.」(字幕版:「そこのテロリストこっちのテロを食らいな」吹替版:「そこのテロリスト! “テロ”ってこういう事よ?」)」というセリフがあるのですが、これだけの短いセリフで何という風刺でしょう。これだけで大笑い。拍手してしまいました。しかしモノを風刺するのはそうした類に留まりません。許諾無く遠慮会釈無くコケにしていくのはParker氏,Stone氏の定番。本作では何と、『ボウリング・フォー・コロンバイン(原題:Bowling for Columbine)(Michael Moore(マイケル=ムーア))では盟友(?)だったMoore氏まで見事にネタにされております。うむうむん、Moore監督ってステレオタイプ化すればこういう人物だよね。(^^;;;; ここまでするからこそ、中途半端なウヨサヨめいた理論しか持たない者はParker氏やStone氏を批判出来無い気がします。
 『サウスパーク』の毒について来れる人ならば是非イチオシですが、『サウスパーク』はどう描いても2次元アニメ。もともと紙っぺらが動いている感じを出したかったと言っているだけあって、テレビアニメ版では“お約束”の“Kenny(ケニー)が死んじゃった!”も、どんなに凄惨な死に方をした処で“あんまりリアリティーの感じられない絵”でしかありません。Stan(スタン)では無いですが、その死ぬ描写を観て吐く人はそんなにいないと思います。でも『チームアメリカ』はマジで首が飛んだり頭が裂けたり身体が弾け飛んだりします。食事しながら観るのは、やめた方が良さそうな作品です。(苦笑)
 個人的に、ラストはちょっと納得がいきませんでした。オチはここには書きませんが、もう一つ、大きな展開が欲しかったかなぁ…と。それまでの展開が余りにも凄過ぎたというのもあるのかもしれませんが…。
 

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せめて古墳を  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月18日(月)16時01分4秒
   
 2006年9月15日。
 【2006年9月13日〜14日に届いた“迷惑メール”内訳】
 英語圏スパムメール 355通、1523.18KB。
 1日平均      177.5通 761.59KB。
          (▽ 40.5▽ 249.01)
 日本語スパムメール  98通、1335.97KB。
 1日平均       49通  667.99KB。
          (▽ 9 ▽ 10.86)
 
サクセスベル株式会社
メルコム点景セットBR

 
 『MRS64  神仏点景セットB』…、ピラミッド,日本の墓,西洋の墓…って、ピラミッドは墓じゃない…って言う以前に、この組合せはヘンだろっ!?(^^;;;;;;
 

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『世田谷のアラブ人』(所 ジョージ)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月18日(月)16時30分49秒
   
 2006年9月16日。
 
 Goodle العربية(アラビア語版Goodle)で「オヤシロさまを検索してみました。━━
 

 
━━1件ヒットしました。ここでは「ひぐらしのなく頃に」をعندما تبكي حشرة الليل(アィンダマー・タバキー・ハシャラ・ル_ライル)と訳してあります。まぁ、確かにこれで「ひぐらしのなく頃に」にはなりますけど…、いいのでしょうかね…?(汗)
 まず「ひぐらし」をどう訳すかが最大の関門です。あちらにはヒグラシなんていませんし、日本語に於ける「ひぐらし」という語のイメージも伝わり辛いです。このウェッブページの方は「夜の虫」という訳を導き出しました。…まぁ、確かにそれで「ひぐらし」にはなりますね。ちょっと微妙な気もしますが。
 ただ、仮に「ひぐらし」の訳がحشرة الليلで正しいとしても、全体としては誤りであると、はっきり言えます。何故ならば複数形になっていないからです。ですから、この訳でいくならばعندما يبكيون حشرات الليل(アィンダマー・ヤバキーユーン・ハシャラート・ル_ライラ)が正しそうです。
 さて、記事は専ら物語の概要と簡単なキャラクター紹介なのですが、何故か大石だけأويشي - سان(ウーイシー−サーン、つまり「大石さん」)と「さん」付けで書かれています。月の静寂、星の歌によると━━
 
竜宮レナの鉈@ひぐらしとか、植草教授逮捕の続報とか、雑記とか
 
━━「きっと祟殺し編を観るか読むかされたのですよ(笑)。//「目上の人にはその後に 『さん』 を付けると、なおよろしいかと思いますよぅ?」(♯アニメ第12話より)//その方は、これを忠実に守っておられるのかも…。」だそうで。だとしたら、あちらで『ひぐらしのく頃に(竜騎士0707th Expansion,ひぐらしのく頃に製作委員会,創通エージェンシー)を観ている人がいるって事で、しかもその人は「さん付け」という概念も理解する、えらい日本語通のアラブ人という事になるんですけど…。(^^;;;;;;;
 

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『世田谷のアラブ人』(所 ジョージ)(再投稿)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月18日(月)16時41分28秒
   
 書き込みミスにより、再投稿。
 
 Goodle العربية(アラビア語版Goodle)で「オヤシロさまを検索してみました。━━
 
النتائج لـ أوياشيرو - ساما. ـ
عندما تبكي حشرة الليل:تقرير رائع عن الأنيمي الأكثر رعبا - المنتدى

 
━━1件ヒットしました。ここでは「ひぐらしのなく頃に」をعندما تبكي حشرة الليل(アィンダマー・タバキー・ハシャラ・ル_ライル)と訳してあります。まぁ、確かにこれで「ひぐらしのなく頃に」にはなりますけど…、いいのでしょうかね…?(汗)
 まず「ひぐらし」をどう訳すかが最大の関門です。あちらにはヒグラシなんていませんし、日本語に於ける「ひぐらし」という語のイメージも伝わり辛いです。このウェッブページの方は「夜の虫」という訳を導き出しました。…まぁ、確かにそれで「ひぐらし」にはなりますね。ちょっと微妙な気もしますが。
 ただ、仮に「ひぐらし」の訳がحشرة الليلで正しいとしても、全体としては誤りであると、はっきり言えます。何故ならば複数形になっていないからです。ですから、この訳でいくならばعندما يبكيون حشرات الليل(アィンダマー・ヤバキーユーン・ハシャラート・ル_ライラ)が正しそうです。
 さて、記事は専ら物語の概要と簡単なキャラクター紹介なのですが、何故か大石だけأويشي - سان(ウーイシー−サーン、つまり「大石さん」)と「さん」付けで書かれています。月の静寂、星の歌によると━━
 
竜宮レナの鉈@ひぐらしとか、植草教授逮捕の続報とか、雑記とか
 
━━「きっと祟殺し編を観るか読むかされたのですよ(笑)。//「目上の人にはその後に 『さん』 を付けると、なおよろしいかと思いますよぅ?」(♯アニメ第12話より)//その方は、これを忠実に守っておられるのかも…。」だそうで。だとしたら、あちらで『ひぐらしのく頃に(竜騎士0707th Expansion,ひぐらしのく頃に製作委員会,創通エージェンシー)を観ている人がいるって事で、しかもその人は「さん付け」という概念も理解する、えらい日本語通のアラブ人という事になるんですけど…。(^^;;;;;;;
 

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積み録、まるで消化しておらず…(汗)  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月19日(火)02時13分26秒
   
 2006年9月17日。
 
 諸々の事情でウィキペディアにハマり中…。
 

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観よう、聴こう、唄おう! 投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月19日(月)02時20分22秒D

 
 2006年9月18日。
 【2006年9月15日〜17日に届いた“迷惑メール”内訳】
 英語圏スパムメール 535通、2784.51KB。
 1日平均      178.3通 928.17KB。
          (▲ 0.8▲ 166.58)
 日本語スパムメール 153通、2024.66KB。
 1日平均       51通  674.89KB。
          (▲ 2 ▲  6.90)
 
 『アラビア語会話(NHKNHK教育)、第24課。
 「السلام عليكم! ـこんにちは、ياناغيّا كاروكوです。さぁ、前回に引き続き、スペシャル最強バージョンでお届けする文化コーナー「アラブの風」。なんと、本日初めて出る映像もあったりして、アラブの魅力的な文化を紹介します! 番組の…後半でッ!」」…前回が不評だったから…という事が理由な訳では無いですね。遥か以前に収録してある訳で、そんなに直ぐに構成を直せる筈は無いので、“引っ張った”という処なんでしょうか。でも、何だかなぁ…。「السلام عليكم! معكم ياناغيّا كاروكو. كيف حالكم جميعاً؟ أهلا وسهلا بكم! في برنامج اللغة العربية. أتمنى أن معنا تقضي وقتاً ممتعاً! ـ」…おおおおおっ!? 凄いじゃないですか、花緑さん。さてはこっそり、個人レッスンを受けていましたね。ここでもأنを使った表現が出て来ていますが、折角なのでこういう処で解説を入れた方が良い気がします。
 「「早いもんで、スキットで新しい言葉を教えて貰うのは今日が最後なんですよね!」「…誰がそんな事言ったんですか!?」「はっ!? …え、違うの!?」「…というのは冗談で、あのね、今日のフレーズが“誰がそう言ったんですか?”という文なんです」「あ、フレーズなんですよね」「うん、驚かせてすみません」「いえいえ」━━من قال ذلك؟ ـ」…いきなり凄いフェイント。(^^;; さておき、このフレーズは以前の講座シリーズでも出て来ましたし、当時、花緑さんのアラビア語交じりの落語でもありましたので、既習者は問題無いですね。
 今日のスキット「لا تحسبوا نأيكم عنا يغيرنا إذ طالما غير النأي المحبينا والله ما طلبت أهواؤنا بدلا منكم ولا انصرفت عنكم أمانينا」…うわぁ…、勿論このスキットを企画し、収録した頃は意図したものでは無かった訳ですが、今となってはもの凄く重い言葉ですね…。(汗)
 「「スキットの中にもう1つ便利な表現がありまして、意味は“あなた方の健康に”、発音はですねفي صحتكم! ـって発音です。これはですね、あの、“乾杯”のような感じで、使われるんですよ」「あ、最初のシーンで言ってたのが…」「そうです。في صحتكم! ـって」「ただしそれはですね、相手が何人かいる場合ですね、そういう風に使いますけれども、例えば単数の場合は…男性1人、私の場合はفي صحتكَ! ـになるんですよ」「あー、成程ね」「じゃ今度、女性に言う時は?」「في صحتكِ! ـ」「はい、そうです!」「ここ間違っちゃね、何の為に半年ここにいたのか判らなくなりますから、ハイ」」…そうですね。(^^) もっとも、口語ではこの場合もـكْで済ませられるような気もしますが。
 アラブの響き「من أنت أيها اللص؟ ـ」…お、早速هن ـــ ؟ ـの表現が出て来ました。
 アラブの風「「私はね、やっぱり映像作家のندين لبكيと、それから彼女が沢山ビデオクリップを手掛けているنانسي عجرمですね」」…نانسي عجرمキター! 彼女の唄は必ずしもالفصحىでは無いので私にはまだまだ聴き取れない部分が多いですが━━それ以前にリズム的にも難しく、バックコーラスが混じっていて聴き取り辛いというのもあるのですが…(汗)━━ダウンロードしてよく聴いています。口語的な表現が多いだけに、かえって勉強になります。私はガシガシ勉強するタイプではなく、気が付いたら身に付いていたというのを好む、ある意味ズボラな輩ですので、まずは意味が判らなくてもいいから聴いて、それから次第に聴き取れる単語を拾い出して、気になっては調べてみる。で、暫くしたら半分くらい聴き取れるようになっていた、くらいが良いと考えているので、こういう接し方は自分に合っているのです。「「で、今日は、そのنانسي عجرمが、例えば“おきゃん”な田舎の処女とか、或いは恋に悩む大人の女性とか、色んな顔を見せてくれるビデオクリップ。それからندين لبكيならではのスタイリッシュなベリーダンスの演出を皆さんに、ご覧頂きたいと思います」」…これだよ! これを私は待っていたんですよ!(^^) 『آه ونص』と『أنتا أيه』。前者は…訳すならば『ね、手紙よ』といった処ですかね。نص自体には“手紙”という意味はありませんが…、字義は「文章」で定冠詞は付いておらず、感動詞آهに続いて接続詞وとなっているので…、歌詞はラブソングですし、…まさか“婚姻届”という意味じゃあ無いだろうしなぁ…。後者は方言の入ったスペルなので最初は検索で出てこず(というか別のアーティストの唄がヒットした…(汗))焦りましたが…、ちなみにالفصحىならばأنت أيهというスペルが正解ですね。恐らくأنتَと綴るつもりでأنتاになっているのだと思われます。ま、これでも十分に読めますけど。和訳すると…『アナタがカレシ』といった感じになるのですかね。(余談ですがリンク先。以前に触れたكاظم الساهرの『أحبيني بلا عقد』といい、アラブのフラッシュ職人もいい仕事していますね) 一方、“スタイリッシュなベリーダンス”とやらはGUY MANOUKIANの『الأرضون』。残念ながらネット上からは探す事が出来ませんでしたが…、これイイ! 凄くイイ! 何て言うか、流石はندين لبكي女史って感じ! ゾクゾクっと来ましたよ。このミュージッククリップ、どこかで手に入らないものかなぁ!
 

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Car-Sex  投稿者:加藤 義啓  投稿日: 9月20日(水)03時35分35秒
   
 2006年9月19日。
 【2006年9月18日に届いた“迷惑メール”内訳】
 英語圏スパムメール 168通、 859.91KB。
          (▽ 10.3▽ 68.26)
 日本語スパムメール  38通、 490.48KB。
          (▽ 13 ▽ 184.41)
 
としあき汎用保管庫サーバホモホモおちんちんランド板
→「No.3413/1156814787361.jpg」スレッド >>No.4227/1158520500867.jpg

 
 (^^;;;;;;;;
 

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2006年09月21日 → 2006年09月30日



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