『学園ヘヴン』(Spray,VisualArt's,東京キッズ,BL学園応援部,インターチャネル,ジェネオンエンタテインメント,エー・ティー・エックス,フロンティアワークス,クレイ,東京電化)
第12話「風に折れない花」(※以下、チバテレビ放映分を元に感想記事を書いています)
「「うわーぁぁう!」「あかんあかん、冗談や。ネタがこんなもん食べたら、病気になるで。あむっ」「うわぁぁう」」…俊介、偉いです。動物に、無暗に人間の食べ物を与えてはいけません。虫歯になりますし、特にタコヤキの場合、ネコは痙攣を起こす事もあります。しかし何でトノサマなんか抱えているの? ひょっとして、また迷子になったのを海野にデリバリー中?
「ブロロ…「ん?」…ブロロロ…「今の…、啓太やないか…? 誰や、バイクを運転してたんは?」「うあーう?」」…うん? もしかしてこのトノサマは海野のパソコンをハッキングしていた辺りへの伏線?
「ドンドン…「ん? どうぞ」「夜分、失礼します」「至急耳に入れたい事があって来た」「…!? どうした?」「例の学内の情報漏洩問題ですが…、前副理事長から、裏金が流れていた人物を、尽き止めました」「え…?」「手短に話そう。海野先生のパソコンから、サーバーにアクセスして、データを盗み出した実行犯と思しき人物が判った。保険医の、松岡 迅だ」「っ!? …ふぅ…、何かの間違いじゃないのか?」「いえ。それを裏付ける事がもう一つあります」「え?」「先程調べてみた処、職員寮の松岡 迅の部屋は、蛻(もぬけ)の殻でした」「恐らく、自らに疑いの目が向けられている事を察知し…、逃亡したんだろう」「そんな…まさか…」」…そういう事か。では、もしかして、啓太を連れ去ったのは和希を脅す為? それとも和希への復讐?
「「これを見ろ。鈴菱のサーバーから得た資料だ」「ぅん…?」」…会計はもう、理事長のお膝元で不正侵入をガシガシやっている訳ですね。何というか、情報諜報機関です。「━━吉住 比呂哉━━「この人物を知っているか?」「いや…、初めて聞く名だ」「吉住 比呂哉。松岡とは、ベルリバティの同級生で、卒業後は、共に医学の道へ進んだようです」「この人物が、今回の事と何か関係があるのか?」「ああ…。松岡の口座からは、毎月一定額の支払いが生じている。その振込み先を調査している内に、彼に行き着いた」「と言うと」「どうやら吉住 比呂哉は、鈴菱の薬品開発部の研究員として在籍してた時に、ある特殊なウィルスに感染したらしい」━━X7 型ウィルス感染━━「っ!! このウィルスは…!」」…心当たりがある、というのは単に鈴菱の内部事情だから、という訳では無い雰囲気です。展開からすれば、そのウィルスは啓太にも直結していく話、という様子です。
「「え? 俺の健康状態?」「ああ」「えっと…、到って健康だと思いますけど」「常に服用している薬など無いのかい?」「無いですよ。薬は苦手で。特に粉薬、あれ飲めないんですよねぇ」「では子どもの頃を含め、過去に大きな病気や怪我をした事は?」「うーん…、凄く小さい時に、お婆ちゃんの家で、高熱を出した事があるって聞いてますけど…、それぐらいかなぁ…」「そうか。健康で何よりだねぇ」「えっへへ…、お蔭様で…」「仕方無い」「…ん?」キィ…ガラガラ…「悪いが、君にはもう暫く、ここにいて貰うよ」「…あの…、会わせたい人って誰ですか? 遅くなるようなら、寮の方に連絡を…、ぁ…」「…いけないなァ…」…パキンッ!…「ぁぁ…、松岡先生…」「へ…。フ…。実は…、僕にも親友と呼べる相手がいてね。彼は鈴菱の研究員として、薬品開発に携わっていたんだ。しかし、彼はそこでの実験中に、変異した特殊なウィルスに感染してしまった」「…ぇ…?」「あろう事か、彼の感染が発覚した途端、鈴菱はその研究チームを解散し、彼を切り捨て…、その事実自体を無かった事にしたんだ…!」「そんな…!」「その後、友人は意識の無い侭病院を盥回しにされ、今尚…眠った侭だ!」「…っ! …でも、どうしてそんな事を俺に…」「君も無関係では無いんだよ、伊藤 啓太…!」「…えっ…!?」」…それが血液情報として存在した、と…?
「「ハニーと一緒にいたのは一体誰なんだい?」「それが、フルフェイス被っとったし、誰かは判らんくて…」「ああッ! ハニー! 僕は心配だよっ!」「リアシートに乗っていたのは伊藤 啓太…、それは間違い無いんだな?」「ああ…、それは間違いあらへん」「どうしてこんな遅くに…、外出したんだ…?」「判らない。…だが、ああ見えて意外としっかりした奴だ。訳も無く無断で外出するとも思えない」「そうだな…」「バイクやったし…、オレはてっきり、ロン毛のカツラ被った王様かなぁて思ってたんやけどぉ…」「被るかよッ! っつーか、俺のバイクは、あの事故以来、修理に出したまんまだぜっ!」」…(^^;;;;;;; 何でそんなもん被るんだよ。(^^;;;; 「「うぁああぅ…!」「ああ…っ!」「どうした?」「いや、ちぃと寒気が…」「風邪か?」「あったまって早よ寝ぇや」」…矢張りどうやらトノサマは何か噛んでいるようです。
「「伊藤がいなくなったみたいだね」「みたいだね」「…ッ! 別に心配してる訳じゃ…!」「心配そうだぞ」「お前こそ…!」「むむぅぅッ!」」…パジャマ姿の小澤兄弟。意外と可愛いです。
「「恐らく松岡 迅は、友人の事故の真相を明らかにして、吉住氏を救おうと動いたのでしょう」「しかし、その全てが隠蔽された。鈴菱の暗部と言った処か」「そんな事が…、あったなんて…」」…和希には知らされていなかった…!?
「ピピピ…「っ! …俊介? もしもし…。…啓太が!?」━━「そうなんや。何か、髪の長い男のバイクに乗って、出掛けてったんやけど…」━━「髪の長い男…」「そうや、ごっつうサラサラヘアのな」「…!」「どうかしたんか?」「い…、いや…。こっちでも探してみる…。それじゃ…」ピッ「啓太が…、何者かに連れて行かれたようだ…」「松岡か」「恐らく…」「でもおかしいですね。松岡 迅には、伊藤くんを連れ去る理由は、無い筈ですが…」「心当たりは無いのか…?」「…くっ…、…実は、啓太も嘗て、子どもの頃に、この人と同種のウィルスに感染しているんです…!」「っ!?」」…矢張り。
「ピピピ…!━━着信 松岡 迅━━「迅さんッ!?」━━「やぁ」」…紅い月。不吉の象徴。「「くッ…! 啓太と、一緒なんですかっ!?」「……ああ。伊藤くんならここにいる」「迅さん…! 一体…、啓太を、どうするつもりですかッ!?」「そうだなぁ…、いっそ人体実験でもしてみようか」━━「っ! …何が…、目的ですか」━━「1人で来て貰おう。言葉の意味は判るね」━━「……ッッ…!」」…ラスボスは松岡…?
中間CF終了アイキャッチ…これは和希が松岡を家庭教師にしていた頃の様子ですね。
「「だから俺は…、あいつの身元引受人になった。せめて俺だけでも…あいつに付いていなければ…!」「……」「くっ…」「松岡先生は…、その人が好きだったんですね」「…っ…」━━「うっわ!」「凄ぇ風だな。へぇ、随分延びたもんだな、お前の髪」「え?」「いっそこのまま延ばしとけよ。手触り良くて、俺は“好き”だぜ?」━━「(そうか…、答えは初めからいつもそこに…)」「俺…、おかしな事言いました…?」「いや…、そういう表現の仕方があったなんてね」「はぁ…」「判ってきたよ…、和希くんが君を好きになる訳が」「ぇ…?」」…いよいよ恋愛モノ、BLモノっぽい要素が出て来た…という感じですか…?
「「ならば教えてやろう…! 鈴菱の吐(つ)いている…、嘘を…!」「…鈴菱の…嘘…?」「このデータが証拠だ」「X7型ウィルス…?」「君と比呂哉とは、同じウィルスに感染している」「え…!?}{君が聞かされていないだけで、和希くんは、この事を知っていた」「和希が…!?」「君がベルリバティ学園(スクール)に入学出来たのも…、いや、入学させられたのも、君を鈴菱の監督下に置く為。全ては、この事実を世の中から抹消する為だ…!「…っ!?」」…これは真相? それとも松岡のフェイク、或いは思い込み…? 「ぴしっ「っ!? ……っ」「今は…おやすみ…」「…ぁぁ……」ドサッ…」…この場面、何が起きたのかちょっと判り辛いです。
「バンッ「啓太!! どこだ!? 啓太!?」「待っていたよ、和希くん」「ッ!」「いや、鈴菱 和希理事長」「…ッ! 啓太!」「伊藤くんなら眠っているよ」「迅さん…! 何故こんな事を…!?」「何故? フ…、そのセリフを鈴菱の連中に何度問い掛けた事か…。一度足りとも満足行く答えを貰った事は…無かったがな!」「でもそれは…! 啓太には…関係無いじゃないですか!!」「大いに関係ある事だ。君が一番判っているんじゃ無いのか?」「っ! …比呂哉さんの事は、お気の毒に思います…。ですが…、その事を…、俺は今日まで知らなかったんですっ!!」「成程な。1人の人間が犠牲になっても、隠蔽され、トップに迄は伝わらないと云う事か…!」「っ!」「それに君は…、大切な伊藤くんに感染の事実を伝えていない。それだって立派な罪では無いのかい…!?」「っ! それは!」「伊藤くんも鈴菱の被害者だというのに!!」「っ…!」「君は伊藤くんがウィルスに感染したから、この学園に呼んだのだろう。その為に鈴菱は彼のデータを残して置いたんじゃないのか」「……っ」「愛情だ何だ言いながら…、君が彼にしている事は…、立派な罪の隠蔽だっ!!」「違う!! 啓太をこの学園に呼んだのは、あいつとの約束を果たしたかったからだ!! その上で、あいつを守ってやれればと!」「そうだな…。君は自分の大事な人間は学園に呼び寄せて守ろうとした癖に、そうでない人間はゴミのように捨てる! …比呂哉のように!」「っっ!」「所詮君は、自らのエゴと都合で伊藤 啓太を学園に呼んだに過ぎない! そして彼は、今日の今日まで命に関わる大事な事を知らされずにいた! それが真実だっ!!」「…くっ!」「思い知るがいい。大切なものを失う辛さを!」」…松岡は本気だ! しかし女性向けって、愛憎描写が激しいですよね。「「迅さんっ! 何を!? …啓太ァッ!!」ガラガラガラッ!」…和希もこういうアクションが出来たのですか。「「やめて下さい! 啓太に罪は無い!」「フ…、断ると言ったら」「お願いですっ! 啓太だけは!」「それがエゴだと言うんだッ!!」」…おいおい、マジでこの人、啓太を掻っ切る気ですよ!! 「ガシッ「もう、やめて下さい! 迅さん!! 鈴菱の罪なら、俺が受けます! だからどうか…! …お願いです…!! 今からでも、俺に償いをさせて下さい!」「鈴菱の人間が言う事なんか…信じられるものか!」」…うっわ、メスの刃を握ったぞ!!
「「迅さん! 俺を、許してくれとは言いません! だけどせめて、俺に出来る事をさせて下さい! お願いします!」「信じて下さい! 和希の気持ちは本当です! 俺の知っている“遠藤 和希”は、約束を守る男です!」」…啓太にしてみれば、それはほんのさっき、確信した事実。それだけに説得力はあります。「「………、…フ…、君は比呂哉に似ているな」「ぇ…?」「…伝えたい想いは、きちんと伝えた方がいい。でないと一生後悔するぞ。俺のように…」」…松岡はひどく後悔をしている。
「「啓太…!」「ぇ…? …ぁぁっ…!」「すまない…、もっと早くに話していれば…。…俺に…、関わったばっかりに…! これから先、何があっても、俺は啓太を守る…! 俺の一生を掛けて…!」「和希…(どうしちゃったんだよ、俺の心臓…、こんなにどきどきして…)」」…謎の大部分は今回までに明らかになりましたが、残るは比呂哉と、啓太自身のウィルス問題。
はむはむヘヴン「「突然トノサマが暴れ出した! このベルリバティの森も、おしまいはむ! …あれ…?」「…うにゃ〜〜ああああお!!」「うわぁぁ!! 食べられちゃう! 皆さん、さようなら…! さようならぁ…!」「…鈴菱サンダーッ!!」「ふにゃあああっっ!?」「俺の生徒に手を出す奴は、このクマちゃんロボが許さんはむ! …ぐわぁっ!?」「ウセロッ!!」「鈴菱ナックル!!」「あうっ!!」」…次回予告は今回で最後になるので、ちょっとした特別編、という事でしょうかね。「「和希への想いに気付いた俺に、和希もその想いを…! 一体どうなっちゃうの!? 次週、学園ヘヴン、最終話、「約束」」「俺達、幸せになりますはむ!」」…啓太の次回予告。そういう締めでしたか。
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