『ひぐらしのなく頃に』(竜騎士07/07th Expansion,ひぐらしのなく頃に製作委員会,創通エージェンシー)
通算第7話「綿流し編 其の参 嘘」(※以下、チバテレビ放映分を元に感想記事を書いています)
「「ボクと同じで、きっとどこかで迷子なのですよ」「ま、迷子いいねー。あぅー、お持ち帰り〜!」「ジイさんなんだろ? ボケちゃって、徘徊してるだけじゃないのか?」「村長さんは、お習字も剣道も教える、ハツラツとした方でございますわよ?」「じゃあどうしたんだ…? まさか…“オヤシロさまの祟り”にでも遭ったっていうのか…!?」「………」「………、…っ」━━昨日の昼過ぎ、村長さんは会合で神社の集会所へ出掛けた。そして日がどっぷり暮れた頃に、その会合はお開きになった。それっきり、村長さんの姿を見た人はいない。」…ここからは鬼隠し編とは明かな分岐と言えます。「村長さん」というキャラクターが登場したのみならず、その彼が行方不明になったという事で、事件は更に別の方向へと、既に進み続けています。
「これで5年連続、“オヤシロさまの祟り”が起こった事になる。━━「祟りを信じるかしら?」「人間の仕業なら、雛見沢の誰かが犯人なんでしょうね」━━祟りなら、祭具殿に入った俺と詩音の筈なのに!?」…そう、ここも鬼隠し編との決定的な違い。言う迄も無く、この時点で時制は鬼隠し編を越えています。そして何より、5年目の“オヤシロさまの祟り”を圭一自身が見ているという事。
「「それよりも…、お祭りの晩に何か悪い事をしましたか?」「……!?」「圭一…?」「………」」…当編では梨花も深く圭一に関わってくるようです。「「変な事訊いて、ごめんなさいです。忘れて下さいなのですよ」「…な…り…、梨花ちゃんっ!!」「…?」「(……、…言ってしまいたい…。でも梨花ちゃんは、あの神社の巫女さんで、禁忌を破った事を、一番許さない立場にある人間…)」」…圭一がこのように考えるのは、梨花が魅音達とは異なり、極めて年下であるという理由が大きい。キャラクター設定の必然性が強く存在している物語で、こういう流れは非常に好きです。
「「…お祭りの晩…━━」「っ!?」「━━神社の祭具殿に猫さんが入り込んだそうです」「…ね、猫!?」「はい、猫さんです。にゃーにゃーなのです。猫さんは中を見て、怖くなってびっくり仰天。一目散に逃げ出して、がたがたぶるぶるにゃーにゃーで大変なのです」「そ、その猫さんは…、これから…どうすればいい…?」「みぃー?」「“猫さん”が、悪戯心で忍び込んだのを、“犬さん”が見てたんだ。…“猫さん”の処に、代わる々々々やって来ては、忍び込んだだろうって、問い質して来るんだ…!」「大丈夫ですよ。猫さんはボクが守ってあげます」「え?」「“何匹かの犬さん”が、きっと、勘違いしているだけなのだと思います。ちょっと大変ですけど、がんばりますですよ。ふぁいと、おーっ、なのです」「……」」…知っているのか知らずにいるのか、圭一を困惑させるセリフ。そして…「「…だけど…、“姉猫”はとても怒っています。“妹猫”が悪い事をしたので、とても怒っています」「……」「今日から部活は無しにしましょう」「ぇ?」「暫くの間、“姉猫”をそっとしてあげて欲しいからなのです」「(“姉猫”って、魅音の事か…?)」「…圭一? 村長さんを噛んだ勘違いの“犬さん”が、“猫さん”に噛付こうとしたら、知らせて下さいね」「…っ!?」」…否、明かに全てを知っているのではないかと恐怖に陥れる意味深長なセリフ。
「━━俺はその夜、喩噺とはいえ、梨花ちゃんに洗い浚い話してしまった事を後悔していた。梨花ちゃんの話は不可解だった。それだけじゃない。まるで当事者のように詳しく語っていた…。」…くだんのセリフそのものは、鬼隠し編に於ける“オヤシロモード”のレナ達に比べれば何て事は無い。だが、その鬼隠し編があったからこそ、梨花のこの言葉はえもいわれぬ不安を観る者に与えています。
「「もしもし…?」「詩音です」「詩音!? …その…、昨日は済まなかった、つい興奮して…。…俺も詩音も同じ立場なんだよな…。一方的に責めるような言い方して悪かった…」「後悔したなら許してあげます」「ぁぁ…」「これからはお互いに、何か気になる事があったら報告しあいましょう。私達は運命共同体なんです」「ぁあ、判った」「あの…、公由(きみよし)のお爺ちゃんが行方不明になったって…本当ですか!?」「ぇ、きみよし…? ああ、村長さんの事か。うん、どうやらそうらしいけど…、詩音は知らなかったのか?」「はい、どうしよう? 私、昨日村長さんにあの晩の事を打ち明けたんです!」「ぇっ!?」「私のせいですっ…!」「よせよ…! 詩音のせいじゃないよ」「いいえっ!! 私のせいなんです!! だって打ち明けてすぐなんですよっ!? その晩すぐに消えてしまってっ!! 話したから殺されてしまったんだ! 打ち明けたから殺されてしまった…! 話したから殺されてしまった…! してしまったから殺されてしまった! 打ち明けたから…殺されてしまった…!」「…俺も…、俺も…梨花ちゃんに話したんだ…!」ガチャンッ!「梨花ちゃんッ!?」」…嫌な想像をしてしまう圭一。
「「おーいレナ、電話だぞ? 圭一くんって子から」「ん?」」…一瞬のサービスシーン。
「「もう一度確認するね? 梨花ちゃんの家に電話したんだよね? それでどうしても繋がらないから心配なんだよね?」「ああ…、10分以上は鳴らしてたと思う…!」「梨花ちゃんの家はそんなに広くないの。沙都子ちゃんがいるんだから、気付かない筈無いし…」「…ぇ…!?」」…実は結構重要なセリフ。人物関係図をより詳しくする内容が含まれています。私も気にはなっていました。何しろ梨花も沙都子も、両親はいないのですから、その現在の家族構成がどうなっているのかは、重要なポイントです。
「「…無い! おかしいよ」「どうした、レナ?」「梨花ちゃんと沙都子ちゃんは、いつもここに自転車を停めている筈なのに…」……「梨花ちゃーんっ!! 沙都子ちゃーんっ!! いるーっ!? 梨花ちゃん!! 沙都子ちゃーんっ!!」」…いよいよ彼女達の家、登場。
「「鍵が掛かっている…」「2階の窓とかは!? 窓が開いているかもしれない!」「圭ちゃん、梯子!」「おうっ!」「…私、本家の方、見てくるね」「…本家?」「古手家の本家だよ。梨花ちゃんの両親が亡くなって以来、ずっと放置してあるそうだけど…」「ああ、そうか、梨花ちゃんの両親って…」「沙都子もだよ…。“オヤシロさまの祟り”って事で、両親が崖から落っこちて…。お兄さんの悟史くんもいなくなっちゃって…。それ以来、梨花ちゃんと沙都子は、ここで一緒に暮してるんだよ」「2人とも大変なんだな…」」…ここで家族構成確定。「「呪われてるんだよ…」「…え?」「“呪われてる”って言ったの」「なっ、魅音!?」「北條 沙都子はねェ、“オヤシロさまの祟り”を一身に受けた呪われた子なの! 悟史くんもたった1人の妹のあの子の為に、身を焦にして頑張っていたのに消されてしまったッ! 可哀想な悟史くん! 何て報われない悟史くん! あの子は呪われた子! あの子に近付けば、祟りで死ぬか祟りで消えるか! あの子に安らぎなんてあるものかッ! 梨花ちゃんが消えたのも、きっと沙都子の所為だよッ! 違いない違いない違いない違いない…!」」…モードの変わる魅音。そう言えば今迄、気にも止めませんでしたが、彼女は「梨花ちゃん」,「沙都子」と呼んでいた…!? 「「お、おい、落ち着けよ、魅音!」「違いない違いない違いない違いない…!」「魅ぃちゃん、圭一くん! 鍵、借りて来たよ!」「お、助かったね。…ね、圭ちゃん?」━━俺と知っている魅音とは…違う魅音がいるのかもしれない…。その時、初めてそう思った…。」…それだけで無く、瓜二つの姉妹がいるというの事が、より事態を把握し辛くしている。今、目の前にいるのは誰なのか!?
「「…ぅぅっ、俺の所為なのかっ!?」「…圭一くん大丈夫…?」「俺が…全部悪いんだ…。…俺の所為で!」「…圭一くん…、もう子どもは家へ帰れだって」「…ぅぅっ…、…俺の所為で、消えてしまったんだ…! …ぅぅ…!」」…消失した梨花と沙都子。村長が消え、詩音の話が本当なのだとすれば、引金になったのは自分。何があったのかはともかく、要因の一部になっているのは避けられない。「「どうしてそう思うのかな、かな」「……」「圭一くんが、とても仲間思いだって知ってるから。だけど、レナは圭一くんの所為じゃないって知ってるよ。圭一くんは悪くないって、知ってる」「…っ!? し、知ってるって…(…俺は…レナに話して無いッ!)」「圭一くん、ひょっとしてレナも消えちゃうんじゃないかって思ってるのかな。だったら安心して。レナは消えたりしないよ、絶対に」「どうして消えないなんて、自信を持って言えるんだよ…!? …絶対なんて…!」」…レナは何を知っているのか。そして、消えた梨花も、何を知っていたというのか。
「「梨花ちゃんと沙都子、どこ行ったんだろうな…」「富田豆腐店のお婆ちゃんがね、昨日、学校帰りに沙都子ちゃんがお店に寄って、お豆腐を買って行ったのを覚えてたの」「豆腐?」「うん。昨日、梨花ちゃん家では、ガス台にお鍋が掛けてあって、その中に、お味噌汁が入ってたの」「それが何だって言うんだ?」「お味噌汁のお豆腐って、最後の最後に入れるんだよ。つまりお料理していてた梨花ちゃんは、お夕飯の直前まで、あそこに立って料理していた事になるの」「…!?」「炊飯釜の中も見てみたの。2人分のご飯が炊けていた。冷蔵庫の中には、手付かずのおかずが何品かあって、みんなラップがされていた…」「…えーと…」「ラップって、食べ残しとかを取っておく時にするものだよね? どういう事だと思う…?」「…えと…じゃあ、夕飯を食べる必要が無くなって…とか…?」「それも突然にね。前以て判っていたら、お料理なんかしたりしない」「ぇ?」「いなくなったのはお夕飯の出来た後…、…たぶん7時くらい」「そんな時間にどこ行ったんだ?」「覚えてるかな、卓袱台の上にお醤油差しなんかが置いてあったのを」「…え…?」「お醤油の小瓶ね、空っぽだった。流しの下を探して見たら、いつもそこに置いてある、醤油の大瓶ごと無くなっていた」「どういう意味だ…?」「ここからは想像だけど…、…近所に醤油の大瓶を持って、分けて貰いに行ったんだと思うの。沙都子ちゃんは、梨花ちゃんがいつまで経っても帰って来ないから、醤油を分けて貰いに行った家に、電話を掛けた。━━「梨花がそちらにお邪魔していませんこと?」━━相手はこんな感じで答えたんだと思う。“うちに食事の用意がしてあるから、沙都子ちゃんもいらっしゃい? 梨花ちゃんはもう食べてるよ”…」「…じゃあ…、梨花ちゃんはどこに醤油を貰いに行ったんだ?」「ぅぅん。…レナの推理はここまで。飽く迄想像だから…」」…お馴染、重要なセリフの全文写し。ちなみに圭一が見ているものは醤油差しだけ。尚、その隣にあるラー油の小瓶と思わしきものも空の様子。ただ、もしレナの言っている、現場状況が正しいのであるとすれば、レナの推理が当たっているかどうかは別として、時間帯はほぼその辺りであろうとは推測できます。
「「前原さーん! どーも」「…どうして圭一くんに警察の人が?「…俺は犯人じゃない」「そんなの知ってるよ」」…重要参考人であるのは違わずとも、鬼隠し編では被害要注意者、当編では容疑を掛けられてもおかしくない存在。少なくとも圭一は、自らが疑われてもおかしくないと考えている。否、犯人では無いにせよ、自分が事件のトリガーになっているのは疑いようも無いと捉えている。面白い。非常に興味深いのは、それぞれの人物の立場が、より複雑化しているという点。特に圭一は、容疑者であるのみならず、勿論、同時に狙われるに値する人物でもある。しかも、鬼隠し編以上に…!
「「俺を警察に連行するんですか!?」「いえいえ。立ち話も何ですから、クルマの中でお話しようってだけですよ」「…で、捜査の方は、どうなってるんです!?」「捜査? 何のです? 最近はいっぱい有り過ぎてどれの事やら」「全部です…!」「あああ、全部ねぇ…」」…圭一にとって大石が敵なのかどうかはまだ判らない。ただ、明かに圭一の身を案じ、圭一の側に付いていた鬼隠し編の大石に対して、こちらでは、圭一も含めた雛見沢の人間からは煙たい感じのする存在になっています。キャラクターの描き方は、性格も何も全く変わってはいないのに、展開が異なるだけでここまで印象が変わるものなのか。「「富竹さんと鷹野さんの件は、恥ずかしながらさっぱりです」「…村長さんの方はどうなんですか…!? 何か手掛りはありました!?」「足取りは摑んだんですがねぇ? 行方不明になった一昨日は、朝一で鹿骨市の某大学病院の肛門科に、お忍びで行っています」「…肛門科?」「ええ。家族にも、誰にも内緒でねぇ。プライドが許さんのでしょう、肛門科だなんて。…で、帰り道、電車の事故があったようで、家に帰ってすぐ神社の会合に驅け込んだそうです」「(…ぇ?)」「どうしました? 何か引っ掛かります?」「ぁぃゃ…」━━「昨日、私、打ち明けたんです! 公由のお爺ちゃんに!」━━「(それはいつだ!?)」━━「じゃあ、言いますね? 夕べ、富竹さんと鷹野さんが死んだそうです」━━「(…村長さんがいなくなったのは一昨日。詩音が鷹野さんと富竹さんの事を聞いたのも、一昨日の朝の筈。でも村長さんは、朝一に誰にも内緒で病院に行っている…)」━━「昨日、私、打ち明けたんです!」━━「(詩音はいつ打ち明けた…!?)」」…この回想で言う処の「昨日」とは、圭一が梨花に話した日の時制で、つまり梨花達の消失した日の時制に於けるもの。従って現時点を基点とすると「一昨日」にあたる。その上で整理すると、詩音が村長に話した日と、その村長が消えた日と、詩音が鷹野と富竹の死亡を知った日と、その死亡を詩音から圭一が聞いた日は同じ。その電話は、時間は明らかではありませんが夜のようなので、時制的には村長が消えた後であろうと推測される。従ってその電話よりも先に、詩音は村長に話している事になります。ちなみにそれらの日は綿流しの翌日でした。「「前原さん? …いいですか? 私は別にあなたが犯人だなんて思っていません。あの晩、あなた達4人があの祭具殿に忍び込んだ事は知っています。次の日には、もう噂になっていましたからねぇ」「……!」「それ自体は不法侵入として問われるべきですが…、問題はそんな事では無く、そこに何があったかなんです。忍び込んだ人間が次々と犠牲になるような“何か”…」「大昔に使った拷問道具が沢山仕舞ってありました」「それだけ?」「はい、それだけです」「口封じをされるような、とんでもないものが隠してあったんじゃないですか?」「あいや、ほ、本当に…、他には何も…」「ふぅん…、では、あなただけが見なかった“何か”があったのか…」「え?」」…圭一だけが見なかった、或いは、圭一も見たが、事前知識の無かった圭一にはそれが判らなかった、とか。既に基礎概念としてあった富竹達には、それは“それ”を裏付ける意味を持つものだった、という可能性も。「「私が知りたいのは、あなただけが無事で、他の3人が被害に遭った。そこにどんな違いがあったのかって事なんです」「ちょっと待って下さい、あなただけがって…、他の3人って、どういう意味ですか? 鷹野さんと富竹さんと…」「ハッハッハ…。ですから鷹野さんと富竹さんが死に、園崎 詩音さんが失踪しました。あなただけが、無事に今日まで過ごしているんです」「…し、詩音が失踪!?」」…ここで注意しておく点が幾つか。大石は梨花や沙都子の事には一切触れていない。また、大石のこの口調は、圭一が詩音の失踪を知らないという事を読んだ上で嘲笑しているようにも受け取れるのも気になります。加えて、「一昨日」、即ち祭りの翌日、図書館で圭一と出会った時点で、大石はそれらの事件を既知であったのかどうか。これは非常に重要なポイントです。何故ならば、その図書館で圭一と詩音(少なくとも圭一はそう思っていた)と話しているのを見ているのだから!
「トゥルル…ガチャ「もしもし…」「…あ、圭ちゃんですか? 私です、詩音です」「(……)…聞いたか? 梨花ちゃんと沙都子の件」「ええ。結局あの後、どうなったんですか? 見付かったんですか?」「…見付からなかった…」「圭ちゃん…、どうか気を落とさないで下さい…。ぅっ…ぅっ…」「…(受話器の向うの“こいつ”が、完璧に詩音であればある程、恐ろしさが募っていく…。こいつは詩音じゃない。こいつは一体、何者なんだ…!?)…いつ…、いつ…打ち明けたんだよ…」「…ぇ…?」「村長さんは、痔を患っていて、病院にかかっていたのを知ってるか?」「痔だったのは知っています。座る時とか、つらそうでしたから…」「じゃ、どこの病院に通ってたかは…」「ごめんなさい。それはちょっと知りませんけど…、でも圭ちゃん…、それが一体何の…?」「…っ…(…詩音は病院を知らない! という事は、病院まで押掛けて行って打ち明けるなんて事は不可能だ! 村長さんが帰って来たのは、電車の事故でギリギリの時間! 会合に間に合う為には、詩音の打ち明け話に付き合ってる時間は無い筈…!)…詩音はいつ村長さんに打ち明けたんだ?」「圭ちゃん? 何でそんな事を?」「朝に村長さんを摑まえるのは無理だ。…詩音も一緒に会合に出たのか? …いや! それは有り得ない。…だって……園崎 詩音は……綿流しの翌日失踪したんだッ!! …〜〜っ…」「…ぅっ…うっぅっ…」「頼むっ! 俺の言った事が間違ってるならそうだと言ってくれ! 詩音! 頼むからっ!!」「…ぅっ…うっぅっ…」「詩音! お前は村長に会ってなんかいないんだ! もし会ったとしたなら、村長が会合を終えた後! 即ち失踪する直前! 若しくは……失踪してからしか有り得ないんだッッ!!」「…ゥフフフ…、…アッハッハッハッ…!!」「……!!」プツッ、ツーツー…」…綿流し編の恐怖、遂に最高潮。一気にテンションは旧編を凌ぐ勢いに。
さて、当編の、祭りの日以降の流れを整理してみましょう。祭りの日を基点1日目として表に纏める。ただし、魅音や詩音は圭一の認知によります。━━
1日目(祭りの日)(※「綿流し編 其の弐」はここから始まる)
夕刻頃 圭一、祭りの準備から開放される
詩音、圭一と会う
魅音、麦茶を圭一に持ってくる 詩音・圭一に会う
富竹・鷹野、圭一達の処に現れる
大石、上記の者達の処に現れる 去る
詩音・鷹野、事件について語る 魅音、去る
夜 梨花、演舞をはじめる
詩音、梨花の演舞を観る圭一を森へと誘う
富竹・鷹野、祭具殿へ
圭一・詩音、富竹・鷹野がそれぞれ接触
圭一・詩音・富竹・鷹野、祭具殿内部へ
梨花の演舞終了 祭りの解散
圭一・詩音・富竹・鷹野、祭具殿を出て社の石段へ
大石、これを目撃?
圭一・詩音・富竹・鷹野、解散
圭一の処へレナ・魅音・梨花・沙都子が来る
圭一達解散 魅音、圭一に追求
この頃、富竹・鷹野の死亡推定時刻
2日目
朝 村長、病院へ出掛ける
昼頃 魅音、圭一に改めて追求
前後してこの頃、鉄道事故発生
直後、村長、神社の会合へ急行
午後 詩音、圭一に電話 図書館へ呼び出し
圭一・詩音、図書館にて会う
大石、図書館にて圭一・詩音と会う 詩音、去る
大石、圭一と話す 追求 大石、去る
夕刻 神社の会合解散
この頃、村長の失踪推定時刻
夜 魅音、村長の捜索で徹夜
詩音、圭一に電話 “富竹・鷹野の死亡”
3日目(※「綿流し編 其の参」はここから始まる)
午前 圭一達、教室にて消えた村長の噂話
昼頃 圭一、梨花と話す “猫の話”
夕刻頃? 沙都子、豆腐を買う
夜7時頃? この頃、梨花・沙都子の失踪推定時刻
夜 圭一、自室にて“猫の話”を後悔
詩音、圭一に電話 “村長に話した”
圭一、梨花に電話 不通
圭一、レナに電話 “梨花が電話に出ない”
圭一・レナ、合流 間を置いて魅音も合流
圭一・レナ・魅音、梨花の家に到着
レナ、本家へ 魅音、変貌
レナ、村人達と鍵を持って戻って来る 魅音、正気
圭一達、梨花の家の中へ レナ、室内を物色?
村人総出で梨花達の捜索開始
圭一、苦悩 レナ、圭一を慰める
4日目
朝 圭一・レナ、登校 レナ、推理を披露
大石、学校前へ
圭一・レナ、学校前に到着 大石と会う
レナ、校内へ
圭一、大石と話す “詩音の失踪”
魅音、登校せず?
夜 詩音、圭一に電話 “いつ打ち明けた!?”
━━ここまで表にして改めて気付くのは、実は4日目は、詩音であれ魅音であれ、どちらとも圭一は会っていないという事。
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